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福島県立医科大学/2015年度/前期

福島県立医科大学 2015年 数学 第2問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2015年度第2問
立方体OABC-DEFGの図で、下の面はO・A・B・C、上の面はD・E・F・Gと並び、対応する頂点同士が辺で結ばれている。奥のBにつながる辺AB・CB・FBは点線で、ほかの辺は実線で描かれている。OからA・C・Dへ向かう矢印に、それぞれベクトルa・c・dの記号がある。

右下の図のような立方体 OABC−DEFGOABC-DEFG において,a⃗=OA→, c⃗=OC→, d⃗=OD→\vec{a}=\overrightarrow{\mathrm{OA}},\ \vec{c}=\overrightarrow{\mathrm{OC}},\ \vec{d}=\overrightarrow{\mathrm{OD}} とする。また,2点 P,QP,Q は四角形 DEFGDEFG を含む平面上の点とする。OP→=xa⃗+yc⃗+d⃗\overrightarrow{\mathrm{OP}}=x\vec{a}+y\vec{c}+\vec{d} として,以下の問いに答えよ。

(1) 直線 OPOP と直線 BQBQ が垂直に交わるとき,x,yx,y の満たす条件を求めよ。またこのとき,OQ→\overrightarrow{\mathrm{OQ}} を x,y,a⃗,c⃗,d⃗x,y,\vec{a},\vec{c},\vec{d} を用いて表せ。

(2) 点 PP が四角形 DEFGDEFG の内部または辺上にあり,直線 OPOP と直線 BQBQ が垂直に交わるとき,直線 OPOP と直線 BQBQ の交点は立方体の内部または面上にあることを示せ。

(3) 2点 P,QP,Q が四角形 DEFGDEFG の内部または辺上にあり,直線 OPOP と直線 BQBQ が垂直に交わるような x,yx,y について,点 (x,y)(x,y) の全体からなる領域を xyxy 平面上に図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

直交する立方体の辺を座標軸に取り、交点の媒介変数と方向ベクトルの内積から条件を導く。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x+y≠0,OQ→=xy+x−y2+y−1x+ya⃗+−x2+xy+x+y−1x+yc⃗+d⃗.\displaystyle (1)\space{}x+y\ne0,\quad \overrightarrow{\mathrm{OQ}}=\frac{xy+x-y^2+y-1}{x+y}\vec a+\frac{-x^2+xy+x+y-1}{x+y}\vec c+\vec d.
    (2) R=(tx,ty,t),t=x+yx2+y2+1,0<t<1,0≦tx,ty≦1.\displaystyle (2)\space{}R=(tx,ty,t),\quad t=\frac{x+y}{x^2+y^2+1},\quad 0<t<1,\quad 0\le tx,ty\le1.
    (3) 0≦x,y≦1,x≧y2−y+1y+1,y≧x2−x+1x+1 (\displaystyle (3)\space{}0\le x,y\le1,\quad x\ge\frac{y^2-y+1}{y+1},\quad y\ge\frac{x^2-x+1}{x+1}\space{}(境界を含む).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

位置ベクトルをa⃗,c⃗,d⃗\vec a,\vec c,\vec dの係数で表す座標で考える。a⃗,c⃗,d⃗\vec a,\vec c,\vec dは互いに垂直で同じ長さなので、内積は係数の内積に辺の長さの2乗を掛けたものになる。以下ではこの共通因子を除いて計算する。各頂点および点をO=(0,0,0),A=(1,0,0),C=(0,1,0),B=(1,1,0),D=(0,0,1),P=(x,y,1),Q=(u,v,1)O=(0,0,0),\quad A=(1,0,0),\quad C=(0,1,0),\quad B=(1,1,0),\quad D=(0,0,1),\quad P=(x,y,1),\quad Q=(u,v,1)とおく。QQ はDEFGDEFGを含む平面上にあるから、この表示ができる。

