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鹿児島大学/2003年度/前期

鹿児島大学 2003年 数学 第1問解答・解説

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1問題

鹿児島大学2003年度第1問

次の各問いに答えよ。

(1) a,ba,b はともに0でない定数とするとき, acos⁡θ−bsin⁡θ=a2+b2cos⁡(θ+α)a\cos\theta-b\sin\theta=\sqrt{a^{2}+b^{2}}\cos(\theta+\alpha) が成り立つことを示せ。ここで α\alpha はある定数である。

(2) 3cos⁡θ−sin⁡θ\sqrt{3}\cos\theta-\sin\theta を(1)を用いて cos⁡\cos の式で表せ。α\alpha の値も求めよ。

(3) 0∘≦θ≦180∘0^{\circ}\leq\theta\leq180^{\circ} のとき,cos⁡θ−sin⁡θ\cos\theta-\sin\theta の最大値と最小値を求めよ。そのときの θ\theta の値もそれぞれ求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

加法定理を逆向きに用いて係数を振幅と位相にまとめ、区間上の余弦のグラフから極値と等号の角を定める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  R=a2+b2,cos⁡α=aR,sin⁡α=bR,(2)  3cos⁡θ−sin⁡θ=2cos⁡(θ+30∘),α=30∘(mod360∘),(3)  max⁡=1 (θ=0∘),min⁡=−2 (θ=135∘).\displaystyle \begin{aligned} (1)\;&R=\sqrt{a^2+b^2},\quad \cos\alpha=\frac aR,\quad \sin\alpha=\frac bR,\\ (2)\;&\sqrt3\cos\theta-\sin\theta=2\cos(\theta+30^\circ),\quad \alpha=30^\circ\pmod{360^\circ},\\ (3)\;&\max=1\space{}(\theta=0^\circ),\quad \min=-\sqrt2\space{}(\theta=135^\circ). \end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) R=a2+b2R=\sqrt{a^2+b^2} とおく。a,ba,b はともに 00 でないので R>0R>0 であり、 (aR)2+(bR)2=1.\displaystyle \left(\frac aR\right)^2+\left(\frac bR\right)^2=1. したがって、cos⁡α=aR\displaystyle \cos\alpha=\frac aR、sin⁡α=bR\displaystyle \sin\alpha=\frac bR となる定数 α\alpha をとることができる。この α\alpha は a,ba,b のみによって決まり、θ\theta によらない。加法定理より Rcos⁡(θ+α)=R(cos⁡θcos⁡α−sin⁡θsin⁡α)=acos⁡θ−bsin⁡θ,R\cos(\theta+\alpha) =R(\cos\theta\cos\alpha-\sin\theta\sin\alpha) =a\cos\theta-b\sin\theta, となり、求める等式が成り立つ。

(2) a=3, b=1a=\sqrt3,\ b=1 とすると R=2R=2 である。したがって cos⁡α=32,sin⁡α=12\displaystyle \cos\alpha=\frac{\sqrt3}{2},\qquad \sin\alpha=\frac12 となる α=30∘\alpha=30^\circ を選べば、 3cos⁡θ−sin⁡θ=2cos⁡(θ+30∘).\sqrt3\cos\theta-\sin\theta=2\cos(\theta+30^\circ). よって α=30∘\alpha=30^\circ(360∘360^\circ を法として)である。

(3) (1)で a=b=1a=b=1 とすれば cos⁡θ−sin⁡θ=2cos⁡(θ+45∘).\cos\theta-\sin\theta=\sqrt2\cos(\theta+45^\circ). ϕ=θ+45∘\phi=\theta+45^\circ とおくと、45∘≦ϕ≦225∘45^\circ\leq\phi\leq225^\circ である。余弦は 0∘0^\circ から 180∘180^\circ まで減少し、180∘180^\circ から 360∘360^\circ まで増加するので、この区間での最大値は cos⁡45∘=22\displaystyle \cos45^\circ=\frac{\sqrt2}{2}、最小値は cos⁡180∘=−1\cos180^\circ=-1 である。従って max⁡(cos⁡θ−sin⁡θ)=2⋅22=1(θ=0∘),\displaystyle \max(\cos\theta-\sin\theta)=\sqrt2\cdot\frac{\sqrt2}{2}=1 \quad(\theta=0^\circ), min⁡(cos⁡θ−sin⁡θ)=2⋅(−1)=−2(θ=135∘).\displaystyle \min(\cos\theta-\sin\theta)=\sqrt2\cdot(-1)=-\sqrt2 \quad(\theta=135^\circ).

この問題で使う考え方

  • 三角関数の加法定理
  • 三角関数の合成
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 三角関数の相互関係

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