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愛媛大学/2011年度/前期

愛媛大学 2011年 数学 第6問解答・解説

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1問題

愛媛大学2011年度第6問

(理学部・工学部(環境建設工学科社会デザインコースを除く)・医学部)単位行列 EE と行列 A=14(1−3−3−1)\displaystyle A=\frac{1}{4}\begin{pmatrix}1&-\sqrt{3}\\-\sqrt{3}&-1\end{pmatrix} について,次の問いに答えよ。

(1) A2=pE+qAA^{2}=pE+qA となる実数 p,qp,q の値を求めよ。

(2) 自然数 nn に対して,関係式 E+A+A2+⋯+A2n−1+A2n=xnE+ynAE+A+A^{2}+\dots+A^{2n-1}+A^{2n}=x_{n}E+y_{n}A をみたす実数 xn,ynx_{n},y_{n} を,nn を用いて表せ。

(3) 極限値 lim⁡n→∞xn,lim⁡n→∞yn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}x_{n},\quad\lim\limits _{n\to\infty}y_{n} を求めよ。

(4) 実数 x,yx,y をそれぞれ x=lim⁡n→∞xn, y=lim⁡n→∞yn\displaystyle x=\lim\limits _{n\to\infty}x_{n},\ y=\lim\limits _{n\to\infty}y_{n} で定めるとき, xE+yA=(E−A)−1xE+yA=(E-A)^{-1} であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) p=14, q=0\displaystyle p=\frac14,\ q=0。(2) xn=43(1−4−(n+1)),yn=43(1−4−n)\displaystyle x_n=\frac43(1-4^{-(n+1)}),\quad y_n=\frac43(1-4^{-n})。(3) lim⁡n→∞xn=lim⁡n→∞yn=43\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}x_n=\lim\limits _{n\to\infty}y_n=\frac43。(4) xE+yA=43(E+A)=(E−A)−1\displaystyle xE+yA=\frac43(E+A)=(E-A)^{-1}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) M=4A=(1−3−3−1)M=4A=\begin{pmatrix}1&-\sqrt3\\-\sqrt3&-1\end{pmatrix} とすると M2=4EM^2=4E なので A2=14E\displaystyle A^2=\frac14E。Aの非対角成分は0でないため pE+qApE+qAとの係数比較で p=14, q=0\displaystyle p=\frac14,\ q=0。(2) A2=14E\displaystyle A^2=\frac14E から A2k=4−kEA^{2k}=4^{-k}E、A2k+1=4−kAA^{2k+1}=4^{-k}A。したがって偶数次と奇数次を別々に加えると、E+A+⋯+A2n=(∑k=0n4−k)E+(∑k=0n−14−k)A\displaystyle E+A+\cdots+A^{2n}=\left(\sum\limits _{k=0}^n4^{-k}\right)E+\left(\sum\limits _{k=0}^{n-1}4^{-k}\right)A。等比数列の和より xn=43(1−4−(n+1)),yn=43(1−4−n)\displaystyle x_n=\frac43(1-4^{-(n+1)}),\quad y_n=\frac43(1-4^{-n})。添字確認としてn=0n=0まで式を拡張すればEのみなので(x0,y0)=(1,0)(x_0,y_0)=(1,0)、n=1n=1ではE+A+A2=54E+A\displaystyle E+A+A^2=\frac54E+Aなので(x1,y1)=(54,1)\displaystyle (x_1,y_1)=(\frac54,1)。 (3) 両方の4の負の冪は0に近づくのでlim⁡n→∞xn=lim⁡n→∞yn=43\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}x_n=\lim\limits _{n\to\infty}y_n=\frac43。(4) xE+yA=43(E+A)\displaystyle xE+yA=\frac43(E+A)。また(E−A)(E+A)=E−A2=34E\displaystyle (E-A)(E+A)=E-A^2=\frac34Eなので、43(E+A)\displaystyle \frac43(E+A)はE−AE-Aの逆行列であり、等式が成り立つ。

この問題で使う考え方

  • 行列の累乗
  • 等比数列の和
  • 逆行列

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