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福井大学/2013年度

福井大学 2013年 数学 第3問解答・解説

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1問題

福井大学2013年度第3問

[1] m, n を自然数とするとき,次の不定積分を計算せよ。 ∫ cos(mx) cos(nx) dx

[2] O を原点とする xy 平面上に 2 点 P(cos t, 0), Q(0, sin t) をとる。ここで 0 ≦ t ≦ π/4 とする。直線 PQ に関して O と対称な点を R とするとき,以下の問いに答えよ。ただし,直線 PQ が原点 O を通るときは R を O と定める。

(1) R の座標を求めよ。

(2) t が 0 ≦ t ≦ π/4 の範囲を動くときに R の描く曲線と,直線 y = x により囲まれる図形の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

[1] 積和公式 cos⁡(mx)cos⁡(nx)=12{cos⁡((m−n)x)+cos⁡((m+n)x)}\displaystyle \cos(mx)\cos(nx)=\frac12\{\cos((m-n)x)+\cos((m+n)x)\} を用いる。m≠nm\ne n のときは ∫cos⁡(mx)cos⁡(nx) dx=sin⁡((m−n)x)2(m−n)+sin⁡((m+n)x)2(m+n)+C.\displaystyle \boxed{\int\cos(mx)\cos(nx)\,dx =\frac{\sin((m-n)x)}{2(m-n)}+\frac{\sin((m+n)x)}{2(m+n)}+C}. m=nm=n のときは cos⁡2(mx)=(1+cos⁡(2mx))/2\cos^2(mx)=(1+\cos(2mx))/2 より ∫cos⁡2(mx) dx=x2+sin⁡(2mx)4m+C.\displaystyle \boxed{\int\cos^2(mx)\,dx=\frac x2+\frac{\sin(2mx)}{4m}+C}.

[2](1) s=sin⁡t,c=cos⁡ts=\sin t,c=\cos t とおく。直線 PQPQ の方程式は sx+cy=sc.sx+cy=sc. t=0t=0 のときもこの式は y=0y=0 を表す。原点からこの直線に下ろした垂線の足を HH とすると、OHOH の方向は (s,c)(s,c) なので H=λ(s,c)H=\lambda(s,c) と書ける。直線の式へ代入し s2+c2=1s^2+c^2=1 を使うと λ=sc\lambda=sc。HH が線分 OROR の中点であることから R=(2cs2, 2c2s)=(sin⁡2tsin⁡t, sin⁡2tcos⁡t).\boxed{R=(2cs^2,\,2c^2s) =(\sin2t\sin t,\,\sin2t\cos t)}. t=0t=0 では R=OR=O となり、問題の定義とも一致する。

[2](2) この座標を (x(t),y(t))(x(t),y(t)) とする。0<t≦π/40<t\le\pi/4 で x′(t)=2sin⁡t (2−3sin⁡2t)>0,x'(t)=2\sin t\,(2-3\sin^2t)>0, また y(t)≧x(t)y(t)\ge x(t)、等号は t=0,π/4t=0,\pi/4 だけである。端点は (0,0)(0,0) と (1/2,1/2)(1/\sqrt2,1/\sqrt2)。よって求める面積は S=∫0π/4y(t)x′(t) dt−∫01/2x dx=I−14\displaystyle S=\int_0^{\pi/4}y(t)x'(t)\,dt-\int_0^{1/\sqrt2}x\,dx =I-\frac14 と表せる。ただし I=∫0π/4yx′ dt\displaystyle I=\int_0^{\pi/4}yx'\,dt とした。 部分積分によって I+∫0π/4xy′ dt=[xy]0π/4=12.\displaystyle I+\int_0^{\pi/4}xy'\,dt=[xy]_0^{\pi/4}=\frac12. したがって S=12∫0π/4(yx′−xy′) dt.\displaystyle S=\frac12\int_0^{\pi/4}(yx'-xy')\,dt. ここで r=sin⁡2tr=\sin2t とおけば x=rsin⁡t,y=rcos⁡tx=r\sin t,y=r\cos t なので、直接展開して yx′−xy′=rcos⁡t(r′sin⁡t+rcos⁡t)−rsin⁡t(r′cos⁡t−rsin⁡t)=r2=sin⁡22t.\begin{aligned} yx'-xy' &=r\cos t(r'\sin t+r\cos t)\\ &\quad-r\sin t(r'\cos t-r\sin t)=r^2=\sin^22t. \end{aligned} 以上より S=12∫0π/4sin⁡22t dt=[t4−sin⁡4t16]0π/4=π16.\displaystyle S=\frac12\int_0^{\pi/4}\sin^22t\,dt =\left[\frac t4-\frac{\sin4t}{16}\right]_0^{\pi/4} =\boxed{\frac\pi{16}}.

【表示上の注記】補助図はこのローカルプレビューでは未表示です。元の図データ・参照は保持しています。座標・範囲・計算・証明は採用稿の本文に記載されています。

図の着色部分が、曲線と直線 y=xy=x に囲まれた領域である。

この問題で使う考え方

  • 積和公式
  • 垂線の足と対称点
  • 媒介変数表示
  • 置換積分
  • 部分積分

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