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奈良県立医科大学/2019年度/前期

奈良県立医科大学 2019年 数学 第4問解答・解説

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1問題

奈良県立医科大学2019年度第4問

以下の文章の空欄に適切な数、式または数学記号を入れて文章を完成させよ。

xyzxyz 空間の原点を中心とする球面 SS 上に  点 A,B,CA,B,C があり、各点の座標はそれぞれ  2,3,1),(3,1,2),(1,2,3)2,3,1),(3,1,2),(1,2,3) である。  点 A,B,CA,B,C を中心とする半径 tt の球面をそれぞれ SA,SB,SCS_{A},S_{B},S_{C} とする。

(1) SAS_{A} と SS の交わりが円となるための tt の範囲は ア<t<イ\boxed{\text{ア}}<t<\boxed{\text{イ}} である。この円を CAC_{A} と表す。このとき、同様に SBS_{B} と SS の交わり CB,SCC_{B},S_{C} と SS の交わり CCC_{C} も円になる。以下では上記の tt の範囲で考える。

(2) 円 CAC_{A} の半径は ウ\boxed{\text{ウ}} である。

(3) 円 CAC_{A} と円 CBC_{B} が共有点をもつような半径 tt の最小値は エ\boxed{\text{エ}} で、その共有点の座標は オ\boxed{\text{オ}} である。

(4) 3つの円 CA,CB,CCC_{A},C_{B},C_{C} のすべてに共有される点が存在する場合を考える。そのような tt の値はいくつかあり、そのうち最小のものは t=カt=\boxed{\text{カ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 中心間距離が 14\sqrt{14} の2球(半径 14\sqrt{14} と tt)が円で交わる条件は ∣14−t∣<14<14+t.|\sqrt{14}-t|<\sqrt{14}<\sqrt{14}+t. これは 0<t<2140<t<2\sqrt{14} と同値。従って 0<t<214\boxed{0<t<2\sqrt{14}}。

(2) X=(x,y,z)X=(x,y,z) が CAC_A 上にあるとき ∣X∣2=14,∣X−A∣2=t2|X|^2=14,\qquad |X-A|^2=t^2 なので 28−2A⋅X=t228-2A\cdot X=t^2、すなわち交円を含む平面は A⋅X=(28−t2)/2A\cdot X=(28-t^2)/2。この平面と原点の距離は d=∣28−t2∣2∣A∣=∣28−t2∣214.\displaystyle d=\frac{|28-t^2|}{2|A|}=\frac{|28-t^2|}{2\sqrt{14}}. 従って交円の半径 rr は r=14−d2=14−(28−t2)256=t56−t2214.\displaystyle r=\sqrt{14-d^2} =\sqrt{14-\frac{(28-t^2)^2}{56}} =\boxed{\frac{t\sqrt{56-t^2}}{2\sqrt{14}}}.

(3) CA,CBC_A,C_B の共有点 XX は ∣X∣2=14,A⋅X=B⋅X=c,c=28−t22\displaystyle |X|^2=14,\qquad A\cdot X=B\cdot X=c,\qquad c=\frac{28-t^2}{2} を満たす。A+B=(5,4,3)A+B=(5,4,3) で、∣A+B∣2=50|A+B|^2=50 および A⋅(A+B)=B⋅(A+B)=25A\cdot(A+B)=B\cdot(A+B)=25。さらに v=(5,−1,−7)v=(5,-1,-7) とおくと、A⋅v=B⋅v=0A\cdot v=B\cdot v=0、∣v∣2=75|v|^2=75。従って2平面の交線は X=X0+λv,X0=c25(A+B),\displaystyle X=X_0+\lambda v,\qquad X_0=\frac{c}{25}(A+B), と表せる。X0X_0 は vv と垂直なので、この直線が半径 14\sqrt{14} の球面と交わる条件は ∣X0∣2=c2625∣A+B∣2=2c225≦14,\displaystyle |X_0|^2=\frac{c^2}{625}|A+B|^2=\frac{2c^2}{25}\le14, すなわち ∣c∣≦57|c|\le5\sqrt7。tt が0から増えると c=(28−t2)/2c=(28-t^2)/2 は14から減るため、共有が初めて起こるのは c=57c=5\sqrt7 のときである。よって最小値は t=28−107.\boxed{t=\sqrt{28-10\sqrt7}}. このとき直線は球面に接し、共有点は X=X0X=X_0 のみ。座標は X=75(5,4,3)=(7,475,375).\displaystyle \boxed{X=\frac{\sqrt7}{5}(5,4,3) =\left(\sqrt7,\frac{4\sqrt7}{5},\frac{3\sqrt7}{5}\right)}.

(4) XX が3円すべてに属すれば ∣X∣2=14|X|^2=14 かつ ∣X−A∣2=∣X−B∣2=∣X−C∣2=t2.|X-A|^2=|X-B|^2=|X-C|^2=t^2. ∣A∣=∣B∣=∣C∣|A|=|B|=|C| より、これらの式を引くと A⋅X=B⋅X=C⋅XA\cdot X=B\cdot X=C\cdot X。従って XX は A−B=(−1,2,−1)A-B=(-1,2,-1) と B−C=(2,−1,−1)B-C=(2,-1,-1) の両方に垂直。対応する2式を引くと x=yx=y、これを代入すると z=xz=x なので X=s(1,1,1)X=s(1,1,1) と書ける。∣X∣2=14|X|^2=14 から s=±14/3s=\pm\sqrt{14/3}。さらに A⋅X=6sA\cdot X=6s だから t2=28−2A⋅X=28−12s=28∓442.t^2=28-2A\cdot X=28-12s=28\mp4\sqrt{42}. 従って可能な tt は 28−442\sqrt{28-4\sqrt{42}} と 28+442\sqrt{28+4\sqrt{42}} の2つである。42<7\sqrt{42}<7 より 0<28−442<28+442<560<28-4\sqrt{42}<28+4\sqrt{42}<56 なので、どちらも(1)の範囲内。最小値は 28−442.\boxed{\sqrt{28-4\sqrt{42}}}.

この問題で使う考え方

  • 内積による球面条件の平面化
  • 平面の交線の媒介表示
  • 距離の二乗と平方根

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