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山形大学/2010年度

山形大学 2010年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山形大学2010年度第3問

次の問に答えよ.

(1) ex−1−xex2>0\displaystyle e^{x}-1-x e^{\frac{x}{2}}>0 を満たす x の範囲を求めよ.

(2) x≠0x \neq 0 のとき, ex−1x\displaystyle \frac{e^{x} - 1}{x} と ex2\displaystyle e^{\frac{x}{2}} の大小を調べよ.

(3) p を 0 < p < 1 である定数とする. x > 0, x≠1x \neq 1 のとき xp−1x−1\displaystyle \frac{x^{p}-1}{x-1} と pxp−12\displaystyle px^{\frac{p-1}{2}} の大小を調べよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x>0x>0。 (2) ex−1x>ex/2(x≠0)\displaystyle \frac{e^x-1}{x}>e^{x/2}\quad(x\ne0)。 (3) xp−1x−1<p x(p−1)/2(0<p<1, x>0, x≠1)\displaystyle \frac{x^p-1}{x-1}<p\,x^{(p-1)/2}\quad(0<p<1,\ x>0,\ x\ne1)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 左辺を変形すると ex−1−xex/2=ex/2(ex/2−e−x/2−x).e^x-1-xe^{x/2}=e^{x/2}\left(e^{x/2}-e^{-x/2}-x\right). ex/2>0e^{x/2}>0 なので、q(x)=ex/2−e−x/2−xq(x)=e^{x/2}-e^{-x/2}-x の符号を調べればよい。 q(0)=0,q′(x)=12(ex/2+e−x/2)−1≧0,\displaystyle q(0)=0,\qquad q'(x)=\frac12\left(e^{x/2}+e^{-x/2}\right)-1\ge0, ここで ex/2+e−x/2≧2e^{x/2}+e^{-x/2}\ge2 で、等号は x=0x=0 のときだけである。従って x1<x2x_1<x_2 なら q(x1)<q(x2)q(x_1)<q(x_2) が成り立ち、q(x)>0q(x)>0 となるのは x>0x>0 のときに限る。よって解は x>0.\boxed{x>0}.

(2) x≠0x\ne0 について ex−1x−ex/2=ex−1−xex/2x.\displaystyle \frac{e^x-1}{x}-e^{x/2}=\frac{e^x-1-xe^{x/2}}{x}. (1)の因子分解と符号判定から分子は x>0x>0 で正、x<0x<0 で負である。いずれの場合も分母 xx と同符号なので ex−1x>ex/2.\displaystyle \boxed{\frac{e^x-1}{x}>e^{x/2}}.

(3) x>0, x≠1x>0,\ x\ne1 なので t=12ln⁡x≠0\displaystyle t=\frac12\ln x\ne0 とおき、x=e2tx=e^{2t} とする。 xp−1x−1=e(p−1)tept−e−ptet−e−t.\displaystyle \frac{x^p-1}{x-1} =e^{(p-1)t}\frac{e^{pt}-e^{-pt}}{e^t-e^{-t}}. K(u)=eu+e−uK(u)=e^u+e^{-u} とおくと、K′(u)=eu−e−u>0K'(u)=e^u-e^{-u}>0(u>0u>0)である。さらに H(t)=p(et−e−t)−(ept−e−pt)H(t)=p(e^t-e^{-t})-(e^{pt}-e^{-pt}) とおけば、H(0)=0H(0)=0、HH は奇関数であり、t>0t>0 では H′(t)=p{K(t)−K(pt)}>0H'(t)=p\{K(t)-K(pt)\}>0 となる(0<pt<t0<pt<t)。従って H(t)>0H(t)>0(t>0t>0)、H(t)<0H(t)<0(t<0t<0)。これを分母 et−e−te^t-e^{-t} の符号と合わせると、両方の場合に ept−e−ptet−e−t<p.\displaystyle \frac{e^{pt}-e^{-pt}}{e^t-e^{-t}}<p. また e(p−1)t=x(p−1)/2>0e^{(p-1)t}=x^{(p-1)/2}>0 だから xp−1x−1<px(p−1)/2.\displaystyle \boxed{\frac{x^p-1}{x-1}<p x^{(p-1)/2}}.

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 対数とその性質
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分

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