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弘前大学/2017年度

弘前大学 2017年 数学 第6問解答・解説

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1問題

弘前大学2017年度第6問

円 x2+y2=5x^{2} + y^{2} = 5 を C とする。C 上の点 (2, 1), (2, -1) をそれぞれ A, B とする。C 上にない任意の点 P から直線 PA を引き, PA と C の共有点が A, Q であるとする。ただし PA が C に接するときは Q は A に一致するものとする。同様に直線 PB と C の共有点が B, R であるとする。

(1) 点 P が C の外部にあり線分 QR が C の直径であるとき, P の位置によらず ∠APB の大きさは一定であることを示せ。

(2) 線分 QR が C の直径であるような点 P の軌跡を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ∠APB
    arccos⁡15=arctan⁡2\displaystyle \arccos\frac{1}{\sqrt5}=\arctan 2(一定、PP が C\mathcal C の外部のとき)
  • 軌跡
    (x−52)2+y2=54\displaystyle \left(x-\frac52\right)^2+y^2=\frac54 から、A=(2,1)A=(2,1)、B=(2,−1)B=(2,-1) を除く全円周。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) δ=∠AOB とおくと cos⁡δ=(2,1)⋅(2,−1)5=35. 外部割線角の定理より∠APB=12(QR^−AB^)=12(π−δ),cos⁡∠APB=sin⁡(δ/2)=15.したがって∠APB=arccos⁡(1/5)=arctan⁡2(P が C の外部).(2) P=(x,y), Q=(u,v), R=−Q とおく。円 C:x2+y2=5 上の二点 S,T を結ぶ弦は(S+T)⋅X=5+S⋅T を満たす。AQ,BRに適用し整理すると(x−2)u+(y−1)v=5−2x−y,(x−2)u+(y+1)v=2x−y−5.差と代入から v=2x−5,(x−2)(u+2y)=0. x=2 のとき v=−1,u=±2. u=2 なら Q=B,R=−B で P=B; u=−2 なら Q=−A,R=A で P=A.いずれも P は C 上の点 なので除く。従って x≠2,u=−2y. u2+v2=5 より4y2+(2x−5)2=5であるための必要十分条件は(x−52)2+y2=54.逆に、この円上で A,B 以外の P=(x,y) に対し Q=(−2y,2x−5),R=−Q とおくと、Q,R はともに C 上の点.上の弦条件に代入すると P は直線 AQ 上かつ直線 BR 上の点 となる。ゆえに必要十分な軌跡は(x−52)2+y2=54 上から A,B を除いた全円周.設問(2)では P が C 上にないこと のみを課すため、円の内側と外側の両方を含む。\displaystyle \text{(1) }\delta=\angle AOB\text{ とおくと }\cos\delta=\frac{(2,1)\cdot(2,-1)}5=\frac35.\text{ 外部割線角の定理より} \angle APB=\frac12(\widehat{QR}-\widehat{AB})=\frac12(\pi-\delta),\quad\cos\angle APB=\sin(\delta/2)=\frac1{\sqrt5}. \text{したがって}\quad\boxed{\angle APB=\arccos(1/\sqrt5)=\arctan2}\quad(P\text{ が }\mathcal C\text{ の外部}). \text{(2) }P=(x,y),\ Q=(u,v),\ R=-Q\text{ とおく。円 }\mathcal C:x^2+y^2=5\text{ 上の二点 }S,T\text{ を結ぶ弦は} (S+T)\cdot X=5+S\cdot T\text{ を満たす。AQ,BRに適用し整理すると} (x-2)u+(y-1)v=5-2x-y,\quad(x-2)u+(y+1)v=2x-y-5. \text{差と代入から }v=2x-5,\quad(x-2)(u+2y)=0.\text{ }x=2\text{ のとき }v=-1,u=\pm2.\text{ }u=2\text{ なら }Q=B,R=-B\text{ で }P=B;\ u=-2\text{ なら }Q=-A,R=A\text{ で }P=A. \text{いずれも }P\text{ は }\mathcal C\text{ 上の点}\text{ なので除く。従って }x\ne2,u=-2y.\text{ }u^2+v^2=5\text{ より} 4y^2+(2x-5)^2=5\quad\text{であるための必要十分条件は}\quad(x-\tfrac52)^2+y^2=\tfrac54. \text{逆に、この円上で }A,B\text{ 以外の }P=(x,y)\text{ に対し }Q=(-2y,2x-5),R=-Q\text{ とおくと、}Q,R\text{ はともに }\mathcal C\text{ 上の点}. \text{上の弦条件に代入すると }P\text{ は直線 }AQ\text{ 上かつ直線 }BR\text{ 上の点}\text{ となる。ゆえに必要十分な軌跡は} \boxed{(x-\tfrac52)^2+y^2=\tfrac54\text{ 上から }A,B\text{ を除いた全円周}}. \text{設問(2)では }P\text{ が }\mathcal C\text{ 上にないこと}\text{ のみを課すため、円の内側と外側の両方を含む。}

(1) δ=∠AOB\delta=\angle AOB とすると、A⋅B=3A\cdot B=3、∣OA∣=∣OB∣=5|OA|=|OB|=\sqrt5 より cos⁡δ=35\displaystyle \cos\delta=\frac35。PがCの外部にある場合の2割線角の定理から、QRは直径なので遠い交点間の弧はπ、固定弦ABに対応する近い側の小弧はδ。従ってθ=∠APB=π−δ2\displaystyle \theta=\angle APB=\frac{\pi-\delta}{2}で一定。cos⁡θ=sin⁡(δ/2)=15\displaystyle \cos\theta=\sin(\delta/2)=\frac1{\sqrt5}、sin⁡θ=cos⁡(δ/2)=25\displaystyle \sin\theta=\cos(\delta/2)=\frac2{\sqrt5}なのでtan⁡θ=2\tan\theta=2。(2)はPがC上にないことだけが条件で、外部とは限らない。R=−QR=-Q、Q=(u,v)Q=(u,v)、P=(x,y)P=(x,y)とおく。円上の二点S,Tを結ぶ弦の式(S+T)⋅X=5+S⋅T(S+T)\cdot X=5+S\cdot TをAQ,BRに適用すると、(x−2)u+(y−1)v=5−2x−y、(x−2)u+(y+1)v=2x−y−5。差からv=2x−5v=2x-5、代入して(x−2)(u+2y)=0(x-2)(u+2y)=0。x=2ならQ=(±2,−1)。Q=Bの場合はAQ=ABとBRの直径OBの交点P=B、Q=−Aの場合はAQの直径OAとBR=BAの交点P=Aで、いずれもPがC上にあるため除外。したがってx≠2, u=−2yx\ne2,\ u=-2yであり、u2+v2=5u^2+v^2=5 から (x−52)2+y2=54\displaystyle (x-\frac52)^2+y^2=\frac54を得る。逆にこの円上でA,B以外のPをとりQ=(-2y,2x−5), R=−QとすればQ,RはC上にあり、弦AQ,BRの式へ代入してPが双方の直線上にあることを確認できる。よって必要十分な軌跡はこの全円周からA,Bを除いたもの。外部条件を加えた場合だけx>2x>2の大弧に限られる。

この問題で使う考え方

  • 外部割線角の定理
  • 定角を見込む円の半径と中心
  • 元の円の外側条件で弧を選別

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