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愛媛大学/2011年度/前期

愛媛大学 2011年 数学 第8問解答・解説

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1問題

愛媛大学2011年度第8問

(理学部・工学部(環境建設工学科社会デザインコースを除く)・医学部)関数 f(x)=−xlog⁡x−(1−x)log⁡(1−x)(0<x<1)f(x)=-x\log x-(1-x)\log(1-x)\qquad(0<x<1) について次の問いに答えよ。ただし,必要ならば lim⁡x→+0xlog⁡x=0\displaystyle \lim\limits _{x\to+0}x\log x=0 を使ってよい。   (1) y=f(x)y=f(x) の増減,極値,グラフの凹凸,lim⁡x→+0f(x)\displaystyle \lim\limits _{x\to+0}f(x),lim⁡x→1−0f(x)\displaystyle \lim\limits _{x\to1-0}f(x) を調べ,そのグラフをかけ。   (2) 定積分 S(p)=∫p1−pf(x) dx\displaystyle S(p)=\int_{p}^{1-p}f(x)\,dx を求めよ。ただし,0<p<12\displaystyle 0<p<\frac{1}{2} とする。   (3) 極限 lim⁡p→+0S(p)\displaystyle \lim\limits _{p\to+0}S(p) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 微分すると f′(x)=log⁡1−xx,f′′(x)=−11−x−1x=−1x(1−x)<0.\displaystyle f'(x)=\log\frac{1-x}{x},\qquad f''(x)=-\frac1{1-x}-\frac1x=-\frac1{x(1-x)}<0. f′(x)>0f'(x)>0 は 0<x<1/20<x<1/2、f′(x)<0f'(x)<0 は 1/2<x<11/2<x<1 で成り立つ。よって前半で増加、後半で減少し、x=1/2x=1/2 で極大値 f(1/2)=log⁡2f(1/2)=\log2 をとる。極小値はなく、全区間で上に凸で変曲点もない。 x→+0x\to+0 のとき xlog⁡x→0x\log x\to0、(1−x)log⁡(1−x)→0(1-x)\log(1-x)\to0 より f(x)→0f(x)\to0。また f(1−x)=f(x)f(1-x)=f(x) なので、x→1−0x\to1-0 の極限も0である。したがって lim⁡x→+0f(x)=lim⁡x→1−0f(x)=0.\displaystyle \boxed{\lim\limits _{x\to+0}f(x)=\lim\limits _{x\to1-0}f(x)=0}. グラフは直線 x=1/2x=1/2 に関して対称で、両端の点 (0,0),(1,0)(0,0),(1,0) を含まない。最大値は log⁡2\log2、最小値は存在しない。

青の曲線y=−x log x−(1−x)log(1−x)が、横軸xの0と1の白抜き丸の間で上へ膨らんで描かれている。頂点は青い黒点で(1/2,log 2)と記され、x軸の1/2へ縦の破線が下りている。横軸の目盛は0、1/2、1、縦軸yの目盛は0、log 2。

(2) u=1−xu=1-x と置換すると、p≦x≦1−pp\le x\le1-p の範囲では ∫p1−p(1−x)log⁡(1−x) dx=∫p1−pulog⁡u du.\displaystyle \int_p^{1-p}(1-x)\log(1-x)\,dx=\int_p^{1-p}u\log u\,du. したがって S(p)=−2∫p1−pxlog⁡x dx\displaystyle S(p)=-2\int_p^{1-p}x\log x\,dx。部分積分より ∫xlog⁡x dx=x22log⁡x−12∫x dx=x22log⁡x−x24+C.\displaystyle \int x\log x\,dx=\frac{x^2}{2}\log x-\frac12\int x\,dx =\frac{x^2}{2}\log x-\frac{x^2}{4}+C. ゆえに S(p)=[−x2log⁡x+x22]p1−p=p2log⁡p−(1−p)2log⁡(1−p)+1−2p2.\displaystyle \begin{aligned} S(p)&=\left[-x^2\log x+\frac{x^2}{2}\right]_p^{1-p}\\ &=\boxed{p^2\log p-(1-p)^2\log(1-p)+\frac{1-2p}{2}}. \end{aligned} (3) p2log⁡p=p(plog⁡p)→0p^2\log p=p(p\log p)\to0、(1−p)2log⁡(1−p)→0(1-p)^2\log(1-p)\to0 だから lim⁡p→+0S(p)=12.\displaystyle \boxed{\lim\limits _{p\to+0}S(p)=\frac12}.

この問題で使う考え方

  • 増減と凹凸
  • 対称性
  • 置換積分
  • 部分積分
  • 端点極限

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