本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

東京慈恵会医科大学/2016年度/前期

東京慈恵会医科大学 2016年 数学 第2問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

東京慈恵会医科大学2016年度第2問

xyxy 平面上において, 半径 22 の円板が xx 軸に接しながら正の方向にすべることなく回転するとき, 円板上の定点 PP が描く曲線 C1C_{1} を考える。時刻 t=0t=0 における円板の中心 DD の位置を点 (0,2)(0,2), PP の位置を点 (0,1)(0,1) とする。時刻 tt において DD が点 (t,2)(t,2) の位置にあるように円板が回転していくとき, 次の問いに答えよ。問い (1)(i) では □\square にあてはまる適切な式を解答欄に記入せよ。

(1) (i) 時刻 tt における PP の座標 (x,y)(x,y) を tt を用いて表すと, (x,y)=((エ),(オ))(x,y)=\left(\boxed{(\text{エ})},\boxed{(\text{オ})}\right) である。

(ii) x,yx,y の tt に関する増減をそれぞれ調べよ。

(2) 時刻 tt に対応する点 P(x,y)P(x,y) における C1C_{1} の法線 ℓ\ell が xx 軸と交わる点を MM とし, MM が線分 PQPQ の中点となるような ℓ\ell 上の点を QQ とおく。QQ の座標を tt を用いて表せ。ただし, t=0t=0 のときは QQ を点 (0,−1)(0,-1) とする。

(3) 点 QQ が描く曲線を C2C_{2} とする。2曲線 C1,C2C_{1}, C_{2} と yy 軸, および t=3πt=3\pi のときの (2) における法線 ℓ\ell で囲まれた部分の面積 SS を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

円板の回転から媒介変数表示を作り、微分で増減と接線方向を調べた。法線と中点条件でQを定め、パラメータ表示の曲線に沿う面積積分を評価した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(i) (x,y)=(t−sin⁡t2, 2−cos⁡t2)\displaystyle (1)(i)\space{}(x,y)=\left(t-\sin\frac t2,\space{}2-\cos\frac t2\right)
    (ii) xは単調増加, yは周期的に増減
    (2) Q=(t+sin⁡t2, cos⁡t2−2)\displaystyle (2)\space{}Q=\left(t+\sin\frac t2,\space{}\cos\frac t2-2\right)
    (3) S=12π+4(3)\space{}S=12\pi+4

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)(i) 円板の中心は速度1で右へ進み、半径は2なので、滑らずに回転するときの時計回りの回転角は t/2t/2 である。時刻0の PP の中心からの位置ベクトルは (0,−1)(0,-1)。これを時計回りに t/2t/2 回転すると (−sin⁡(t/2),−cos⁡(t/2))(-\sin(t/2),-\cos(t/2)) となる。中心 D=(t,2)D=(t,2) を加えると (x,y)=(t−sin⁡t2, 2−cos⁡t2).\displaystyle (x,y)=\left(t-\sin\frac t2,\ 2-\cos\frac t2\right).

(1)(ii) 微分すると dxdt=1−12cos⁡t2≧12>0,dydt=12sin⁡t2.\displaystyle \frac{dx}{dt}=1-\frac12\cos\frac t2\ge\frac12>0, \qquad \frac{dy}{dt}=\frac12\sin\frac t2. よって xx は単調増加する。時刻は t≧0t\ge0 であり、yy は 4kπ<t<(4k+2)π4k\pi<t<(4k+2)\pi で増加し、(4k+2)π<t<(4k+4)π(4k+2)\pi<t<(4k+4)\pi で減少する(k=0,1,2,…k=0,1,2,\ldots)。t=4kπt=4k\pi で最小値1、t=(4k+2)πt=(4k+2)\pi で最大値3をとる。

(2) u=t/2u=t/2 とし、P=(x,y)P=(x,y) とする。接線の方向ベクトルは P′(t)=(1−12cos⁡u, 12sin⁡u)=(y2, 12sin⁡u).\displaystyle P'(t)=\left(1-\frac12\cos u,\ \frac12\sin u\right)=\left(\frac y2,\ \frac12\sin u\right). 法線上で xx 軸上にある点を M=(m,0)M=(m,0) とすれば、(M−P)⋅P′(t)=0(M-P)\cdot P'(t)=0 より (m−x)y2−y12sin⁡u=0.\displaystyle (m-x)\frac y2-y\frac12\sin u=0. y=2−cos⁡u≧1y=2-\cos u\ge1 なので m=x+sin⁡u=tm=x+\sin u=t。従って M=(t,0)M=(t,0)。MM が PQPQ の中点だから Q=2M−PQ=2M-P であり、 Q=(t+sin⁡t2, cos⁡t2−2).\displaystyle Q=\left(t+\sin\frac t2,\ \cos\frac t2-2\right). t=0t=0 でも Q=(0,−1)Q=(0,-1) となり、指定された値と一致する。

(3) T=3πT=3\pi とする。このとき P(T)=(3π+1,2)P(T)=(3\pi+1,2)、Q(T)=(3π−1,−2)Q(T)=(3\pi-1,-2) である。境界は C1C_1 を t=0t=0 から TT へたどり、法線分を P(T)P(T) から Q(T)Q(T) へ進み、C2C_2 を逆向きにたどり、最後に yy 軸を通る。xx 方向の短冊による符号付き面積を境界に沿って加えると、法線分の寄与は 2+(−2)2((3π−1)−(3π+1))=0\displaystyle \frac{2+(-2)}2((3\pi-1)-(3\pi+1))=0、yy 軸の寄与も0である。C1C_1 の y dxy\,dx の積分と、逆向きにたどる C2C_2 の寄与を合わせれば、面積は S=∫03π(2−cos⁡t2)(1−12cos⁡t2)dt+∫03π(2−cos⁡t2)(1+12cos⁡t2)dt=2∫03π(2−cos⁡t2)dt=2[2t−2sin⁡t2]03π=12π+4.\displaystyle \begin{aligned} S&=\int_0^{3\pi}\left(2-\cos\frac t2\right)\left(1-\frac12\cos\frac t2\right)dt +\int_0^{3\pi}\left(2-\cos\frac t2\right)\left(1+\frac12\cos\frac t2\right)dt\\ &=2\int_0^{3\pi}\left(2-\cos\frac t2\right)dt =2\left[2t-2\sin\frac t2\right]_0^{3\pi}=12\pi+4. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 一般角と弧度法
  • 三角関数の相互関係
  • 曲線で囲まれた面積
  • 合成関数の微分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 曲線の接線
  • 三角関数の微分

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。