九州大学/2007年度/前期
九州大学 2007年 数学 第1問解答・解説
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1問題
この問題の解答は,解答紙13の定められた場所に記入しなさい。 [問題] とおく。また を を満たす数とし,曲線 上の点 における接線の方程式を とおく。ただし, は自然対数の底である。このとき,次の問いに答えよ。 (1) において が成り立つことを示せ。 (2) を正の数とする。曲線 ,接線 ,および2直線 , で囲まれた部分の面積を とするとき, における の最小値を与える の値を求めよ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2考え方
考え方を見る解き方の方針だけを確かめる
点Pにおける接線g(x)を求め、h(x)=f(x)-g(x)の第2次導関数h''(x)=f''(x)=(x+2)e^xがx≧0で正であることからh'(x)の単調増加性を示し、h'(p)=0との組合せでh(x)がx=pで最小値0をとることを用いて(1)を示した。(1)の結果からS(p)を0≦x≦Lの範囲でのf-gの定積分として書き下し、部分積分で閉じた式を得た後、pに関して微分してS'(p)を(p+2)e^p(p-L/2)の定数倍に因数分解し、符号解析によりp=L/2で最小になることを(2)で示した。
3答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
4解答
解答を見る途中式つきの解答
準備
f(x)=xe^{x} とすると
f'(x)=e^{x}+xe^{x}=(x+1)e^{x}, f''(x)=e^{x}+(x+1)e^{x}=(x+2)e^{x}
である。点 ()における接線は
g(x)=f(p)+f'(p)(x-p)=pe^{p}+(p+1)e^{p}(x-p)
であり,これを整理すると
g(x)=(p+1)e^{p}x-p^{2}e^{p}
を得る。特に ,( によらない定数)である。
(1) において が成り立つことを示す。
とおく。定義から である。
h'(x)=f'(x)-g'(x)=(x+1)e^{x}-(p+1)e^{p}
であるから,特に である。さらに
h''(x)=f''(x)=(x+2)e^{x}
であり, のとき , より となる。ゆえに は の範囲で単調増加である。
場合分け.
のとき: は で単調増加かつ であるから, で 。したがって は で単調増加( で増加)であり,(等号は のときに限る)。
のとき: の単調増加性と より, では , では 。よって は で単調減少, で単調増加であり, の範囲の最小値は で与えられる。ゆえに (等号は のときに限る)。
いずれの場合も で ,すなわち
が成り立つ。(証明終)
(2) の最小値を与える の値を求める。
(1) により, のとき の全域で であるから,特に の範囲でも が成り立つ。したがって曲線 ,接線 ,および2直線 で囲まれた部分の面積は
で与えられる。部分積分により
xe^{x} dx=xe^{x}-e^{x}=(L-1)e^{L}-(-1)=(L-1)e^{L}+1
であり,また
(p+1)e^{p}x dx=(p+1)e^{p}, p^{2}e^{p} dx=p^{2}e^{p}L
であるから,
S(p)=(L-1)e^{L}+1-(p+1)e^{p}+Lp^{2}e^{p}
を得る。右辺第1・2項は によらない定数なので,これを とおき
A(p)=-(p+1)e^{p}+Lp^{2}e^{p}
とすると である。積の微分法により
(p+1)e^{p}=e^{p}+(p+1)e^{p}=(p+2)e^{p}, p^{2}e^{p}=2pe^{p}+p^{2}e^{p}=p(p+2)e^{p}
であるから
となる。 は定数, のとき , であるから, の符号は の符号と一致する。したがって
0 p< で S'(p)<0, p= で S'(p)=0, p> で S'(p)>0
であり, は で単調減少, で単調増加である。 より は定義域 に含まれるから,()は で最小値をとる。
以上より, の最小値を与える の値は
p=
である。
この問題で使う考え方
- 積の微分
- 指数・対数関数の微分
- 曲線の接線
- 第二次導関数
- 導関数と増減
- 極大・極小
- 部分積分法
- 三角・指数・対数関数等の積分
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