九州大学/2005年度/前期
九州大学 2005年 数学 第4問解答・解説
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1問題
この問題の解答は,解答紙15の定められた場所に記入しなさい。 【問題】 実数 に対して, は を超えない最大の整数を表す。例えば,, である。このとき, として次の問いに答えよ。ただし,必要なら となる角 を用いてよい。
(1) 不等式 を満たす の範囲を求めよ。
(2) 不等式 を満たす の範囲を求めよ。
(3) 不等式 を満たす の範囲を求めよ。
まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。
2答え
答えを見る自分の答えと照らし合わせる
数式が横に長い場合は、左右にスクロールして確認できます。
3解答
解答を見る途中式つきの解答
以下, は実数 を超えない最大の整数(ガウス記号)を表し, とする。 (1) のとき であるから が成り立つ。したがって のとり得る値は のいずれかであり, は で単調減少であることから,対応する の範囲は次のようになる。 ・ となるのは ,すなわち のときで,これは に対応する。 ・ となるのは のときで, に対応する。 ・ となるのは のときで, に対応する。 真数 は正の整数であり, は底が の増加関数だから である。ゆえに上の場合分けのうち値が または となる範囲,すなわち を満たす部分をあわせて,求める範囲は である(境界 では値が になり不等式を満たさないので除く)。 (2) とおく。一般に整数 に対し,実数 について が成り立つ( ならば当然 。逆に ならば は を超えない最大の整数だから )。よって ( は増加関数であることを用いた)。 において であり, は で増加, で減少するから, となるのは のときである。 (3) (1)で得た場合分けにしたがって,左辺 の値は である。右辺は ( は(2)のもの)で,整数値をとる。不等式 を上の3つの場合に分けて調べる。 (i) のとき: であり, は整数だから は ,すなわち と同値であるが,常に だから,この範囲に解はない。 (ii) のとき: であり, は ((2)の結果)と同値。(2)より となるのは であり,これは今の範囲 を完全に含む(,)。よってこの区間の はすべて条件を満たす。 (iii) のとき: であり, は と同値。ここで題意の角 を用いると,条件は となる。 なら である。この範囲ではまず かつ で,正弦は角が より大きく より小さい範囲で増加だから である。さらに かつ と はいずれも より大きく より小さいので、この範囲で が増加であることから ,したがって が確かめられ,範囲 は今の場合分け の中に収まる。 以上(i)(ii)(iii)をあわせると,解となる の範囲は すなわち である。 検算 例えば ()では, より ,。 より ,。()は成立し,境界より内側なので条件を満たすことと整合する。一方 ( より大)では ,,,, となり ()は不成立で,境界の外側であることと整合する。以上より(1)(2)(3)の各解は検算により裏付けられる。
この問題で使う考え方
- 対数とその性質
- 対数関数のグラフ・増減
- 三角関数の周期・グラフ
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