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山形大学/2010年度

山形大学 2010年 数学 第2問解答・解説

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1問題

山形大学2010年度第2問

行列 A=(abcd)A = \begin{pmatrix} a & b \\ c & d \end{pmatrix} に対して Δ=ad−bc\Delta = ad - bc とおく.このとき,

行列

S=(s−24−s4−s2−s),T=(1−tt2−1t+1t−1)S = \left( \begin{array}{l l} s - 2 & 4 - s \\ 4 - s & 2 - s \end{array} \right), \quad T = \left( \begin{array}{l l} 1 - t & t ^ {2} - 1 \\ t + 1 & t - 1 \end{array} \right)

について,次の問に答えよ。

(1) S が Δ=−2\Delta = -2 を満たすとき, 次の (i), (ii), (iii) に答えよ.

(i) S を求めよ.

(ii) S2S^{2} を求めよ.

(iii) S+S2+⋯+S2n−1+S2nS + S^{2} + \cdots + S^{2n-1} + S^{2n} を求めよ.ただし,n は自然数とする.

(2) T が Δ=0\Delta = 0 を満たすとき, 次の (i), (ii), (iii) に答えよ.

(i) T を求めよ.

(ii) T2T^{2} を求めよ.

(iii) (E+T)n(E + T)^{n} を求めよ.ただし,E は 2 次の単位行列とし,n は自然数とする.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(i) S=(111−1)S=\begin{pmatrix}1&1\\1&-1\end{pmatrix}。(ii) S2=2ES^2=2E。(iii) S+⋯+S2n=(2n−1)(3111)S+\cdots+S^{2n}=(2^n-1)\begin{pmatrix}3&1\\1&1\end{pmatrix}。(2)(i) t=0,1,−3t=0,1,-3に対しT=(1−11−1)T=\begin{pmatrix}1&-1\\1&-1\end{pmatrix}, (0020)\begin{pmatrix}0&0\\2&0\end{pmatrix}, (48−2−4)\begin{pmatrix}4&8\\-2&-4\end{pmatrix}。(ii) いずれもT2=OT^2=O。(iii) (E+T)n=E+nT(E+T)^n=E+nT、すなわち順に(1+n−nn1−n)\begin{pmatrix}1+n&-n\\n&1-n\end{pmatrix}, (102n1)\begin{pmatrix}1&0\\2n&1\end{pmatrix}, (1+4n8n−2n1−4n)\begin{pmatrix}1+4n&8n\\-2n&1-4n\end{pmatrix}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

PDF p1医学部医学科、p3問2の行列成分、Δ条件、自然数nを確認。

(1) 与えられた成分から Δ(S)=−{(s−2)2+(s−4)2}=−2{(s−3)2+1}.\Delta(S)=-\{(s-2)^2+(s-4)^2\}=-2\{(s-3)^2+1\}. Δ=−2\Delta=-2よりs=3s=3。従って S=(111−1),S2=(2002)=2E.S=\begin{pmatrix}1&1\\1&-1\end{pmatrix},\qquad S^2=\begin{pmatrix}2&0\\0&2\end{pmatrix}=2E. 直接乗算を反復するとS2k=2kES^{2k}=2^kE、S2k−1=2k−1SS^{2k-1}=2^{k-1}S。等比数列の和から ∑j=12nSj=(2n−1)S+(2n+1−2)E=(2n−1)(3111).\displaystyle \sum\limits _{j=1}^{2n}S^j=(2^n-1)S+(2^{n+1}-2)E=(2^n-1)\begin{pmatrix}3&1\\1&1\end{pmatrix}. (2) Δ(T)=−t(t−1)(t+3)\Delta(T)=-t(t-1)(t+3)よりt=0,1,−3t=0,1,-3。それぞれ T=(1−11−1),(0020),(48−2−4).T=\begin{pmatrix}1&-1\\1&-1\end{pmatrix},\quad\begin{pmatrix}0&0\\2&0\end{pmatrix},\quad\begin{pmatrix}4&8\\-2&-4\end{pmatrix}. どれも基本乗算でT2=OT^2=O。(E+T)1=E+T(E+T)^1=E+Tであり、(E+nT)(E+T)=E+(n+1)T(E+nT)(E+T)=E+(n+1)Tなので帰納法で(E+T)n=E+nT(E+T)^n=E+nT。従って答えは順に (1+n−nn1−n),(102n1),(1+4n8n−2n1−4n).\begin{pmatrix}1+n&-n\\n&1-n\end{pmatrix},\quad\begin{pmatrix}1&0\\2n&1\end{pmatrix},\quad\begin{pmatrix}1+4n&8n\\-2n&1-4n\end{pmatrix}.

この問題で使う考え方

  • 基本乗算
  • 数学的帰納法
  • 等比数列の和

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