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琉球大学/2011年度/前期

琉球大学 2011年 数学 第4問解答・解説

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1問題

琉球大学2011年度第4問

次の問いに答えよ。(50点)

問1 定積分 ∫−ππxsin⁡2x dx\displaystyle\int_{-\pi}^{\pi}x\sin 2x\,dx を求めよ。

問2 m,nm,n が自然数のとき,定積分 ∫−ππsin⁡mxsin⁡nx dx\displaystyle\int_{-\pi}^{\pi}\sin mx\sin nx\,dx を求めよ。

問3 a,ba,b を実数とする。a,ba,b の値を変化させたときの定積分 I=∫−ππ(x−asin⁡x−bsin⁡2x)2 dx\displaystyle I=\int_{-\pi}^{\pi}(x-a\sin x-b\sin 2x)^2\,dx の最小値,およびそのときの a,ba,b の値を求めよ。

(解答は次のページの解答欄に記入すること)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1
    −π
  • 問2
    π(m=n),0(m≠n)π (m=n), 0 (m≠n)
  • 問3
    最小値 2π33−5π\displaystyle \frac{2\pi^3}{3}-5\pi、(a,b)=(2,−1)(a,b)=(2,-1)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1

部分積分により ∫xsin⁡2x dx=−x2cos⁡2x+14sin⁡2x\displaystyle \int x\sin 2x\,dx=-\frac{x}{2}\cos 2x+\frac14\sin 2x である。したがって ∫−ππxsin⁡2x dx=[−x2cos⁡2x+14sin⁡2x]−ππ=−π2−π2=−π.\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi}x\sin 2x\,dx=\left[-\frac{x}{2}\cos 2x+\frac14\sin 2x\right]_{-\pi}^{\pi}=-\frac{\pi}{2}-\frac{\pi}{2}=-\pi.

問2

積和の公式から sin⁡mxsin⁡nx=12{cos⁡(m−n)x−cos⁡(m+n)x}.\displaystyle \sin mx\sin nx=\frac12\{\cos (m-n)x-\cos (m+n)x\}. 整数k≠0k\ne0について ∫−ππcos⁡kx dx=[sin⁡kxk]−ππ=0.\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi}\cos kx\,dx=\left[\frac{\sin kx}{k}\right]_{-\pi}^{\pi}=0. m≠nm\ne nならm−n≠0m-n\ne0かつm+n≠0m+n\ne0なので、求める積分は00である。一方、m=nm=nなら ∫−ππsin⁡2mx dx=12∫−ππ(1−cos⁡2mx) dx=π.\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi}\sin^2 mx\,dx=\frac12\int_{-\pi}^{\pi}(1-\cos 2mx)\,dx=\pi. よって、m=nm=nのときπ\pi、m≠nm\ne nのとき00である。

問3

部分積分と三角関数の積分公式から ∫−ππx2 dx=2π33,∫−ππxsin⁡x dx=2π,∫−ππxsin⁡2x dx=−π.\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi}x^2\,dx=\frac{2\pi^3}{3},\quad \int_{-\pi}^{\pi}x\sin x\,dx=2\pi,\quad \int_{-\pi}^{\pi}x\sin 2x\,dx=-\pi. また、sin⁡2t=(1−cos⁡2t)/2\sin^2 t=(1-\cos 2t)/2および問2の結果から ∫−ππsin⁡2x dx=∫−ππsin⁡22x dx=π,∫−ππsin⁡xsin⁡2x dx=0.\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi}\sin^2 x\,dx=\int_{-\pi}^{\pi}\sin^2 2x\,dx=\pi,\quad \int_{-\pi}^{\pi}\sin x\sin 2x\,dx=0. これらをIIの展開に用いると I=∫−ππx2 dx−2a∫−ππxsin⁡x dx−2b∫−ππxsin⁡2x dx+a2∫−ππsin⁡2x dx+2ab∫−ππsin⁡xsin⁡2x dx+b2∫−ππsin⁡22x dx=2π33−4πa+2πb+πa2+πb2=π(a−2)2+π(b+1)2+2π33−5π.\displaystyle \begin{aligned}I&=\int_{-\pi}^{\pi}x^2\,dx-2a\int_{-\pi}^{\pi}x\sin x\,dx-2b\int_{-\pi}^{\pi}x\sin 2x\,dx\\&\qquad+a^2\int_{-\pi}^{\pi}\sin^2x\,dx+2ab\int_{-\pi}^{\pi}\sin x\sin 2x\,dx+b^2\int_{-\pi}^{\pi}\sin^22x\,dx\\&=\frac{2\pi^3}{3}-4\pi a+2\pi b+\pi a^2+\pi b^2\\&=\pi(a-2)^2+\pi(b+1)^2+\frac{2\pi^3}{3}-5\pi.\end{aligned} a,ba,bは実数であり、二つの平方はともに00以上である。したがって最小値は2π3/3−5π2\pi^3/3-5\piで、a=2,b=−1a=2, b=-1のときに限りこの値をとる。

実際にa=2,b=−1a=2, b=-1を展開後の式に代入するとI=2π3/3−8π−2π+4π+π=2π3/3−5πI=2\pi^3/3-8\pi-2\pi+4\pi+\pi=2\pi^3/3-5\piとなり、最小値と一致する。

この問題で使う考え方

  • 部分積分
  • 積和公式
  • 定積分の直交性
  • 平方完成

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