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福島県立医科大学/2019年度/前期

福島県立医科大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2019年度第2問

座標空間に4点 A(6,0,0),B(0,6,0),C(0,0,6),P(t,t,1)A(6,0,0),B(0,6,0),C(0,0,6),P(t,t,1) をとる。ただし,0<t<52\displaystyle 0<t<\frac{5}{2} とする。点 PP から △ABC\triangle ABC を含む平面に下ろした垂線の足を HH とし,PP から辺 CA,CBCA,CB に下ろした垂線の足をそれぞれ Q,RQ,R とする。さらに,直線 QRQR に関して点 CC と対称な点を SS とする。以下の問いに答えよ。

(1) 3点 H,Q,SH,Q,S の座標をそれぞれ tt で表せ。

(2) 四面体 PQRSPQRS の体積を tt で表せ。

(3) 四面体 PQRSPQRS と四面体 PABCPABC の共通部分の体積を tt で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    H=((t+5)/3,(t+5)/3,(8−2t)/3);Q=((t+5)/2,0,(7−t)/2);S=((t+5)/2,(t+5)/2,1−t)H=((t+5)/3,(t+5)/3,(8−2t)/3); Q=((t+5)/2,0,(7−t)/2); S=((t+5)/2,(t+5)/2,1−t)
  • (2)
    (t+5)2(5−2t)/24(t+5)^2(5−2t)/24
  • (3)
    0<t≦1:(t+5)2(5−2t)/24;1<t<5/2:(5−2t)(t+1)(7−t)/80<t≤1: (t+5)^2(5−2t)/24; 1<t<5/2: (5−2t)(t+1)(7−t)/8

3解答

解答を見る途中式つきの解答

平面 ABCABC の方程式は x+y+z=6x+y+z=6、法線ベクトルは (1,1,1)(1,1,1) である。垂線の足を H=P+λ(1,1,1)H=P+\lambda(1,1,1) とおくと 2t+1+3λ=6,λ=5−2t3.\displaystyle 2t+1+3\lambda=6,\qquad \lambda=\frac{5-2t}{3}. したがって H=(t+53,t+53,8−2t3).\displaystyle H=\left(\frac{t+5}{3},\frac{t+5}{3},\frac{8-2t}{3}\right).

(1) 直線 CACA の方向ベクトルは (1,0,−1)(1,0,-1)。直線上の点を C+u(1,0,−1)C+u(1,0,-1) とおくと、垂線条件は {P−C−u(1,0,−1)}⋅(1,0,−1)=0,\{P-C-u(1,0,-1)\}\cdot(1,0,-1)=0, すなわち t+5−2u=0t+5-2u=0。よって u=(t+5)/2u=(t+5)/2 であり Q=(t+52,0,7−t2).\displaystyle Q=\left(\frac{t+5}{2},0,\frac{7-t}{2}\right). 対称性から R=(0,t+52,7−t2).\displaystyle R=\left(0,\frac{t+5}{2},\frac{7-t}{2}\right). QRQR の中点を M=(t+54,t+54,7−t2)\displaystyle M=\left(\frac{t+5}{4},\frac{t+5}{4},\frac{7-t}{2}\right) とする。C−MC-M と QRQR の方向ベクトル (−1,1,0)(-1,1,0) の内積は 00 だから、MM は CC から QRQR へ下ろした垂線の足である。従って CC の直線 QRQR に関する対称点は S=2M−C=(t+52,t+52,1−t).\displaystyle S=2M-C=\left(\frac{t+5}{2},\frac{t+5}{2},1-t\right).

(2) a=(t+5)/2a=(t+5)/2 とおく。QR,QS,RSQR,QS,RS の長さを各座標差から計算すると、いずれも 2a\sqrt2a である。よって △QRS\triangle QRS は一辺 2a\sqrt2a の正三角形で、その面積は 3a2/2\sqrt3a^2/2。点 PP と平面 ABCABC の距離は 6−(2t+1)3=5−2t3>0.\displaystyle \frac{6-(2t+1)}{\sqrt3}=\frac{5-2t}{\sqrt3}>0. したがって VPQRS=13⋅3a22⋅5−2t3=a2(5−2t)6=(t+5)2(5−2t)24.\displaystyle V_{PQRS}=\frac13\cdot\frac{\sqrt3a^2}{2}\cdot\frac{5-2t}{\sqrt3} =\frac{a^2(5-2t)}6 =\frac{(t+5)^2(5-2t)}{24}.

(3) PABCPABC と PQRSPQRS は同じ頂点 PP をもち、底面はいずれも平面 ABCABC 上にある。従って共通部分は、底面での △ABC\triangle ABC と △QRS\triangle QRS の共通部分を底面とする錐体であり、その体積は VPABCV_{PABC} に底面積比を掛ければよい。△ABC\triangle ABC の面積は 18318\sqrt3、高さは (5−2t)/3(5-2t)/\sqrt3 だから VPABC=13⋅183⋅5−2t3=6(5−2t).\displaystyle V_{PABC}=\frac13\cdot18\sqrt3\cdot\frac{5-2t}{\sqrt3}=6(5-2t). 平面上で z=6−x−yz=6-x-y と表すと、xyxy 平面からの面積倍率は 3\sqrt3 で一定である。従って面積比は xyxy 平面で計算できる。そこでは ABCABC は頂点 (0,0),(6,0),(0,6)(0,0),(6,0),(0,6) の三角形、QRSQRS は頂点 (a,0),(0,a),(a,a)(a,0),(0,a),(a,a) の三角形となる。

0<t≦10<t\leq1 なら a≦3a\leq3 で、Q,R,SQ,R,S はすべて ABCABC 内にある。底面積比は a2/218=a236.\displaystyle \frac{a^2/2}{18}=\frac{a^2}{36}. よって共通部分の体積は 6(5−2t)a236=(t+5)2(5−2t)24.\displaystyle 6(5-2t)\frac{a^2}{36}=\frac{(t+5)^2(5-2t)}{24}.

