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広島大学/2016年度/前期

広島大学 2016年 数学 第2問解答・解説

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1問題

広島大学2016年度第2問

次の問いに答えよ。

(1) aa を正の定数とする。関数 f(x)=ex−ae−x2\displaystyle f(x)=\frac{e^x-ae^{-x}}{2} の逆関数 f−1(x)f^{-1}(x) を求めよ。

(2) (1)で求めた f−1(x)f^{-1}(x) の導関数を求めよ。

(3) cc を正の定数とする。xx 軸、yy 軸、直線 x=cx=c および曲線 y=1x2+c2\displaystyle y=\frac{1}{\sqrt{x^2+c^2}} で囲まれる部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

指数関数を未知数に置き換えた二次方程式から逆関数を求め、その式を直接微分する。面積は(2)の結果を a=c2a=c^2 として適用し、定積分の基本定理で評価する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)f−1(x)=ln⁡(x+x2+a)(x∈R),(2)(f−1)′(x)=1x2+a(x∈R),(3)S=ln⁡(1+2).\displaystyle \begin{aligned} (1)\quad &f^{-1}(x)=\ln\left(x+\sqrt{x^2+a}\right)\quad(x\in\mathbb R),\\ (2)\quad &(f^{-1})'(x)=\frac{1}{\sqrt{x^2+a}}\quad(x\in\mathbb R),\\ (3)\quad &S=\ln(1+\sqrt2). \end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) y=f(x)y=f(x)、t=ex>0t=e^x>0 とおくと、t2−2yt−a=0t^2-2yt-a=0 である。したがってt=y±y2+at=y\pm\sqrt{y^2+a} となる。a>0a>0 よりy2+a>∣y∣\sqrt{y^2+a}>|y| なので、2つの根のうち正の根はt=y+y2+at=y+\sqrt{y^2+a} だけである。よって、yy をxx に戻すとf−1(x)=ln⁡(x+x2+a)(x は実数).f^{-1}(x)=\ln\left(x+\sqrt{x^2+a}\right)\quad(x\text{ は実数}).

(2) (1)の式を微分すると(f−1)′(x)=1+xx2+ax+x2+a=x+x2+ax2+ax+x2+a=1x2+a(x は実数).\displaystyle \begin{aligned} (f^{-1})'(x)&=\frac{1+\dfrac{x}{\sqrt{x^2+a}}}{x+\sqrt{x^2+a}}\\ &=\frac{\dfrac{x+\sqrt{x^2+a}}{\sqrt{x^2+a}}}{x+\sqrt{x^2+a}}\\ &=\frac{1}{\sqrt{x^2+a}}\quad(x\text{ は実数}). \end{aligned}

(3) 曲線は0≦x≦c0\le x\le c で正なので、求める面積はS=∫0c1x2+c2 dx\displaystyle S=\int_0^c\frac{1}{\sqrt{x^2+c^2}}\,dx である。(2)でa=c2a=c^2 とすると、g(x)=ln⁡(x+x2+c2)g(x)=\ln\left(x+\sqrt{x^2+c^2}\right) はg′(x)=1/x2+c2g'(x)=1/\sqrt{x^2+c^2} を満たす。定積分の基本定理を用いてS=g(c)−g(0)=ln⁡(c+2c2)−ln⁡c=ln⁡(c(1+2))−ln⁡c=ln⁡(1+2).\begin{aligned} S&=g(c)-g(0)\\ &=\ln\left(c+\sqrt{2c^2}\right)-\ln c\\ &=\ln\left(c(1+\sqrt2)\right)-\ln c\\ &=\ln(1+\sqrt2). \end{aligned} ここでc>0c>0 を用いた。

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 対数とその性質
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 合成関数と逆関数
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 曲線で囲まれた面積

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