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愛媛大学/2011年度/前期

愛媛大学 2011年 数学 第7問解答・解説

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1問題

愛媛大学2011年度第7問

(理学部・工学部(環境建設工学科社会デザインコースを除く)・医学部)自然数 nn を定数として,さいころを投げる次の競技を行う。この競技は,試行1と試行2からなる。競技者は,はじめに試行1を行う。

試行1 さいころを投げ,出た目の数を XX とする。XX の値に応じて次の手順に従う。

・X=1,2,3,4,5X=1,2,3,4,5 の場合,XX の値を得点として競技を終了する。

・X=6X=6 の場合,もし n=1n=1 ならば,7を得点として競技を終了する。

(★)もし n≧2n\geq2 ならば,試行2に進む。

試行2 競技者はさいころを投げる。(★★)出た目の数を XX とする。XX の値に応じて次の手順に従う。

・X=1,2,3,4,5X=1,2,3,4,5 の場合,次のように定めた PP を得点として競技を終了する。 P={−1(X=1),7(X=2,3,4),13(X=5).P=\begin{cases}-1 &(X=1),\\ 7 &(X=2,3,4),\\ 13 &(X=5).\end{cases}

・X=6X=6 の場合,もし競技開始から現時点までにさいころを投げた回数が nn に等しいならば,7を得点として競技を終了する。そうでないならば,続けてさいころを投げ,(★★)にもどる。

以下の問いに答えよ。

(1) n=1n=1 として,試行1のみを行う。得点の期待値を求めよ。

(2) n=4n=4 とする。得点の期待値を求めよ。

(3) n=30n=30 とする。試行1を行い X=6X=6 になった。このとき,試行1の規則(★)を変更して,競技者は

(a) 得点7を得て競技をただちに終了するか

(b) 終了せずに試行2に進むか どちらか一方を選択できるとする。どちらの選択をする方が得点の期待値が大きいか。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 113.\displaystyle (1)\space{}\frac{11}{3}.
    (2) 2333648.\displaystyle (2)\space{}\frac{2333}{648}.
    (3) (a).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ n=1n=1 では1回だけさいころを投げる。出た目が1,2,3,4,5なら同じ点数を得て,6なら7点を得るから,期待値は 1+2+3+4+5+76=226=113.\displaystyle \frac{1+2+3+4+5+7}{6}=\frac{22}{6}=\boxed{\frac{11}{3}}.

・ 試行1で6が出た後,試行2であと rr 回まで投げられる状態の期待得点を ErE_r とする。最後の1回まで6が続いたときは7点なので E1=−1+7+7+7+13+76=406=203.\displaystyle E_1=\frac{-1+7+7+7+13+7}{6}=\frac{40}{6}=\frac{20}{3}. r≧2r\ge2 のとき,次の1回で1,2,3,4,5が出た場合の点数の合計は −1+7+7+7+13=33,-1+7+7+7+13=33, 6が出た場合は残り r−1r-1 回の状態となる。よって Er=33+Er−16.\displaystyle E_r=\frac{33+E_{r-1}}6. この漸化式の定数値は 33/533/5 であり,Er−33/5=(Er−1−33/5)/6E_r-33/5=(E_{r-1}-33/5)/6 だから Er=335+(E1−335)6−(r−1)=335+25⋅6r.\displaystyle E_r=\frac{33}{5}+\left(E_1-\frac{33}{5}\right)6^{-(r-1)} =\frac{33}{5}+\frac{2}{5\cdot6^r}. 最初の1投で1から5が出る点数の合計は15であり,6が出た後には r=3r=3 回まで投げられる。したがって求める期待値は 15+E36=52+16(335+25⋅63)=52+713648=2333648.\displaystyle \frac{15+E_3}{6} =\frac52+\frac16\left(\frac{33}{5}+\frac{2}{5\cdot6^3}\right) =\frac52+\frac{713}{648} =\boxed{\frac{2333}{648}}.

・ 最初の投げで6が出た後,続行した場合に試行2で投げられるのは最大29回なので,その期待得点は E29=335+25⋅629<335<7.\displaystyle E_{29}=\frac{33}{5}+\frac{2}{5\cdot6^{29}}<\frac{33}{5}<7. ただちに終了して7点を得る方が期待得点は大きい。よって (a)\boxed{\text{(a)}} を選ぶ。

この問題で使う考え方

  • 期待値
  • 漸化式
  • 等比数列の一般項と和

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