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名古屋大学/2026年度

名古屋大学 2026年 数学 第1問解答・解説

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1問題

名古屋大学2026年度第1問

点 O を原点とする xy 平面において,曲線 y = 1/x の第 1 象限にある部分を C とし,C 上の 2 点 A (a, 1/a), B (b, 1/b)(ただし 0 < a < 1, a < b)を考える。θ = ∠BOA とおき,2 直線 OA, OB と C で囲まれた部分の面積を S とする。このとき,以下の問いに答えよ。

(1) S を a, b を用いて表せ。

(2) θ = π/4 であるとき,b を a を用いて表せ。

(3) 2 点 A, B が C 上を θ = π/4 をみたしながら動くとき,S の最小値を与える a の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) OA,OB の方程式はそれぞれ y=xa2, y=xb2. 0<a<b なので OA の傾きの方が大きい。 0≦x≦a では2直線にはさまれ、a≦x≦b では曲線と OB にはさまれるから S=∫0a(xa2−xb2)dx+∫ab(1x−xb2)dx =12(1−a2b2)+ln⁡ba−12(1−a2b2)=ln⁡ba.(2) OA,OB の正の x 軸となす角を α,β とする。tan⁡α=1a2, tan⁡β=1b2, θ=α−β. tan⁡θ=tan⁡α−tan⁡β1+tan⁡αtan⁡β=b2−a21+a2b2. θ=π4 より b2−a2=1+a2b2, したがって b2=1+a21−a2. b>0 だから b=1+a21−a2.(3) t=a2 (0<t<1) とおくと、(1)(2)から S=12ln⁡1+tt(1−t). ln⁡x は増加関数なので f(t)=1+tt(1−t) を最小にすればよい。 1+tt(1−t)−(3+22)=(3+22)(t−(2−1))2t(1−t)≧0. 分母は正であり、等号は t=2−1 のときに限る。よって a=2−1,Smin⁡=ln⁡(1+2).\displaystyle \text{(1) }OA,OB\text{ の方程式はそれぞれ }y=\frac{x}{a^2},\ y=\frac{x}{b^2}.\ 0<a<b\text{ なので }OA\text{ の傾きの方が大きい。}\ 0\le x\le a\text{ では2直線にはさまれ、}a\le x\le b\text{ では曲線と }OB\text{ にはさまれるから}\ S=\int_0^a\left(\frac{x}{a^2}-\frac{x}{b^2}\right)dx+\int_a^b\left(\frac1x-\frac{x}{b^2}\right)dx\ =\frac12\left(1-\frac{a^2}{b^2}\right)+\ln\frac ba-\frac12\left(1-\frac{a^2}{b^2}\right)=\ln\frac ba.\\[2mm] \text{(2) }OA,OB\text{ の正の }x\text{ 軸となす角を }\alpha,\beta\text{ とする。}\tan\alpha=\frac1{a^2},\ \tan\beta=\frac1{b^2},\ \theta=\alpha-\beta.\ \tan\theta=\frac{\tan\alpha-\tan\beta}{1+\tan\alpha\tan\beta}=\frac{b^2-a^2}{1+a^2b^2}.\ \theta=\frac\pi4\text{ より }b^2-a^2=1+a^2b^2,\text{ したがって }b^2=\frac{1+a^2}{1-a^2}.\ b>0\text{ だから }b=\sqrt{\frac{1+a^2}{1-a^2}}.\\[2mm] \text{(3) }t=a^2\ (0<t<1)\text{ とおくと、(1)(2)から}\ S=\frac12\ln\frac{1+t}{t(1-t)}.\ \ln x\text{ は増加関数なので }f(t)=\frac{1+t}{t(1-t)}\text{ を最小にすればよい。}\ \frac{1+t}{t(1-t)}-(3+2\sqrt2)=\frac{(3+2\sqrt2)(t-(\sqrt2-1))^2}{t(1-t)}\ge0.\ \text{分母は正であり、等号は }t=\sqrt2-1\text{ のときに限る。よって }a=\sqrt{\sqrt2-1},\quad S_{\min}=\ln(1+\sqrt2).

この問題で使う考え方

  • 直線の方程式
  • 三角関数の加法定理
  • 三角関数の相互関係
  • 等式・不等式の証明
  • 対数とその性質
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積

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