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弘前大学/2007年度

弘前大学 2007年 数学 第7問解答・解説

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1問題

弘前大学2007年度第7問

−2≦t≦2-2 \leq t \leq 2 とする。x についての方程式 x3−3x=tx^{3} - 3x = t が区間 1≦x≦21 \leq x \leq 2 にもつ解を α\alpha ,区間 −1≦x≦1-1 \leq x \leq 1 にもつ解を β\beta とする。

(1) β\beta を α\alpha の式で表せ。

(2) α\alpha と β\beta をtの関数と見て, 定積分

∫−22βαdt\displaystyle \int_ {- 2} ^ {2} \frac {\beta}{\alpha} d t

を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) β=−α+12−3α22,\displaystyle \beta=\frac{-\alpha+\sqrt{12-3\alpha^2}}{2},\qquad (2) 7−33ln⁡(2+3).\displaystyle 7-3\sqrt{3}\ln(2+\sqrt{3}).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

f(x)=x3−3x とおく。 範囲 1≦x≦2 では f′(x)=3(x2−1)≧0 で、f(1)=−2,f(2)=2 だから、−2≦t≦2 を満たす各 t に対し α は一意に定まる。同様に −1≦x≦1 では f′≦0 なので β も一意である。f(α)=f(β)より(α−β)(α2+αβ+β2−3)=0. t=−2 のとき α=β=1. それ以外では α>1 かつ β<1 なので α≠β、したがって β2+αβ+α2−3=0. −1≦β≦1 を満たす根を選ぶとβ=−α+12−3α22.t=f(α) とおけば dt=3(α2−1)dα、また t=−2,2 に対応する α は 1,2 である。よってI=∫−22βαdt=32[−∫12(α2−1)dα+∫12(α−1α)12−3α2dα].∫12(α2−1)dα=43,∫12α12−3α2dα=3.u=4−α2 とおくと∫1212−3α2αdα=3∫03u24−u2du=3[ln⁡2+u2−u−u]03=23ln⁡(2+3)−3.したがってI=32(−43+3−(23ln⁡(2+3)−3))=7−33ln⁡(2+3).(1)\displaystyle f(x)=x^3-3x\text{ とおく。}\text{ 範囲 }1\le x\le2\text{ では }f'(x)=3(x^2-1)\geq 0\text{ で、}f(1)=-2, f(2)=2\text{ だから、}-2\le t\le2\text{ を満たす各 }t\text{ に対し }\alpha\text{ は一意に定まる。同様に }-1\le x\le1\text{ では }f'\leq0\text{ なので }\beta\text{ も一意である。}\\ f(\alpha)=f(\beta)\text{より}(\alpha-\beta)(\alpha^2+\alpha\beta+\beta^2-3)=0.\text{ }t=-2\text{ のとき }\alpha=\beta=1.\text{ それ以外では }\alpha>1\text{ かつ }\beta<1\text{ なので }\alpha\ne\beta\text{、したがって }\beta^2+\alpha\beta+\alpha^2-3=0.\text{ }-1\le\beta\le1\text{ を満たす根を選ぶと}\\ \beta=\frac{-\alpha+\sqrt{12-3\alpha^2}}2.\tag{1}\\ t=f(\alpha)\text{ とおけば }dt=3(\alpha^2-1)d\alpha\text{、また }t=-2,2\text{ に対応する }\alpha\text{ は }1,2\text{ である。よって}\\ I=\int_{-2}^2\frac{\beta}{\alpha}dt=\frac32\left[-\int_1^2(\alpha^2-1)d\alpha+\int_1^2\left(\alpha-\frac1\alpha\right)\sqrt{12-3\alpha^2}d\alpha\right].\\ \int_1^2(\alpha^2-1)d\alpha=\frac43,\qquad \int_1^2\alpha\sqrt{12-3\alpha^2}d\alpha=3.\\ u=\sqrt{4-\alpha^2}\text{ とおくと}\\ \int_1^2\frac{\sqrt{12-3\alpha^2}}{\alpha}d\alpha=\sqrt3\int_0^{\sqrt3}\frac{u^2}{4-u^2}du=\sqrt3\left[\ln\frac{2+u}{2-u}-u\right]_0^{\sqrt3}=2\sqrt3\ln(2+\sqrt3)-3.\\ \text{したがって}\quad I=\frac32\left(-\frac43+3-(2\sqrt3\ln(2+\sqrt3)-3)\right)=7-3\sqrt3\ln(2+\sqrt3).

この問題で使う考え方

  • 三倍角公式と加法定理
  • 三角置換による根の表示
  • 定積分の変数変換と三角積分

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