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山形大学/2016年度

山形大学 2016年 数学 第5問解答・解説

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1問題

山形大学2016年度第5問

n を自然数とし, t > 0 とする. 曲線 y=xne−nxy = x^{n} e^{-nx} と x 軸および 2 直線 x = t, x = 2t で囲まれた図形の面積を Sn(t)S_{n}(t) とする. このとき, 次の問に答えよ.

(1) 関数 f(x)=xe−xf(x)=xe^{-x} の極値を求めよ.

(2) S1(t)S_{1}(t) を t を用いて表せ.

(3) 関数 S1(t)S_{1}(t) (t > 0) の最大値を求めよ.

(4) ddtSn(t)\displaystyle \frac{d}{dt}S_{n}(t) を求めよ.

(5) 関数 Sn(t)S_{n}(t) (t > 0) が最大値をとるときの t の値 tnt_{n} と極限値 lim⁡n→∞tn\displaystyle \lim\limits _{n \to \infty} t_{n} を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    x=1x=1で極大値1e\displaystyle \frac{1}{e}。極小値なし。
  • (2)
    S1(t)=(t+1)e−t−(2t+1)e−2tS1(t)=(t+1)e^{-t}−(2t+1)e^{-2t}
  • (3)
    最大値2log⁡4+316\displaystyle \frac{2\log 4+3}{16}(t=log⁡4t=\log 4)
  • (4)
    Sn′(t)=tne−2nt(2n+1−ent)S_n′(t)=t^n e^{-2nt}(2^{n+1}−e^{nt})
  • (5)
    tn=n+1nlog⁡2\displaystyle t_n=\frac{n+1}{n}\log 2、lim⁡n→∞tn=log⁡2\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}t_n=\log 2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問題文の nn は自然数、t>0t>0 とする。

(1) f(x)=xe−xf(x)=xe^{-x} とすると f′(x)=e−x(1−x).f'(x)=e^{-x}(1-x). 指数関数は正なので、ff は x<1x<1 で増加し、x>1x>1 で減少する。したがって x=1x=1 で極大値 1/e1/e をとり、極小値はない。

(2) S1(t)=∫t2txe−x dx\displaystyle S_1(t)=\int_t^{2t}xe^{-x}\,dx であり、部分積分から ∫xe−x dx=−(x+1)e−x+C.\displaystyle \int xe^{-x}\,dx=-(x+1)e^{-x}+C. ゆえに S1(t)=(t+1)e−t−(2t+1)e−2t.S_1(t)=(t+1)e^{-t}-(2t+1)e^{-2t}.

(3) 端点を微分すると S1′(t)=2(2t)e−2t−te−t=te−2t(4−et).S_1'(t)=2(2t)e^{-2t}-te^{-t}=te^{-2t}(4-e^t). t>0t>0 なので S1′(t)>0S_1'(t)>0 は t<log⁡4t<\log4、S1′(t)<0S_1'(t)<0 は t>log⁡4t>\log4 と同値。従って最大値は t=log⁡4t=\log4 で取り、 S1(log⁡4)=log⁡4+14−2log⁡4+116=2log⁡4+316.\displaystyle S_1(\log4)=\frac{\log4+1}{4}-\frac{2\log4+1}{16}=\frac{2\log4+3}{16}.

(4) Sn(t)=∫t2txne−nx dx\displaystyle S_n(t)=\int_t^{2t}x^ne^{-nx}\,dx を端点で微分すると ddtSn(t)=2(2t)ne−2nt−tne−nt=tne−2nt(2n+1−ent).\displaystyle \frac{d}{dt}S_n(t)=2(2t)^ne^{-2nt}-t^ne^{-nt}=t^ne^{-2nt}\bigl(2^{n+1}-e^{nt}\bigr).

(5) t>0t>0 では tne−2nt>0t^ne^{-2nt}>0 なので、微分の符号は 2n+1−ent2^{n+1}-e^{nt} の符号で決まる。これは t<tnt<t_n で正、t>tnt>t_n で負となる。ただし entn=2n+1,tn=n+1nlog⁡2.\displaystyle e^{nt_n}=2^{n+1},\qquad t_n=\frac{n+1}{n}\log2. よって Sn(t)S_n(t) は tnt_n で最大値をとり、 lim⁡n→∞tn=log⁡2.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}t_n=\log2.

この問題で使う考え方

  • 導関数の符号
  • 部分積分
  • 積分端点の微分
  • 最大値判定

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