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九州大学/2011年度/前期

九州大学 2011年 数学 第5問解答・解説

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1問題

九州大学2011年度第5問配点 50点

この問題の解答は、解答紙17の定められた場所に記入しなさい。

[問題] 1から4までの数字が1つずつ書かれた4枚のカードがある。その4枚のカードを横一列に並べ、以下の操作を考える。

操作:1から4までの数字が1つずつ書かれた4個の球が入っている袋から同時に2個の球を取り出す。球に書かれた数字が ii と jj ならば、ii のカードと jj のカードを入れかえる。その後、2個の球は袋に戻す。

初めにカードを左から順に 1,2,3,41,2,3,4 と並べ、上の操作を nn 回繰り返した後のカードについて、以下の問いに答えよ。

(1) n=2n=2 のとき、カードが左から順に 1,2,3,41,2,3,4 と並ぶ確率を求めよ。

(2) n=2n=2 のとき、カードが左から順に 4,3,2,14,3,2,1 と並ぶ確率を求めよ。

(3) n=2n=2 のとき、左端のカードの数字が1になる確率を求めよ。

(4) n=3n=3 のとき、左端のカードの数字の期待値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    1/6
  • (2)
    1/18
  • (3)
    1/3
  • (4)
    22/9

3解答

解答を見る途中式つきの解答

1回の操作は6種類の数字対から等確率で1対を選ぶことに等しい。(1) 2回で元に戻るのは、2回目に1回目と同じ対を選ぶ場合に限る。よって確率は 16\displaystyle \frac16。 (2) 逆順にする交換は互いに素な交換 (1,4),(2,3)(1,4),(2,3) であり、2回の順序が2通りある。36個の順序付き操作列のうち2通りなので 236=118\displaystyle \frac2{36}=\frac1{18}。 (3) pkp_k をk回後にカード1が左端にある確率とする。現在左端にあれば次にもそこに残る確率は 3/6=1/23/6=1/2。現在他の位置にあれば、左端のカードとの対を選んでカード1を左端へ動かす確率は 1/61/6。したがって pk+1=12pk+16(1−pk)=13pk+16,p0=1.\displaystyle p_{k+1}=\frac12p_k+\frac16(1-p_k)=\frac13p_k+\frac16,\qquad p_0=1. ゆえに p1=1/2, p2=1/3p_1=1/2,\ p_2=1/3。 (4) 左端の数字がiのとき、次にそれを含まない3対なら数字iのまま、各別数字jへの交換は各1対ずつである。従って条件付き期待値は 12i+16∑j≠ij=i+53.\displaystyle \frac12i+\frac16\sum\limits _{j\ne i}j=\frac{i+5}{3}. 期待値を EkE_k とすると Ek+1=(Ek+5)/3, E0=1E_{k+1}=(E_k+5)/3,\ E_0=1。よって E1=2,E2=7/3,E3=22/9E_1=2, E_2=7/3, E_3=22/9。

各回の6つの数字対は独立・一様に選ばれる。(1)(2)は二つの交換の合成を場合分けし、(3)はカード1の位置について遷移確率を立てた。(4)は現在の左端数字を条件に次の期待値を計算した。

この問題で使う考え方

  • 状態遷移
  • 漸化式

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