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香川大学/2007年度/B系

香川大学 2007年 数学 第2問解答・解説

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1問題

香川大学2007年度第2問

次の問に答えよ。

1. 3次関数 y=f(x)y=f(x) は x=ax=a で極大値 f(a)f(a) をとり,x=bx=b で極小値 f(b)f(b) をとるものとする。ただし,a,ba,b は定数で,a<ba<b とする。このとき,曲線 y=f(x)y=f(x) の変曲点 C(c,f(c))C(c,f(c)) におけるこの曲線の接線 ℓ\ell の傾きは,2点 A(a,f(a)), B(b,f(b))A(a,f(a)),\ B(b,f(b)) を通る直線の傾きの 32\displaystyle \frac{3}{2} 倍であることを示せ。

2. 1.において f(a)=−a3+3a2b, f(b)=−b3+3ab2f(a)=-a^3+3a^2b,\ f(b)=-b^3+3ab^2 となるとき,関数 f(x)f(x) および直線 ℓ\ell の方程式を a,ba,b を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 変曲点での接線の傾きはA,Bを結ぶ割線の傾きの32\displaystyle \frac32倍。 (2) f(x)=2x3−3(a+b)x2+6abxf(x)=2x^3-3(a+b)x^2+6abx、ℓ: y=−32(b−a)2x+(a+b)34\displaystyle \ell:\ y=-\frac32(b-a)^2x+\frac{(a+b)^3}{4}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ f(x)=αx3+βx2+γx+δf(x)=\alpha x^3+\beta x^2+\gamma x+\delta(α≠0\alpha\ne 0)とおく。x=a,bx=a,b で極値をとるから f′(a)=f′(b)=0f'(a)=f'(b)=0 であり、 f′(x)=3α(x−a)(x−b)f'(x)=3\alpha(x-a)(x-b) となる。したがって f′′(x)=6αx−3α(a+b)=6α(x−a+b2)\displaystyle f''(x)=6\alpha x-3\alpha(a+b) =6\alpha\left(x-\frac{a+b}{2}\right) より、変曲点の xx 座標は c=(a+b)/2c=(a+b)/2 である。また、 f(b)−f(a)b−a=α(a2+ab+b2)−3α2(a+b)2+3αab=−α2(b−a)2,\displaystyle \begin{aligned} \frac{f(b)-f(a)}{b-a} &=\alpha(a^2+ab+b^2)-\frac{3\alpha}{2}(a+b)^2+3\alpha ab\\ &=-\frac{\alpha}{2}(b-a)^2, \end{aligned} 一方、 f′(c)=3α(c−a)(c−b)=−3α4(b−a)2=32f(b)−f(a)b−a.\displaystyle f'(c)=3\alpha(c-a)(c-b) =-\frac{3\alpha}{4}(b-a)^2 =\frac{3}{2}\frac{f(b)-f(a)}{b-a}. よって、変曲点における接線 ℓ\ell の傾きは、A,BA,B を通る直線の傾きの 3/23/2 倍である。

・ d=b−a>0d=b-a>0 とする。与えられた値から f(b)−f(a)=a3−b3+3ab2−3a2b=(a−b)3=−d3f(b)-f(a) =a^3-b^3+3ab^2-3a^2b =(a-b)^3=-d^3 なので、A,BA,B を通る直線の傾きは −d2-d^2 である。1.の結果と −α2d2=−d2\displaystyle -\frac{\alpha}{2}d^2=-d^2 から α=2\alpha=2 を得る。したがって f′(x)=6(x−a)(x−b)=6x2−6(a+b)x+6abf'(x)=6(x-a)(x-b)=6x^2-6(a+b)x+6ab であり、 f(x)=2x3−3(a+b)x2+6abx+Df(x)=2x^3-3(a+b)x^2+6abx+D と表せる。f(a)=−a3+3a2bf(a)=-a^3+3a^2b を代入すると D=0D=0 だから、 f(x)=2x3−3(a+b)x2+6abx.f(x)=2x^3-3(a+b)x^2+6abx. 変曲点では c=a+b2,f(c)=−(a+b)32+3ab(a+b),f′(c)=−32(b−a)2.\displaystyle c=\frac{a+b}{2},\qquad f(c)=-\frac{(a+b)^3}{2}+3ab(a+b),\qquad f'(c)=-\frac{3}{2}(b-a)^2. よって接線は y−f(c)=−32(b−a)2(x−a+b2),\displaystyle y-f(c)=-\frac{3}{2}(b-a)^2\left(x-\frac{a+b}{2}\right), すなわち ℓ: y=−32(b−a)2x+(a+b)34.\displaystyle \ell:\ y=-\frac{3}{2}(b-a)^2x+\frac{(a+b)^3}{4}.

導関数の根a,bを用いて一般の三次関数の係数を扱い、変曲点での傾きと端点間の割線の傾きを比較する。後半では端点値から最高次係数と定数項を決め、変曲点での接線を求めた。

この問題で使う考え方

  • 導関数の因数分解
  • 割線の傾きの計算
  • 変曲点の座標と接線

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