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札幌医科大学/2016年度/前期

札幌医科大学 2016年 数学 第4問解答・解説

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1問題

札幌医科大学2016年度第4問

関数f(x)=x+2cos⁡xf(x)=x+2\cos xを0≦x≦2π0\leq x\leq 2\piの範囲で考える。

(1) 関数y=f(x)y=f(x)の極値と変曲点を求め、グラフの概形を描け。

(2) 関数y=f(x)y=f(x)の二つの変曲点を通る直線をℓ\ellとする。曲線y=f(x)y=f(x)と直線ℓ\ellとで囲まれる図形をxx軸の周りに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1)  f(x)=x+2cos⁡x (0≦x≦2π)f(x)=x+2\cos x\ (0\leq x\leq 2\pi) とおくと、 f′(x)=1−2sin⁡x,f′′(x)=−2cos⁡x.f'(x)=1-2\sin x,\qquad f''(x)=-2\cos x. f′(x)=0f'(x)=0 となるのは x=π6,5π6\displaystyle x=\frac{\pi}{6},\frac{5\pi}{6} である。0≦x<π6\displaystyle 0\leq x<\frac{\pi}{6} および 5π6<x≦2π\displaystyle \frac{5\pi}{6}<x\leq2\pi では f′(x)>0f'(x)>0、π6<x<5π6\displaystyle \frac{\pi}{6}<x<\frac{5\pi}{6} では f′(x)<0f'(x)<0 だから、x=π6\displaystyle x=\frac{\pi}{6} で極大、x=5π6\displaystyle x=\frac{5\pi}{6} で極小となる。値は f(π6)=π6+3,f(5π6)=5π6−3.\displaystyle f(\frac{\pi}{6})=\frac{\pi}{6}+\sqrt3,\qquad f(\frac{5\pi}{6})=\frac{5\pi}{6}-\sqrt3. また、f(0)=2f(0)=2、f(2π)=2π+2f(2\pi)=2\pi+2 である。

f′′(x)=0f''(x)=0 となるのは x=π2,3π2\displaystyle x=\frac{\pi}{2},\frac{3\pi}{2} であり、f′′f'' の符号はそれぞれの点の前後で変わる。したがって変曲点は (π2,f(π2))=(π2,π2),(3π2,f(3π2))=(3π2,3π2)\displaystyle (\frac{\pi}{2},f(\frac{\pi}{2}))=(\frac{\pi}{2},\frac{\pi}{2}),\qquad (\frac{3\pi}{2},f(\frac{3\pi}{2}))=(\frac{3\pi}{2},\frac{3\pi}{2}) である。(0,π2)\displaystyle (0,\frac{\pi}{2})、(π2,3π2)\displaystyle (\frac{\pi}{2},\frac{3\pi}{2})、(3π2,2π)\displaystyle (\frac{3\pi}{2},2\pi) での f′′f'' の符号は順に負、正、負である。以上より、グラフは (0,2)(0,2) から増加して (π6,π6+3)\displaystyle (\frac{\pi}{6},\frac{\pi}{6}+\sqrt3) で極大となり、その後減少して (5π6,5π6−3)\displaystyle (\frac{5\pi}{6},\frac{5\pi}{6}-\sqrt3) で極小となってから (2π,2π+2)(2\pi,2\pi+2) まで増加する。凹凸は順に上に凸、下に凸、上に凸である。極小値 5π6−3>0\displaystyle \frac{5\pi}{6}-\sqrt3>0 なので、この区間でグラフは xx 軸と交わらない。

(2)  二つの変曲点を結ぶ直線の傾きは 3π2−π23π2−π2=1\displaystyle \frac{\frac{3\pi}{2}-\frac{\pi}{2}}{\frac{3\pi}{2}-\frac{\pi}{2}}=1 であり、両点は y=xy=x 上にあるから、ℓ\ell は y=xy=x である。曲線との交点は x+2cos⁡x=xx+2\cos x=x、すなわち cos⁡x=0\cos x=0 より x=π2,3π2\displaystyle x=\frac{\pi}{2},\frac{3\pi}{2} である。この間では cos⁡x≦0\cos x\leq0 なので曲線は直線の下にある。また、曲線の yy 座標はこの区間で x=5π6\displaystyle x=\frac{5\pi}{6} のとき最小となり、その値 5π6−3\displaystyle \frac{5\pi}{6}-\sqrt3 は正である。よって回転軸との交差はなく、外半径が xx、内半径が x+2cos⁡xx+2\cos x の円環を積み重ねればよい。 V=π∫π/23π/2{x2−(x+2cos⁡x)2} dx=π∫π/23π/2(−4xcos⁡x−4cos⁡2x) dx=π[−4xsin⁡x−4cos⁡x−2x−sin⁡2x]π/23π/2=π{3π−(−3π)}=6π2.\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_{\pi/2}^{3\pi/2}\left\{x^2-(x+2\cos x)^2\right\}\,dx\\ &=\pi\int_{\pi/2}^{3\pi/2}\left(-4x\cos x-4\cos^2x\right)\,dx\\ &=\pi\left[-4x\sin x-4\cos x-2x-\sin2x\right]_{\pi/2}^{3\pi/2}\\ &=\pi\{3\pi-(-3\pi)\}=6\pi^2. \end{aligned}

横軸x、縦軸y上に青い曲線y=x+2cos xと灰色の破線y=xが描かれ、x=π/2から3π/2までの両者の間が薄紫色で塗られている。曲線上のx=0、π/6、π/2、5π/6、3π/2、2πに黒点があり、xの目盛も同じ六つの値である。yの目盛は0から9まで1刻みである。

この問題で使う考え方

  • 増減と凹凸
  • 回転体
  • 部分積分

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