1<t<5/21<t<5/2 なら 3<a<63<a<6 で、SS は ABCABC の外側にある。共通底面は、辺 QRQR と直線 x+y=6x+y=6 上の交点 Q′=(a,6−a), R′=(6−a,a)Q'=(a,6-a),\ R'=(6-a,a) からなる台形である。平行な辺の長さはそれぞれ a2a\sqrt2、2(a−3)22(a-3)\sqrt2、高さは二直線 x+y=ax+y=a と x+y=6x+y=6 の距離 (6−a)/2(6-a)/\sqrt2 だから、台形面積は 12{a2+2(a−3)2}6−a2=32(a−2)(6−a).\displaystyle \frac12\{a\sqrt2+2(a-3)\sqrt2\}\frac{6-a}{\sqrt2} =\frac32(a-2)(6-a). 底面積比は (a−2)(6−a)/12(a-2)(6-a)/12。従って共通部分の体積は 6(5−2t)(a−2)(6−a)12=(5−2t)(t+1)(7−t)8.\displaystyle 6(5-2t)\frac{(a-2)(6-a)}{12} =\frac{(5-2t)(t+1)(7-t)}8. t=1t=1 では両式が 9/29/2 となり一致する。

平面ABCは x+y+z=6 で、その法線ベクトルは(1,1,1)。P=(t,t,1)から平面へ下ろす垂線を H=P+λ(1,1,1) とすると 2t+1+3λ=6 より λ=(5−2t)/3。従って H=(t+53,t+53,8−2t3)\displaystyle H=\left(\frac{t+5}{3},\frac{t+5}{3},\frac{8-2t}{3}\right)。

(1) CAの方向ベクトルは(1,0,−1)。直線上の点を C+u(1,0,−1) と表し、垂線の条件から (P−C−u(1,0,−1))・(1,0,−1)=0、すなわち t+5−2u=0。 u=(t+5)/2 だから Q=(t+52,0,7−t2)\displaystyle Q=\left(\frac{t+5}{2},0,\frac{7-t}{2}\right)。対称性により R=(0,(t+5)/2,(7−t)/2)。QRの中点M=((t+5)/4,(t+5)/4,(7−t)/2)はCからQRへの垂線の足である。したがってCの線QRに関する対称点は S=2M−C=(t+52,t+52,1−t)\displaystyle S=2M-C=\left(\frac{t+5}{2},\frac{t+5}{2},1-t\right)。

(2) a=(t+5)/2 とおくと Q=(a,0,(7−t)/2), R=(0,a,(7−t)/2), S=(a,a,1−t)。各辺の差を計算すると、QR, QS, RSはいずれも長さ√2aで、△QRSは一辺√2aの正三角形。底面積は√3a²/2。Pと平面ABCの距離は(5−2t)/√3。よって四面体PQRSの体積は 13⋅3a22⋅5−2t3=a2(5−2t)6=(t+5)2(5−2t)24\displaystyle \frac13\cdot\frac{\sqrt3a^2}{2}\cdot\frac{5-2t}{\sqrt3}=\frac{a^2(5-2t)}6=\frac{(t+5)^2(5-2t)}{24}。

(3) PABCとPQRSは頂点Pと底面平面ABCを共有する錐体なので、共通部分の体積は、PABCの体積に底面ABC内での△QRSとの面積比を掛けたもの。PABCの底面積は18√3、高さは(5−2t)/√3だから体積は6(5−2t)。 平面上で z=6−x−y と置くと面積倍率は両方とも√3で、面積比はxy平面で計算できる。xy平面でABCは頂点(0,0),(6,0),(0,6)の三角形、QRSは(a,0),(0,a),(a,a)の三角形。

0<t≦1ならa≦3で△QRS全体が△ABCに含まれる。面積比は(a²/2)/18=a²/36なので、共通体積は6(5−2t)·a²/36=(t+5)²(5−2t)/24。

1<t<5/2なら3<a<6で、SだけがABCの外に出る。共通底面は、平行な辺QR(長さa√2)と、x+y=6上の交点Q'=(a,6−a), R'=(6−a,a)を結ぶ辺(長さ2(a−3)√2)をもつ台形である。二直線x+y=a, x+y=6の距離は(6−a)/√2。よってxy平面上の台形面積は 1/2{a√2+2(a−3)√2}(6−a)/√2=3(a−2)(6−a)/2。 ABCとの面積比は(a−2)(6−a)/12。これをPABCの体積に掛けると、共通体積は(5−2t)(a−2)(6−a)/2=(5−2t)(t+1)(7−t)8\displaystyle \frac{(5-2t)(t+1)(7-t)}8。 t=1では両式とも9/2となり境界でも一致する。

この問題で使う考え方

  • 平面への正射影
  • 垂線の足
  • 対称点
  • 共通底面積比

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