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金沢大学/2002年度

金沢大学 2002年 数学 第1問解答・解説

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1問題

金沢大学2002年度第1問

aを正の定数とし、xy平面上の曲線 y = a√(1−x²) (−1≦x≦1) を C とする。0 < θ < π/2 を満たす実数 θ に対して、点 A = (1/cos θ, 0) から曲線 C に接線 l をひき、接点を P とする。

(1) l の方程式および P の座標を求めよ。

(2) 直線 x = −1 と直線 l および曲線 C で囲まれる部分の面積を S₁ とし、x軸と直線 l および曲線 C で囲まれる部分の面積を S₂ とする。S₁、S₂を求めよ。

(3) 直線 l と直線 x = −1 の交点を B とする。点 P が線分 AB の中点となるならば、S₁ = 2S₂ が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) ℓ:cx+say=1,P=(c,as)\displaystyle \ell:cx+\frac{s}{a}y=1,\quad P=(c,as)。(2) S1=a2((1+c)2(2−c)s−cs−π+θ)\displaystyle S_1=\frac a2\left(\frac{(1+c)^2(2-c)}s-cs-\pi+\theta\right)、S2=a2(tan⁡θ−θ)\displaystyle S_2=\frac a2(\tan\theta-\theta)。(3) S1=2S2S_1=2S_2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

c=cos⁡θ, s=sin⁡θc=\cos\theta,\ s=\sin\theta とおく。ここで 0<c,s<10<c,s<1 である。楕円 CC を x2+y2/a2=1x^2+y^2/a^2=1 と表す。

(1) 接点を P=(u,v)P=(u,v) とすると、楕円の接線は ux+va2y=1.\displaystyle ux+\frac{v}{a^2}y=1. この直線は A=(1/c,0)A=(1/c,0) を通るので u=cu=c。また点 PP は曲線 CC 上にあり、v>0v>0 なので v=asv=as。したがって P=(c,as),ℓ: cx+say=1.\displaystyle \boxed{P=(c,as)},\qquad \boxed{\ell:\ cx+\frac{s}{a}y=1}.

(2) 楕円の弧面積を先に求める。x=cx=c から x=1x=1 までの楕円下の面積は E=∫c1a1−x2 dx=a2(θ−cs).\displaystyle E=\int_c^1 a\sqrt{1-x^2}\,dx=\frac a2(\theta-cs). 直線 ℓ\ell と x=−1x=-1 の交点は B=(−1,a(1+c)/s)B=(-1,a(1+c)/s)。x=−1x=-1 から x=cx=c までの直線下の台形面積は T1=1+c2(a(1+c)s+as)=a(1+c)2(2−c)2s.\displaystyle T_1=\frac{1+c}{2}\left(\frac{a(1+c)}s+as\right) =\frac{a(1+c)^2(2-c)}{2s}. 楕円の −1≦x≦c-1\leq x\leq c 部分の面積は πa/2−E\pi a/2-E だから S1=T1−(πa2−E)=a2((1+c)2(2−c)s−cs−π+θ).\displaystyle S_1=T_1-\left(\frac{\pi a}{2}-E\right) =\frac a2\left(\frac{(1+c)^2(2-c)}s-cs-\pi+\theta\right). また、PP から (1/c,0)(1/c,0) までの直線と xx 軸でできる三角形の面積は as(1/c−c)/2=as3/(2c)as(1/c-c)/2=as^3/(2c)。ここから楕円部分 EE を引くと S2=a2(s3c−θ+cs)=a2(tan⁡θ−θ).\displaystyle S_2=\frac a2\left(\frac{s^3}{c}-\theta+cs\right) =\boxed{\frac a2(\tan\theta-\theta)}.

(3) BB の座標と「PP が ABAB の中点」という条件の xx 座標を比べると c=1/c−12,2c2+c−1=0.\displaystyle c=\frac{1/c-1}{2},\qquad 2c^2+c-1=0. 0<c<10<c<1 なので c=1/2, θ=π/3, s=3/2c=1/2,\ \theta=\pi/3,\ s=\sqrt3/2。このとき PP の yy 座標も BB との中点の yy 座標に一致する。面積式に代入して S1=a(3−π3),S2=a2(3−π3),\displaystyle S_1=a\left(\sqrt3-\frac{\pi}{3}\right),\qquad S_2=\frac a2\left(\sqrt3-\frac{\pi}{3}\right), ゆえに S1=2S2\boxed{S_1=2S_2}。

この問題で使う考え方

  • 暗黙曲線の接線方程式
  • 楕円弓形面積の積分
  • 台形・三角形から弓形を差し引く

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