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名古屋大学/2017年度

名古屋大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

名古屋大学2017年度第1問

不等式 0 < a < 1 を満たす定数 a に対して、曲線 C: y = a - 1 - log x (x > 0) を考える。s を正の実数とし、曲線 C 上の点 P(s, a - 1 - log s) における接線が x 軸、y 軸と交わる点をそれぞれ (u(s), 0)、(0, v(s)) とする。このとき、次の問に答えよ。必要があれば、lim_{x→+0} x log x = 0 を証明なしで使ってよい。

(1) 関数 u(s)、v(s) を s の式で表せ。

(2) 関数 t = u(s)、t = v(s) の2つのグラフを、増減・凹凸および交点の座標に注意して、同じ st 平面上に図示せよ。

(3) 関数 t = u(s)、t = v(s) の2つのグラフで囲まれた図形を t 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 曲線の導関数は −1/x-1/x。PP における接線は y−(a−1−log⁡s)=−1s(x−s)すなわちy=−xs+a−log⁡s.\displaystyle y-(a-1-\log s)=-\frac1s(x-s) \quad\text{すなわち}\quad y=-\frac{x}{s}+a-\log s. 従って u(s)=s(a−log⁡s),v(s)=a−log⁡s.\boxed{u(s)=s(a-\log s),\qquad v(s)=a-\log s}.

(2) s>0s>0 において u′(s)=a−1−log⁡s,u′′(s)=−1/s<0,v′(s)=−1/s<0,v′′(s)=1/s2>0.u'(s)=a-1-\log s,\quad u''(s)=-1/s<0,\qquad v'(s)=-1/s<0,\quad v''(s)=1/s^2>0. uu は 0<s<ea−10<s<e^{a-1} で増加,s>ea−1s>e^{a-1} で減少し,全域で上に凸。最大点は (ea−1,ea−1)(e^{a-1},e^{a-1})。 vv は全域で減少し,下に凸である。また s→+0s→∞u(s)0−∞v(s)+∞−∞\begin{array}{c|cc} &s\to+0&s\to\infty\\\hline u(s)&0&-\infty\\ v(s)&+\infty&-\infty \end{array} であり,uu の左端は原点に近づくが s=0s=0 は定義域に含まない。 交点の条件は (s−1)(a−log⁡s)=0(s-1)(a-\log s)=0 なので,交点は (1,a),(ea,0).\boxed{(1,a),\qquad(e^a,0)}. 0<a<10<a<1 より 0<ea−1<1<ea0<e^{a-1}<1<e^a。u−v=(s−1)(a−log⁡s)u-v=(s-1)(a-\log s) の符号から,1<s<ea1<s<e^a では u>vu>v,その外では u<vu<v。以上を合わせた概形を図に示す。

(3) 囲まれた領域は 1≦s≦ea1\le s\le e^a,v(s)≦t≦u(s)v(s)\le t\le u(s) である。 この区間で u,vu,v はともに aa から0まで単調減少する。0<t<a0<t<a に対して u(s)=tu(s)=t,v(s)=tv(s)=t を満たす解をそれぞれ su(t),sv(t)s_u(t),s_v(t) とすれば su(t)>sv(t)>0s_u(t)>s_v(t)>0。 回転軸は tt 軸なので,高さ tt の断面は外半径 su(t)s_u(t),内半径 sv(t)s_v(t) の円環となる。 従って体積は,それぞれ t=u(s),v(s)t=u(s),v(s) と置換して V=π∫0a{su(t)2−sv(t)2} dt=π∫1eas2{v′(s)−u′(s)} ds=π∫1ea{s2(1−a+log⁡s)−s} ds.\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_0^a\{s_u(t)^2-s_v(t)^2\}\,dt\\ &=\pi\int_1^{e^a}s^2\{v'(s)-u'(s)\}\,ds\\ &=\pi\int_1^{e^a}\{s^2(1-a+\log s)-s\}\,ds. \end{aligned} 部分積分により ∫s2log⁡s ds=s3log⁡s/3−s3/9\displaystyle \int s^2\log s\,ds=s^3\log s/3-s^3/9 だから V=π[s3log⁡s3+(2−3a)s39−s22]1ea=π18(4e3a−9e2a+6a+5).\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\left[\frac{s^3\log s}{3}+\frac{(2-3a)s^3}{9}-\frac{s^2}{2}\right]_1^{e^a}\\ &=\boxed{\frac\pi{18}\left(4e^{3a}-9e^{2a}+6a+5\right)}. \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 接線の切片
  • 二階導関数
  • 逆関数による断面積
  • 置換積分
  • 部分積分

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