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弘前大学/2020年度

弘前大学 2020年 数学 第6問解答・解説

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1問題

弘前大学2020年度第6問

数列 {an}\{a_{n}\} は次を満たすとする。

a1=6,an+1=6an+5an+2(n=1,2,3,…… )\displaystyle a _ {1} = 6, \quad a _ {n + 1} = \frac {6 a _ {n} + 5}{a _ {n} + 2} \quad (n = 1, 2, 3, \dots \dots)

次の問いに答えよ。

(1) 数列 {bn}\{b_{n}\} を

bn=an−5(n=1,2,3,… )b _ {n} = a _ {n} - 5 \quad (n = 1, 2, 3, \dots)

と定める。このとき,すべての自然数 n に対して, bn>0b_{n} > 0 が成り立つことを示せ。

(2) (1) で定めた {bn}\{b_{n}\} に対して, 数列 {1bn}\displaystyle \left\{\frac{1}{b_{n}}\right\} の一般項を求めよ。また, 数列 {an}\{a_{n}\} の一般項を求めよ。

(3) 自然数 n に対して,

Sn=∑k=1n(ak−50011000)\displaystyle S _ {n} = \sum\limits _ {k = 1} ^ {n} \left(a _ {k} - \frac {5001}{1000}\right)

と定める。このとき, SnS_{n} が最大となる n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) すべての自然数nnでbn>0b_n>0。(2) 1bn=7n−16,an=5+67n−1\displaystyle \frac1{b_n}=\frac{7^n-1}{6},\quad a_n=5+\frac6{7^n-1}。(3) SnS_nが最大となるのはn=4n=4。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) b1=a1−5=1b_1=a_1-5=1。また an=bn+5a_n=b_n+5 を漸化式に代入すると bn+1=an+1−5=6an+5an+2−5=6an+5−5an−10an+2=an−5an+2=bnbn+7.\displaystyle \begin{aligned} b_{n+1}&=a_{n+1}-5=\frac{6a_n+5}{a_n+2}-5\\ &=\frac{6a_n+5-5a_n-10}{a_n+2}=\frac{a_n-5}{a_n+2}=\frac{b_n}{b_n+7}. \end{aligned} bn>0b_n>0 と仮定すれば bn+7>0b_n+7>0 だから bn+1>0b_{n+1}>0。初項が正でこの性質が保たれるので、数学的帰納法によりすべての自然数 nn で bn>0b_n>0。

(2) cn=1/bnc_n=1/b_n とおく。(1)から bn>0b_n>0 であり、逆数は定義される。上の漸化式から c1=1,cn+1=bn+7bn=7cn+1.\displaystyle c_1=1,\qquad c_{n+1}=\frac{b_n+7}{b_n}=7c_n+1. dn=cn+16\displaystyle d_n=c_n+\dfrac16 とおくと dn+1=7cn+1+16=7(cn+16)=7dn,d1=76.\displaystyle d_{n+1}=7c_n+1+\frac16=7\left(c_n+\frac16\right)=7d_n,\qquad d_1=\frac76. よって dn=76 7n−1=7n6\displaystyle d_n=\dfrac76\,7^{n-1}=\dfrac{7^n}{6}。したがって 1bn=cn=7n−16,bn=67n−1,an=5+67n−1.\displaystyle \frac1{b_n}=c_n=\frac{7^n-1}{6},\qquad b_n=\frac6{7^n-1},\qquad a_n=5+\frac6{7^n-1}.

(3) Sn−Sn−1=an−50011000\displaystyle S_n-S_{n-1}=a_n-\dfrac{5001}{1000} と比較する。ただし増分だけを見るため S0=0S_0=0 とおく。一般項から Sn−Sn−1=67n−1−11000=6001−7n1000(7n−1).\displaystyle S_n-S_{n-1}=\frac6{7^n-1}-\frac1{1000} =\frac{6001-7^n}{1000(7^n-1)}. 分母は正であり、74=2401<6001<16807=757^4=2401<6001<16807=7^5。したがって増分は n=1,2,3,4n=1,2,3,4 で正、n≧5n\ge5 で負である。ゆえに SnS_n は n=4n=4 まで増加し、その後減少する。最大となるのは n=4.\boxed{n=4}.

この問題で使う考え方

  • 数学的帰納法
  • 逆数による一次漸化式
  • 増分の符号による最大値判定

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