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群馬大学/2024年度

群馬大学 2024年 数学 第1問解答・解説

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1問題

群馬大学2024年度第1問

A から I までの文字が書かれた 9 枚の同じ大きさの正方形のカードが, 右下図のように隙間なく並べられている。

同じ大きさの正方形9枚を十字形に並べた図。縦は上からA、B、C、D、E、横は左からF、G、C、H、Iで、中央のCを共有して隙間なく隣接している。

あるカードの上に置かれた玉 Q は, 1 秒ごとに, 玉 Q が置かれているカードに隣接する上下左右のカードのどれかに移動する。n は自然数とし, X と書かれたカードに置かれた玉 Q が, n 秒後に Y と書かれたカードにあるとき, そこまでの経路の総数を N(X,Y,n)N(X, Y, n) で表す。たとえば, N(A,B,1)N(A, B, 1) は, 1 秒ごとのカード間の移動を →\rightarrow で表すならば, A→BA \rightarrow B の経路のみで 1 となり, N(A,B,3)N(A, B, 3) は, A→B→A→BA \rightarrow B \rightarrow A \rightarrow B, A→B→C→BA \rightarrow B \rightarrow C \rightarrow B の 2 つの経路があるので 2 となる。以下の問に答えよ。

(1) n は自然数とする。 N(C,E,2n)N(\mathrm{C}, \mathrm{E}, 2n) を求めよ。

(2) n は 2 以上の自然数とする。 N(A,E,2n)N(\mathrm{A}, \mathrm{E}, 2n) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

図の隣接関係を離散グラフとして捉え、偶数秒ごとの経路数に漸化式を立てる。Cから外端への経路数は等比漸化式、AからEへはその累積和で表す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) N(C,E,2n)=5 n−1,(1)\space{}N(\mathrm C,\mathrm E,2n)=5^{\,n-1},
    (2) N(A,E,2n)=5 n−1−14.\displaystyle (2)\space{}N(\mathrm A,\mathrm E,2n)=\frac{5^{\,n-1}-1}{4}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

図のカードの隣接関係は、中心 C から4方向にそれぞれ長さ2の枝が伸びた形である。偶数秒後には C または外端 A,E,F,I にいる。対称性より、任意の外端 L について N(C,L,2n)=N(C,E,2n)N(C,L,2n)=N(C,E,2n) とおける。sn=N(C,C,2n),pn=N(C,E,2n)\quad s_n=N(C,C,2n),\quad p_n=N(C,E,2n) とする。2秒の移動では、C から C へ戻る経路は4通り、C から各外端へは1通りである。また外端からは、同じ外端へ戻る経路と C へ行く経路がそれぞれ1通りで、他の外端へ行く経路はない。よって s0=1,p0=0,sn+1=4sn+4pn,pn+1=sn+pn.s_0=1,\quad p_0=0,\qquad s_{n+1}=4s_n+4p_n,\quad p_{n+1}=s_n+p_n. したがって sn+1=4pn+1s_{n+1}=4p_{n+1} であり、 pn+2=sn+1+pn+1=5pn+1.p_{n+2}=s_{n+1}+p_{n+1}=5p_{n+1}. p1=1p_1=1 だから、n≧1n\geq1 について N(C,E,2n)=pn=5n−1.N(C,E,2n)=p_n=5^{n-1}.\quad 次に qn=N(A,E,2n)q_n=N(A,E,2n) とする。2n 秒後のカードからさらに2秒で E に着くには、現在 C か E にいる必要があり、どちらからも E へ行く2秒の経路は1通りである。経路を逆向きにたどる対称性から N(A,C,2n)=N(C,A,2n)=pnN(A,C,2n)=N(C,A,2n)=p_n なので qn+1=pn+qn,q1=0.q_{n+1}=p_n+q_n,\qquad q_1=0. ゆえに n≧2n\geq2 では N(A,E,2n)=qn=∑k=1n−1pk=1+5+⋯+5n−2=5n−1−14.\displaystyle N(A,E,2n)=q_n=\sum\limits _{k=1}^{n-1}p_k =1+5+\cdots+5^{n-2} =\frac{5^{n-1}-1}{4}.

この問題で使う考え方

  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和
  • 離散グラフによる表現

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