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香川大学/2015年度/前期

香川大学 2015年 数学 第4問解答・解説

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1問題

香川大学2015年度第4問

bb を b>22b>2\sqrt{2} を満たす実数とする。このとき,次の問に答えよ。

1. f(x)=x+(ex−b)exf(x)=x+(e^x-b)e^x とするとき,方程式 f(x)−a=0f(x)-a=0 が異なる3個の実数解をもつような実数 aa の範囲を求めよ。

2. 実数 aa が1.で求めた範囲にあるとする。このとき,点 (a,b)(a,b) を中心とする円で,曲線 y=exy=e^x と異なる4点で交わるものが存在することを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

導関数で f の増減と極値を調べて第1問の厳密な範囲を得る。第2問では中心から曲線上の点までの距離の二乗 g を考え、g'=2(f-a) と結び付ける。3解に対応する g の二つの極小値と中央の極大値の間に平方半径を選ぶ。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • α=b−b2−84,β=b+b2−84,1.ln⁡β−β2−1<a<ln⁡α−α2−1.2.f(x)=a の3解を x1<x2<x3 とし、 g(x)=(x−a)2+(ex−b)2 とする。max⁡{g(x1),g(x3)}<ρ2<g(x2) を満たす ρ>0 を選ぶと、求める円が存在する。\displaystyle \begin{gathered} \alpha=\frac{b-\sqrt{b^2-8}}4,\qquad \beta=\frac{b+\sqrt{b^2-8}}4,\\ \text{1.}\quad \ln\beta-\beta^2-1<a<\ln\alpha-\alpha^2-1.\\[2mm] \text{2.}\quad f(x)=a\text{ の3解を }x_1<x_2<x_3\text{ とし、 } g(x)=(x-a)^2+(e^x-b)^2\text{ とする。}\\ \max\{g(x_1),g(x_3)\}<\rho^2<g(x_2)\text{ を満たす }\rho>0\text{ を選ぶと、求める円が存在する。} \end{gathered}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

1. t=ext=e^x とおくと f′(x)=1+2e2x−bex=2t2−bt+1.f'(x)=1+2e^{2x}-be^x=2t^2-bt+1. この二次方程式の解は α=b−b2−84,β=b+b2−84\displaystyle \alpha=\frac{b-\sqrt{b^2-8}}4,\qquad \beta=\frac{b+\sqrt{b^2-8}}4 である。b>22b>2\sqrt2 より 0<α<β0<\alpha<\beta だから、ff は x<ln⁡αx<\ln\alpha で増加し、ln⁡α<x<ln⁡β\ln\alpha<x<\ln\beta で減少し、 x>ln⁡βx>\ln\beta で増加する。また lim⁡x→−∞f(x)=−∞,lim⁡x→∞f(x)=∞.\displaystyle \lim\limits _{x\to-\infty}f(x)=-\infty,\qquad \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=\infty. したがって、方程式 f(x)=af(x)=a が異なる3個の実数解をもつための条件は f(ln⁡β)<a<f(ln⁡α)f(\ln\beta)<a<f(\ln\alpha) である。2t2−bt+1=02t^2-bt+1=0 の解 t=α,βt=\alpha,\beta では bt=2t2+1bt=2t^2+1 なので f(ln⁡t)=ln⁡t+t2−bt=ln⁡t−t2−1.f(\ln t)=\ln t+t^2-bt=\ln t-t^2-1. よって求める範囲は ln⁡β−β2−1<a<ln⁡α−α2−1.\boxed{\ln\beta-\beta^2-1<a<\ln\alpha-\alpha^2-1}.

2. f(x)=af(x)=a の3解を x1<x2<x3x_1<x_2<x_3 とし、 g(x)=(x−a)2+(ex−b)2g(x)=(x-a)^2+(e^x-b)^2 とおく。これは曲線上の点 (x,ex)(x,e^x) と中心 (a,b)(a,b) との距離の二乗である。微分すると g′(x)=2(x−a)+2(ex−b)ex=2(f(x)−a).g'(x)=2(x-a)+2(e^x-b)e^x=2(f(x)-a). f(x)−af(x)-a は x1,x2,x3x_1,x_2,x_3 の順に負から正、正から負、負から正へ符号が変わる。したがって gg は x<x1x<x_1 で減少、x1<x<x2x_1<x<x_2 で増加、x2<x<x3x_2<x<x_3 で減少、 x>x3x>x_3 で増加する。ゆえに g(x2)>g(x1),g(x2)>g(x3).g(x_2)>g(x_1),\qquad g(x_2)>g(x_3). また g(x)→∞g(x)\to\infty は x→±∞x\to\pm\infty のいずれでも成り立つ。そこで max⁡{g(x1),g(x3)}<ρ2<g(x2)\displaystyle \max\{g(x_1),g(x_3)\}<\rho^2<g(x_2) となる ρ2\rho^2 をとる。この範囲は空でなく、左端は0以上なので ρ>0\rho>0 とできる。各単調区間で中間値の定理を用いると、方程式 g(x)=ρ2g(x)=\rho^2 は x<x1,x1<x<x2,x2<x<x3,x>x3x<x_1,x_1<x<x_2,x_2<x<x_3,x>x_3 のそれぞれに1個ずつ解をもつ。これらは相異なる4個の実数であり、対応する4点 (x,ex)(x,e^x) は中心 (a,b)(a,b)、半径 ρ\rho の円上にある。

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 指数・対数関数の微分
  • 座標による距離
  • 円の方程式

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