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九州大学/2011年度/前期

九州大学 2011年 数学 第2問解答・解説

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1問題

九州大学2011年度第2問配点 50点

この問題の解答は、解答紙14の定められた場所に記入しなさい。

[問題] aa を正の定数とする。以下の問いに答えよ。

(1) 関数 f(x)=(x2+2x+2−a2)e−xf(x)=(x^{2}+2x+2-a^{2})e^{-x} の極大値および極小値を求めよ。

(2) x≧3x\geq 3 のとき、不等式 x3e−x≦27e−3x^{3}e^{-x}\leq 27e^{-3} が成り立つことを示せ。さらに、極限値 lim⁡x→∞x2e−x\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}x^{2}e^{-x} を求めよ。

(3) kk を定数とする。y=x2+2x+2y=x^{2}+2x+2 のグラフと y=kex+a2y=ke^{x}+a^{2} のグラフが異なる3点で交わるための必要十分条件を、aa と kk を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 極大値は 2(a+1)e−a2(a+1)e^{-a}(x=ax=a)、極小値は 2(1−a)ea2(1-a)e^a(x=−ax=-a)。 /(2)x3e−x/ (2) x^3e^{-x}はx≧3で減少するので x3e−x≦27e−3x^3e^{-x}≤27e^{-3}。lim⁡x→∞x2e−x=0\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}x^2e^{-x}=0。 /(3)max0,2(1−a)ea<k<2(a+1)e−a/ (3) max{0, 2(1-a)e^a}<k<2(a+1)e^{-a}。
  • (1) x=a(1)\space{}x=aで極大値 2(a+1)e−a,x=−a2(a+1)e^{-a},\quad x=-aで極小値 2(1−a)ea.2(1-a)e^a.
    (2) x≧3(2)\space{}x\geq 3で x3e−x≦27e−3,lim⁡x→∞x2e−x=0.\displaystyle x^3e^{-x}\leq 27e^{-3},\quad \lim\limits _{x\to\infty}x^2e^{-x}=0.
    (3) max⁡{0,2(1−a)ea}<k<2(a+1)e−a.\displaystyle (3)\space{}\max\{0,2(1-a)e^a\}<k<2(a+1)e^{-a}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 積の微分法によりf′(x)=(2x+2)e−x−(x2+2x+2−a2)e−x=(a2−x2)e−x=(a−x)(a+x)e−x.f'(x)=(2x+2)e^{-x}-(x^2+2x+2-a^2)e^{-x}=(a^2-x^2)e^{-x}=(a-x)(a+x)e^{-x}.ここでe−x>0e^{-x}>0であり、a>0a>0だから、x<−ax<-aおよびx>ax>aでf′(x)<0f'(x)<0、−a<x<a-a<x<aでf′(x)>0f'(x)>0である。したがってx=−ax=-aで極小、x=ax=aで極大となる。f(−a)=2(1−a)ea,f(a)=2(a+1)e−a.f(-a)=2(1-a)e^a,\qquad f(a)=2(a+1)e^{-a}.よって極小値は2(1−a)ea2(1-a)e^a、極大値は2(a+1)e−a2(a+1)e^{-a}である。

(2)g(x)=x3e−xg(x)=x^3e^{-x}とおくと、g′(x)=x2(3−x)e−x.g'(x)=x^2(3-x)e^{-x}.x≧3x\geq3ではg′(x)≦0g'(x)\leq0だから、ggはこの範囲で減少し、x3e−x=g(x)≦g(3)=27e−3x^3e^{-x}=g(x)\leq g(3)=27e^{-3}を得る。また、x≧3x\geq3で0≦x2e−x=x3e−xx≦27e−3x.\displaystyle 0\leq x^2e^{-x}=\frac{x^3e^{-x}}{x}\leq\frac{27e^{-3}}{x}.右端はx→∞x\to\inftyで00に収束するので、はさみうちによりlim⁡x→∞x2e−x=0\displaystyle\lim\limits _{x\to\infty}x^2e^{-x}=0である。

(3) 二つのグラフの交点のxx座標はx2+2x+2=kex+a2すなわち(x2+2x+2−a2)e−x=kx^2+2x+2=ke^x+a^2\quad\text{すなわち}\quad (x^2+2x+2-a^2)e^{-x}=kを満たす。

左辺は(1)のf(x)f(x)であるから、f(x)=kf(x)=kの異なる実数解の個数を調べればよい。f′(x)=(a2−x2)e−xf'(x)=(a^2-x^2)e^{-x}より、ffはx<−ax<-aで減少し、−a<x<a-a<x<aで増加し、x>ax>aで減少する。また、lim⁡x→−∞f(x)=+∞,f(−a)=m:=2(1−a)ea,f(a)=M:=2(a+1)e−a,lim⁡x→∞f(x)=0.\displaystyle \lim\limits _{x\to-\infty}f(x)=+\infty,\quad f(-a)=m:=2(1-a)e^a,\quad f(a)=M:=2(a+1)e^{-a},\quad \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=0.ここでM>0M>0であり、

x>ax>aではx2+2x+2−a2=(x−a)(x+a)+2x+2>0x^2+2x+2-a^2=(x-a)(x+a)+2x+2>0なので、ffの三つの開区間上の値域はそれぞれf(x)>mf(x)>m、m<f(x)<Mm<f(x)<M、0<f(x)<M0<f(x)<Mである。したがって、三つの開区間のそれぞれにf(x)=kf(x)=kの解が一つずつある条件はk>m,m<k<M,0<k<M,k>m,\quad m<k<M,\quad 0<k<M,すなわちmax⁡{0,m}<k<M\displaystyle \max\{0,m\}<k<Mである。

端点x=−a,ax=-a,aで水平線が接するときは三つの異なる交点にはならない。以上より、求める必要十分条件はmax⁡{0,2(1−a)ea}<k<2(a+1)e−a\displaystyle \boxed{\max\{0,2(1-a)e^a\}<k<2(a+1)e^{-a}}である。

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 関数の極限
  • 指数・対数関数の微分
  • 関数の連続性

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