(1) 直線OPOPとBQBQの交点をRRとし、OR→=tOP→\overrightarrow{\mathrm{OR}}=t\overrightarrow{\mathrm{OP}}とおく。RRは直線BQBQ上にもあるので、BBからQQへttだけ進んだ点としてR=(1−t)B+tQ=(1−t+tu, 1−t+tv, t)R=(1-t)B+tQ=(1-t+tu,\ 1-t+tv,\ t)と表せる。もしt=0t=0なら最初の式から0=10=1となるため、t≠0t\ne0。したがってtx=1−t+tu,ty=1−t+tv,tx=1-t+tu,\qquad ty=1-t+tv,よりu=x+1−1t,v=y+1−1t.\displaystyle u=x+1-\frac1t,\qquad v=y+1-\frac1t.方向ベクトルOP→=(x,y,1)\overrightarrow{\mathrm{OP}}=(x,y,1)、BQ→=(u−1,v−1,1)\overrightarrow{\mathrm{BQ}}=(u-1,v-1,1)の内積が0であることから、0=x(u−1)+y(v−1)+1=x2+y2+1−x+yt.\displaystyle 0=x(u-1)+y(v-1)+1=x^2+y^2+1-\frac{x+y}{t}.よってx+y=0x+y=0ではこの等式を満たすttがなく、x+y≠0x+y\ne0のときt=x+yx2+y2+1.\displaystyle t=\frac{x+y}{x^2+y^2+1}.これをu,vu,vに代入するとu=x+1−x2+y2+1x+y=xy+x−y2+y−1x+y,v=y+1−x2+y2+1x+y=−x2+xy+x+y−1x+y.\displaystyle u=x+1-\frac{x^2+y^2+1}{x+y}=\frac{xy+x-y^2+y-1}{x+y},\quad v=y+1-\frac{x^2+y^2+1}{x+y}=\frac{-x^2+xy+x+y-1}{x+y}.逆にx+y≠0x+y\ne0ならこのt,u,vt,u,vを定めることでRRは両直線上にあり、上の内積も0となる。したがって条件はx+y≠0x+y\ne0であり、OQ→=ua⃗+vc⃗+d⃗\overrightarrow{\mathrm{OQ}}=u\vec a+v\vec c+\vec dを得る。

(2)PPが正方形DEFGDEFG内または辺上にあるので0≦x,y≦10\le x,y\le1。交点が存在する条件からx+y>0x+y>0であり、上で得たttについてx2+y2+1−(x+y)=(x−12)2+(y−12)2+12>0\displaystyle x^2+y^2+1-(x+y)=\left(x-\frac12\right)^2+\left(y-\frac12\right)^2+\frac12>0だから0<t<10<t<1。よって0≦tx,ty≦t<10\le tx,ty\le t<1であり、R=(tx,ty,t)R=(tx,ty,t)の3座標はいずれも0以上1以下である。したがってRRは立方体の内部または面上にある。

(3)P,QP,Qがともに正方形内または辺上にあるためには0≦x,y≦10\le x,y\le1に加えて0≦u,v≦10\le u,v\le1が必要十分である。T=x+y>0T=x+y>0、S=x2+y2+1S=x^2+y^2+1とおくとu=x+1−S/T, v=y+1−S/Tu=x+1-S/T,\ v=y+1-S/T。またS−xT=1+y2−xy≧1+y2−y=(y−12)2+34>0,S−yT=1+x2−xy≧1+x2−x=(x−12)2+34>0\displaystyle S-xT=1+y^2-xy\ge1+y^2-y=\left(y-\frac12\right)^2+\frac34>0, \quad S-yT=1+x^2-xy\ge1+x^2-x=\left(x-\frac12\right)^2+\frac34>0なのでu<1,v<1u<1, v<1は常に成り立つ。したがって残る条件はu≧0すなわち(x+1)(x+y)−S=xy+x−y2+y−1≧0,u\ge0\quad\text{すなわち}\quad (x+1)(x+y)-S=xy+x-y^2+y-1\ge0, v≧0すなわち(y+1)(x+y)−S=xy−x2+x+y−1≧0.v\ge0\quad\text{すなわち}\quad (y+1)(x+y)-S=xy-x^2+x+y-1\ge0.分母x+1,y+1x+1,y+1は正だから、求める領域は0≦x,y≦1,x≧y2−y+1y+1,y≧x2−x+1x+1.\displaystyle 0\le x,y\le1,\qquad x\ge\frac{y^2-y+1}{y+1},\qquad y\ge\frac{x^2-x+1}{x+1}.したがって、単位正方形内でこの2不等式をともに満たす部分を、境界を含めて図示すればよい。境界はx=(y2−y+1)/(y+1)x=(y^2-y+1)/(y+1)の1/2≦y≦11/2\le y\le1の弧((1/2,1/2)(1/2,1/2)から(1/2,1)(1/2,1)まで)、y=(x2−x+1)/(x+1)y=(x^2-x+1)/(x+1)の1/2≦x≦11/2\le x\le1の弧((1/2,1/2)(1/2,1/2)から(1,1/2)(1,1/2)まで)、および正方形の上辺・右辺である。これらに囲まれる領域を塗ればよい。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 不等式の表す領域

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