浜松医科大学/2025年度/前期
浜松医科大学 2025年 数学 第1問解答・解説
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1問題
以下の枠内の問題に対する答案Aの中にある2つの下線部(a)および(b)の詳細な証明を与え,さらに空欄(c)に入る式を答えよ。 【問題】 を自然数とする。係数がすべて実数の 次多項式 に対して,方程式 の実数解の個数が 個ならば, の導関数 が定める方程式 の実数解の個数は 個であることを証明せよ。 【答案A】 異なる実数 が方程式 の解ならば, (a) の実数解 が存在する。よって, の異なる実数解の個数が 個ならば, の異なる実数解の個数は 個以上である。次に,実数 を の重複度 の解(定義は以下の注意を参照)としたとき, ならば, は の重複度 の解である。(b) 従って, の異なる 個の実数解の重複度をそれぞれ とすれば, の実数解の個数は 個以上である。ここで, は 次の多項式であるから の解はすべて実数である。(答案終了) (注意)多項式 が複素数 と自然数 および多項式 を用いて とかけるとき, を「 の重複度」といい, を「方程式 の重複度 の解」という。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2解答
解答を見る答えはこの解答の中にあります
解の個数の意味 答案Aの重複度の議論に合わせ、解の個数は重複度を含めて数える。相異なる実数解を個もつという読み方でも、以下の証明では全てとなり結論は成立する。 (a) は多項式なので の範囲で連続であり、最大値と最小値をとる。もしこの区間で恒等的に0なら内部のどの点でもとなり結論を得る。そうでなければ、 を満たすある でである。なら最大値は正で、両端の値が0であることから最大値をとる点は内部にある。なら同じ理由で最小値をとる内部点を選べる。 最大の場合、十分小さいに対し、に対しこの差商は。微分可能なので左右の極限が等しく、かつ。従って。最小の場合も不等号を逆にして同様である。これは隣接する根だけでなく任意の相異なる根に成立する。 (b) 重複度の定義から、と書ける。積を微分すると 波括弧内はでとなる。従って重複度は「少なくとも」ではなく正確にである。 (c) 相異なる根を小さい順に並べると、隣り合う根の間の個の互いに交わらない開区間に、それぞれ(a)による導関数の根がある。これらは元の根とは異なる。(b)による元の根上の重複度の合計はである。仮定よりなので 従って空欄(c)は。導関数は次なので重複度込みの根は個を超えず、以上で実数根を個確保したため全根は実数である。の場合は導関数が0でない定数となり根は0個で、結論と一致する。
この問題で使う考え方
- 因数定理と重複度
- 最大値・最小値
- 微分係数の左右極限
- 積の微分
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