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弘前大学/2011年度

弘前大学 2011年 数学 第9問解答・解説

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1問題

弘前大学2011年度第9問

行列 A=(abcd)A = \begin{pmatrix} a & b \\ c & d \end{pmatrix} が次の条件を満たしているものとする。

A(11)=(1232)A(−11)=(−3212)\displaystyle A \binom{1}{1} = \binom{\sqrt {\frac {1}{2}}}{\sqrt {\frac {3}{2}}} \qquad A \binom{- 1}{1} = \binom{- \sqrt {\frac {3}{2}}}{\sqrt {\frac {1}{2}}}

このとき,次の問いに答えよ。

(1) A および A2A^{2} を求めよ。

(2) O を座標平面上の原点とし, O と異なる点 P(x1x_1, y1y_1) があり, 他の 2 点 Q(x2x_2, y2y_2), R(x3x_3, y3y_3) に対して次の関係があるとする。

(x2y2)=A3(x1y1)(x3y3)=A−1(x1y1)\displaystyle \binom{x _ {2}}{y _ {2}} = A ^ {3} \binom{x _ {1}}{y _ {1}} \quad \left( \begin{array}{c}x_{3}\\ y_{3} \end{array} \right) = A^{-1}\binom{x_{1}}{y_{1}}

このとき,三角形OQRが正三角形であることを証明せよ。

(3) 点 P, Q は (2) と同じものとする。∠OPQ の大きさを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) A(11)=(a+bc+d),A(−11)=(−a+b−c+d),a+b=12,−a+b=−32,c+d=32,−c+d=12,a=1+322,b=1−322,c=3−122,d=1+322,A=122(1+31−33−11+3).\displaystyle \begin{aligned} \text{(1) }\quad A\binom{1}{1}&=\binom{a+b}{c+d},\qquad A\binom{-1}{1}=\binom{-a+b}{-c+d},\\ a+b&=\frac1{\sqrt2},\quad -a+b=-\sqrt{\frac32},\quad c+d=\sqrt{\frac32},\quad -c+d=\frac1{\sqrt2},\\ a&=\frac{1+\sqrt3}{2\sqrt2},\quad b=\frac{1-\sqrt3}{2\sqrt2},\quad c=\frac{\sqrt3-1}{2\sqrt2},\quad d=\frac{1+\sqrt3}{2\sqrt2},\\ A&=\frac1{2\sqrt2}\begin{pmatrix}1+\sqrt3&1-\sqrt3\\ \sqrt3-1&1+\sqrt3\end{pmatrix}. \end{aligned}

cos⁡15∘=1+322,sin⁡15∘=3−122,A(xy)=(xcos⁡15∘−ysin⁡15∘xsin⁡15∘+ycos⁡15∘).\displaystyle \cos15^\circ=\frac{1+\sqrt3}{2\sqrt2},\qquad \sin15^\circ=\frac{\sqrt3-1}{2\sqrt2},\qquad A\binom{x}{y}=\binom{x\cos15^\circ-y\sin15^\circ}{x\sin15^\circ+y\cos15^\circ}. これは原点中心の反時計回り15°回転である。2回合成し、二倍角の公式を用いると A2(xy)=(x(cos⁡215∘−sin⁡215∘)−2ysin⁡15∘cos⁡15∘2xsin⁡15∘cos⁡15∘+y(cos⁡215∘−sin⁡215∘))=(xcos⁡30∘−ysin⁡30∘xsin⁡30∘+ycos⁡30∘),A2=(32−121232).\displaystyle \begin{aligned} A^2\binom{x}{y} &=\binom{x(\cos^2 15^\circ-\sin^2 15^\circ)-2y\sin15^\circ\cos15^\circ} {2x\sin15^\circ\cos15^\circ+y(\cos^2 15^\circ-\sin^2 15^\circ)}\\ &=\binom{x\cos30^\circ-y\sin30^\circ}{x\sin30^\circ+y\cos30^\circ},\\ A^2&=\begin{pmatrix}\frac{\sqrt3}{2}&-\frac12\\ \frac12&\frac{\sqrt3}{2}\end{pmatrix}. \end{aligned}

(2) A3 は反時計回り45°回転、A−1 は時計回り15°回転である。P≠O なので、回転によって OQ=OP=OR,∠QOR=45∘−(−15∘)=60∘.したがって △OQR は頂角 60∘ の二等辺三角形で、底角も各 60∘。∴△OQR は正三角形である。\begin{aligned} \text{(2) }\quad&A^3\text{ は反時計回り45°回転、}A^{-1}\text{ は時計回り15°回転である。}\\ &P\ne O\text{ なので、回転によって }OQ=OP=OR,\\ &\angle QOR=45^\circ-(-15^\circ)=60^\circ.\\ &\text{したがって }\triangle OQR\text{ は頂角 }60^\circ\text{ の二等辺三角形で、底角も各 }60^\circ\text{。}\\ &\therefore\triangle OQR\text{ は正三角形である。} \end{aligned}

(3) OP=OQ,∠POQ=45∘,∠OPQ=180∘−45∘2=1352∘=67.5∘.\displaystyle \begin{aligned} \text{(3) }\quad&OP=OQ,\qquad \angle POQ=45^\circ,\\ &\angle OPQ=\frac{180^\circ-45^\circ}{2}=\frac{135}{2}^\circ=67.5^\circ. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 行列を用いた表現
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルによる図形の考察
  • 三角関数の加法定理
  • 二倍角の公式

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