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群馬大学/2024年度

群馬大学 2024年 数学 第2問解答・解説

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1問題

群馬大学2024年度第2問

p, q を実数の定数とする。x についての整式 A(x) と B(x) を

A(x)=x4+2px3+4x2+qx+p+2,B(x)=x3+2px2+3x−2p+qA (x) = x ^ {4} + 2 p x ^ {3} + 4 x ^ {2} + q x + p + 2, \quad B (x) = x ^ {3} + 2 p x ^ {2} + 3 x - 2 p + q

とおく。A(x)をB(x)で割った余りをR(x)とし, B(x)をR(x)で割った余りをS(x)とする。以下の問に答えよ。ただし, 方程式の解は複素数の範囲で考えることにする。

(1) R(x)R(x) と S(x)S(x) を求めよ。

(2) α\alpha を複素数とする。 R(α)=S(α)=0R(\alpha) = S(\alpha) = 0 は, A(α)=B(α)=0A(\alpha) = B(\alpha) = 0 であるための必要十分条件であることを示せ。

(3) p = 3 とする。2つの方程式 A(x)=0A(x) = 0 , B(x)=0B(x) = 0 が共通の解を少なくとも 1 つもつような定数 q の値をすべて求めよ。

(4) 方程式 R(x)=0R(x)=0 が実数解をもたないように,定数 p の値の範囲を定めよ。さらに p がその範囲にあるとき,2つの方程式 A(x)=0, B(x)=0A(x)=0,\ B(x)=0 が共通の解を少なくとも1つもつように,定数 p, q の値を定めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) R=x2+2px+p+2,S=(1−p)x−2p+qR=x^2+2px+p+2,\quad S=(1-p)x-2p+q. (2) R(α)=S(α)=0  ⟺  A(α)=B(α)=0R(\alpha)=S(\alpha)=0\iff A(\alpha)=B(\alpha)=0. (3) q=±4q=\pm4. (4) −1<p<2-1<p<2; only (p,q)=(1,2)(p,q)=(1,2).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

採用解説: MM-c94c35d9bb02-Q2

結論

(1)R(x)=x2+2px+p+2,S(x)=(1−p)x−2p+q(2)R(α)=S(α)=0であるための必要十分条件はA(α)=B(α)=0(3)q=±4(4)−1<p<2,(p,q)=(1,2)\text{(1)}\quad R(x)=x^2+2px+p+2,\quad S(x)=(1-p)x-2p+q\qquad \text{(2)}\quad R(\alpha)=S(\alpha)=0\text{であるための必要十分条件は} A(\alpha)=B(\alpha)=0\qquad \text{(3)}\quad q=\pm4\qquad \text{(4)}\quad -1<p<2,\quad(p,q)=(1,2)

AをBで割ると A(x)=xB(x)+R(x)A(x)=xB(x)+R(x) となり、引き算から R(x)=x2+2px+p+2.R(x)=x^2+2px+p+2. さらにBをRで割ると B(x)=xR(x)+S(x)B(x)=xR(x)+S(x) となるので S(x)=(1−p)x−2p+q.S(x)=(1-p)x-2p+q.

(2) 任意の複素数 α\alpha に対して A(α)=αB(α)+R(α),B(α)=αR(α)+S(α).A(\alpha)=\alpha B(\alpha)+R(\alpha),\qquad B(\alpha)=\alpha R(\alpha)+S(\alpha). 従って A(α)=B(α)=0A(\alpha)=B(\alpha)=0 なら R(α)=S(α)=0R(\alpha)=S(\alpha)=0。逆に R(α)=S(α)=0R(\alpha)=S(\alpha)=0 なら上の第2式から B(α)=0B(\alpha)=0、第1式から A(α)=0A(\alpha)=0 であり、必要十分条件が成り立つ。

(3) p=3p=3 のとき R(x)=x2+6x+5=(x+1)(x+5),S(x)=−2x+q−6.R(x)=x^2+6x+5=(x+1)(x+5),\qquad S(x)=-2x+q-6. (2)よりA,Bが共通解をもつのはR,Sが共通解をもつときに限る。Rの根は −1,−5-1,-5 なので S(−1)=0であるための必要十分条件はq=4,S(−5)=0であるための必要十分条件はq=−4.S(-1)=0\text{であるための必要十分条件は} q=4,\qquad S(-5)=0\text{であるための必要十分条件は} q=-4. 従って q=4,−4q=4,-4。

(4) Rの判別式は Δ=(2p)2−4(p+2)=4(p+1)(p−2).\Delta=(2p)^2-4(p+2)=4(p+1)(p-2). 実数解がない条件は Δ<0\Delta<0 だから −1<p<2.-1<p<2. この範囲ではRの根は非実数である。p≠1p\ne1 ならSは一次式で、その唯一の根 x=(2p−q)/(1−p)x=(2p-q)/(1-p) は実数(p,qは実数)なので、RとSは共通根をもたない。p=1p=1 では S(x)=q−2S(x)=q-2 という定数式であり、Rと共通根をもつのは q=2q=2 のときに限る。この組 (p,q)=(1,2)(p,q)=(1,2) は −1<p<2-1<p<2 を満たす。

この問題で使う考え方

  • 多項式の除法
  • 剰余・因数定理
  • 複素数の四則演算
  • 二次方程式の判別式

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