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北海道大学/2013年度

北海道大学 2013年 数学 第2問解答・解説

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1問題

北海道大学2013年度第2問

座標平面上で, 直線 y=xy = x に関する対称移動を ff とし, 実数 cc に対して, 直線 y=cxy = cx に関する対称移動を gg とする。また, 原点を中心とする 120∘120^{\circ} の回転移動を hh とする。

(1) f を表す行列,および h を表す行列を求めよ。

(2) g を表す行列を求めよ。

(3) 合成変換 f∘gf \circ g が h になるように c の値を定めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

反射を方向角の変化として捉え、各変換の行列表示と合成回転の角度を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)F=(0110),H=(−12−3232−12);\displaystyle (1)\quad F=\begin{pmatrix}0&1\\1&0\end{pmatrix},\quad H=\begin{pmatrix}-\frac12&-\frac{\sqrt3}{2}\\\frac{\sqrt3}{2}&-\frac12\end{pmatrix};
    (2)G=11+c2(1−c22c2cc2−1);\displaystyle (2)\quad G=\frac{1}{1+c^2}\begin{pmatrix}1-c^2&2c\\2c&c^2-1\end{pmatrix};
    (3)c=3−2.(3)\quad c=\sqrt3-2.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 直線 y=x は x 軸となす角が 45^∘\circ である。反射では方向角 φ\varphi は 90∘−φ90^\circ-\varphi に移るので、座標は (x,y)↦(y,x)(x,y)\mapsto(y,x) となる。したがって F=(0110).F=\begin{pmatrix}0&1\\1&0\end{pmatrix}. 原点を中心とする 120^∘\circ の回転の行列は H=(cos⁡120∘−sin⁡120∘sin⁡120∘cos⁡120∘)=(−12−3232−12).\displaystyle H=\begin{pmatrix}\cos120^\circ&-\sin120^\circ\\\sin120^\circ&\cos120^\circ\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}-\frac12&-\frac{\sqrt3}{2}\\\frac{\sqrt3}{2}&-\frac12\end{pmatrix}.

(2) tan⁡θ=c\tan\theta=c とし、直線 y=cxy=cx が x 軸となす角を θ\theta とする。方向角 φ\varphi のベクトルをこの直線で反射すると方向角は 2θ−φ2\theta-\varphi になる。特に x 軸方向、y 軸方向の単位ベクトルの像を列に並べると、 G=(cos⁡2θsin⁡2θsin⁡2θ−cos⁡2θ).G=\begin{pmatrix}\cos2\theta&\sin2\theta\\\sin2\theta&-\cos2\theta\end{pmatrix}. 二倍角の公式と tan⁡θ=c\tan\theta=c より、 cos⁡2θ=1−c21+c2,sin⁡2θ=2c1+c2,\displaystyle \cos2\theta=\frac{1-c^2}{1+c^2},\qquad \sin2\theta=\frac{2c}{1+c^2}, したがって G=11+c2(1−c22c2cc2−1).\displaystyle G=\frac{1}{1+c^2}\begin{pmatrix}1-c^2&2c\\2c&c^2-1\end{pmatrix}.

(3) gg の後に ff を行うと、方向角は φ⟼2θ−φ⟼90∘−(2θ−φ)=φ+(90∘−2θ)\varphi\longmapsto 2\theta-\varphi\longmapsto 90^\circ-(2\theta-\varphi)=\varphi+(90^\circ-2\theta) となる。よって合成変換は回転角 90∘−2θ90^\circ-2\theta の回転であり、これが 120^∘\circ となる条件は θ≡−15∘(mod180∘)\theta\equiv-15^\circ\pmod{180^\circ} である。直線の傾きは c=tan⁡θc=\tan\theta だから、 c=tan⁡(−15∘)=−tan⁡(45∘−30∘)=−1−1/31+1/3=3−2.\displaystyle c=\tan(-15^\circ)=-\tan(45^\circ-30^\circ)=-\frac{1-1/\sqrt3}{1+1/\sqrt3}=\sqrt3-2.

この問題で使う考え方

  • 行列を用いた表現
  • 二倍角の公式
  • 三角関数の加法定理

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