(1) 各対数の真数が正であるための条件は1−x>0, x+2>0, x>0であり、まとめると0<x<1である。底を2にそろえると すなわち すなわち すなわち すなわち すなわち log8(1−x)+log64(x+2)≧log4x31log2(1−x)+61log2(x+2)≧21log2xlog2((1−x)2(x+2))≧log2(x3)(1−x)2(x+2)≧x3x3−3x+2≧x3x≦32. 底2>1の対数関数は増加し、定義域内で両真数は正なので、以上の変形は同値である。定義域と合わせて解は0<x≦32である。
(2) t=tanxとおく。0<x≦4πより0<t≦1であるから、 t+t1=310すなわち3t2−10t+3=0すなわち(3t−1)(t−3)=0. 二つの候補t=31,3のうち範囲を満たすのはt=31だけである。さらにcosx>0より sinx+cosx=1+t2t+1=10/94/3=5210.
(3) 行列の作用を列ベクトルで計算すると (x′y′)=(a1−b1−ab)(t3t)=((3−2a)t(1+2b)t). すべての実数tについて像がy=3x上にあることはy′=3x′がすべてのtで成り立つことと同値である。したがって (1+2b)t=3(3−2a)t(すべての実数 tについて)すなわち1+2b=9−6aすなわち3a+b=4. この条件を満たせば確かに常にy′=3x′となるので、必要十分条件は3a+b=4である。
(4) A=A−1よりA2=Iである。v=(13),w=(3−1)とおくと、条件はAv=wであり、さらにAw=A2v=vとなる。A=(prqs)とおけば ⎩⎨⎧p+3q=3,3p−q=1,r+3s=−1,3r−s=3. 前二式を解くとp=53, q=54、後二式を解くとr=54, s=−53である。よって A=(535454−53). 検算すると Av=w,A2=251(344−3)2=251(250025)=I, となり、A=A−1と与えられたベクトルの条件の両方を満たす。連立方程式の解は一意なのでこれが求める行列である。