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九州大学/2005年度/前期

九州大学 2005年 数学 第5問解答・解説

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1問題

九州大学2005年度第5問配点 50点

この問題の解答は,解答紙16の定められた場所に記入しなさい。  【問題】  実数 tt が t≧0t\geq0 の範囲を動くとき,xyxy 平面上で点 P(t2,e−t)P(t^{2},e^{-t}) が描く曲線を CC とする。aa を正の実数とし,曲線 CC と xx 軸,yy 軸,および直線 x=a2x=a^{2} で囲まれる部分の面積を S(a)S(a) とする。このとき次の問いに答えよ。

(1) 面積 S(a)S(a) を求めよ。

(2) a>0a>0 の範囲で関数 S(a)S(a) の増減,凹凸を調べ,そのグラフの概形を描け。ただし,lim⁡a→∞ae−a=0\displaystyle \lim\limits _{a\to\infty}ae^{-a}=0 であることを用いてよい。

(3) S(a)=1.35S(a)=1.35 となる aa が 2<a<32<a<3 の範囲に存在することを示せ。ただし,必要なら 2.5<e<32.5<e<3 であることを用いてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) S(a)=2−2(a+1)e−aS(a)=2-2(a+1)e^{-a}
    (2) S(a)S(a) は a>0a>0 で常に単調増加である。0<a<10<a<1 では下に凸、a>1a>1 では上に凸で、a=1a=1 に変曲点 (1,2−4e)\displaystyle (1,2-\frac4e) を持つ。a→+0a\to+0 で S(a)→0S(a)\to0(原点を傾き00で出発)、a→∞a\to\infty で S(a)→2S(a)\to2(漸近線 y=2y=2)。グラフは原点から出発し、単調に増加しながら下に凸→上に凸と切り替わり、y=2y=2 に漸近するS字型の曲線になる。
    (3) S(2)=2−6e2\displaystyle S(2)=2-\frac6{e^2} と S(3)=2−8e3\displaystyle S(3)=2-\frac8{e^3} を評価すると、e<3e<3 より S(2)<1.35S(2)<1.35、2.5<e2.5<e より S(3)>1.35S(3)>1.35 となる。S(a)S(a) は連続かつ 2≦a≦32\le a\le3 で単調増加なので、中間値の定理により S(a)=1.35S(a)=1.35 となる aa が 2<a<32<a<3 の範囲にただ一つ存在する。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x=t2x=t^2 より dx=2t dtdx=2t\,dt であるから、部分積分により S(a)=∫0a2te−t dt=2[−(t+1)e−t]0a=2−2(a+1)e−a.\displaystyle S(a)=\int_0^a2te^{-t}\,dt=2[-(t+1)e^{-t}]_0^a=2-2(a+1)e^{-a}. (2) 微分すると S′(a)=2ae−a>0,S′′(a)=2(1−a)e−a.S'(a)=2ae^{-a}>0,\qquad S''(a)=2(1-a)e^{-a}. 従って a>0a>0 で単調増加し、0<a<10<a<1 で下に凸、a>1a>1 で上に凸である。変曲点は (1,2−4/e)(1,2-4/e)。 また a→+0a\to+0 で S(a)→0S(a)\to0、a→∞a\to\infty で S(a)→2S(a)\to2 となる。S(a)<2S(a)<2 なので水平漸近線へ下側から近づく。概形は次の通り(a=0a=0 は定義域に含めない)。

横軸a、縦軸S(a)のグラフで、青い曲線は原点の白丸から上昇し、灰色の水平破線S=2に近づいている。曲線上の緑の点へ矢印が向き、(1,2−4/e)と書かれている。aの目盛は0から7まで1刻み、S(a)の目盛は0.0から2.0まで0.5刻みである。

(3) 与えられた 5/2<e<35/2<e<3 から S(2)=2−6/e2<2−6/9=4/3<27/20,S(2)=2-6/e^2<2-6/9=4/3<27/20, S(3)=2−8/e3>2−64/125=186/125>27/20.S(3)=2-8/e^3>2-64/125=186/125>27/20. SS は連続なので中間値の定理により S(a)=1.35S(a)=1.35 を満たす aa が (2,3)(2,3) に存在する。単調増加なので一意でもある。

この問題で使う考え方

  • 置換積分
  • 部分積分
  • 増減と凹凸
  • 中間値の定理

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