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福島県立医科大学/2019年度/前期

福島県立医科大学 2019年 数学 第4問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2019年度第4問

正の定数 aa について,a1=a, an+1=aana_{1}=a,\ a_{n+1}=a^{a_{n}} により,数列 {an}\{a_{n}\} を定める。また,関数 y=x1x (x>0)\displaystyle y=x^{\frac{1}{x}}\ (x>0) の最大値を bb とする。以下の問いに答えよ。ただし,ee を自然対数の底とする。   (1) 関数 y=1xlog⁡x (x>0)\displaystyle y=\frac{1}{\sqrt{x}}\log x\ (x>0) の最大値を求めよ。   (2) 関数 y=x1x (x>0)\displaystyle y=x^{\frac{1}{x}}\ (x>0) の増減,漸近線を調べて,グラフの概形をかけ。   (3) 1≦a≦b1\leq a\leq b であるとき,すべての自然数 nn について,不等式 a≦an≦an+1≦ea\leq a_{n}\leq a_{n+1}\leq e が成立することを示せ。   (4) a=2a=\sqrt{2} について,極限値 l=lim⁡n→∞an\displaystyle l=\lim\limits _{n\to\infty}a_{n} を求めよ。ただし,極限値 ll が存在することは仮定してよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 最大値は 2e\displaystyle \frac2e(x=e2x=e^2)。 / (2) (0,e)(0,e) で増加し、(e,∞)(e,\infty) で減少する。最大値は b=e1/eb=e^{1/e}(x=ex=e)。漸近線は x→∞x\to\infty における水平漸近線 y=1y=1。 / (3) すべての自然数 nn で a≦an≦an+1≦ea\le a_n\le a_{n+1}\le e が成立する。 / (4) l=2l=2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=log⁡xx (x>0)\displaystyle f(x)=\frac{\log x}{\sqrt{x}}\ (x>0) とおくと、 f′(x)=1−12log⁡xxx.\displaystyle f'(x)=\frac{1-\frac12\log x}{x\sqrt{x}}. したがって、0<x<e20<x<e^2ではf′(x)>0f'(x)>0、x>e2x>e^2ではf′(x)<0f'(x)<0である。よってx=e2x=e^2で最大となり、 f(e2)=2e.\displaystyle f(e^2)=\frac{2}{e}.

(2) g(x)=x1/x=exp⁡ ⁣(log⁡xx)\displaystyle g(x)=x^{1/x}=\exp\!\left(\frac{\log x}{x}\right)とおくと、 g′(x)=x1/x1−log⁡xx2.\displaystyle g'(x)=x^{1/x}\frac{1-\log x}{x^2}. よって0<x<e0<x<eで増加し、x>ex>eで減少するから、x=ex=eで最大値g(e)=e1/e=bg(e)=e^{1/e}=bをとる。また、x→0+x\to0+のときlog⁡xx→−∞\displaystyle \frac{\log x}{x}\to-\inftyなのでg(x)→0g(x)\to0。x→∞x\to\inftyのときlog⁡xx→0\displaystyle \frac{\log x}{x}\to0なのでg(x)→1g(x)\to1。したがって、漸近線はx→∞x\to\inftyにおける水平漸近線y=1y=1であり、垂直漸近線はない。なお、g(1)=1g(1)=1である。グラフは原点に右から近づき、(1,1)(1,1)を通って(e,b)(e,b)で最高点に達し、その後はy=1y=1の上側からこれに近づく。

(3) 1≦a≦b=e1/e1\leq a\leq b=e^{1/e}よりae≦ea^e\leq eである。またa≦b<ea\leq b<eだからa≦ea\leq e。a≧1a\geq1よりaa≧aa^a\geq aであり、a≦ea\leq eからaa≦ae≦ea^a\leq a^e\leq eである。ゆえにa1=a≦a2=aa≦ea_1=a\leq a_2=a^a\leq e。

ある自然数nnについてa≦an≦an+1≦ea\leq a_n\leq a_{n+1}\leq eと仮定する。底a≧1a\geq1なので、指数関数axa^xは単調非減少であり、 an+1=aan≦aan+1=an+2≦ae≦e.a_{n+1}=a^{a_n}\leq a^{a_{n+1}}=a_{n+2}\leq a^e\leq e. また仮定からa≦an+1a\leq a_{n+1}である。したがってa≦an+1≦an+2≦ea\leq a_{n+1}\leq a_{n+2}\leq eとなる。以上を数学的帰納法で繰り返すと、すべての自然数nnについてa≦an≦an+1≦ea\leq a_n\leq a_{n+1}\leq eが成立する。

(4) bbはx1/xx^{1/x}の最大値なので、b≧21/2=2b\geq2^{1/2}=\sqrt2。したがって(3)をa=2a=\sqrt2に適用でき、2≦an≦e\sqrt2\leq a_n\leq eである。極限llの存在を仮定すると、漸化式と指数関数の連続性から l=(2)l.l=(\sqrt2)^l. 両辺の対数をとるとlog⁡ll=log⁡22\displaystyle \frac{\log l}{l}=\frac{\log2}{2}となる。h(x)=log⁡xx\displaystyle h(x)=\frac{\log x}{x}とおけば h′(x)=1−log⁡xx2.\displaystyle h'(x)=\frac{1-\log x}{x^2}. よって2≦x<e\sqrt2\leq x<eでh′(x)>0h'(x)>0であり、hhは2≦x≦e\sqrt2\leq x\leq eの範囲で増加し、異なるxxに対して異なる値をとる。2≦2≦e\sqrt2\leq2\leq eかつh(2)=log⁡22\displaystyle h(2)=\frac{\log2}{2}だから、上の等式を満たす2≦l≦e\sqrt2\leq l\leq e の範囲のllはl=2l=2に限られる。

表題「y=x^{1/x}(x>0)」の図で、x軸(0〜16、2刻み)・y軸(0.2〜1.6、0.2刻み)と原点Oがある。青い曲線は原点の白丸から右へ上昇して点(1, 1)を通り、頂点(e, e^{1/e})で最大となった後、ゆるやかに下降してx=16で約1.19となる。点(1, 1)と頂点は青い点で、頂点のラベルは点の直上に置く。y=1に破線を引き「y=1(漸近線)」と記す。

この問題で使う考え方

  • 対数微分
  • 数学的帰納法
  • 極限の固定点

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