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金沢大学/2012年度

金沢大学 2012年 数学 第4問解答・解説

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1問題

金沢大学2012年度第4問

n≧3とする。1個のサイコロをn回振る。このn回の試行のうちで6の目がちょうど2回,しかも続けて出る確率をp_nとする。次の問いに答えよ。

(1) p_3,p_4を求めよ。

(2) p_nを求め,p_(n+1)−(5/6)p_n=(1/6)^2(5/6)^(n−1)であることを示せ。

(3) s_n=p_3+p_4+⋯+p_nとして,lim_(n→∞)s_nを求めよ。ただし,必要ならば,|r|<1のときlim_(n→∞)nr^n=0であることは使ってよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

隣接する二つの6の位置を一つ選び、残る位置はすべて6以外とする。各位置の事象は互いに排反なので確率を加える。一般項を有限和に代入し、有限等比和と重み付き等比和の極限を用いる。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • p3=5108,p4=25432;pn=(n−1)(16)2(56)n−2;pn+1−56pn=(16)2(56)n−1;lim⁡n→∞sn=3536.\displaystyle p_3=\frac{5}{108},\quad p_4=\frac{25}{432};\qquad p_n=(n-1)\left(\frac16\right)^2\left(\frac56\right)^{n-2};\qquad p_{n+1}-\frac56p_n=\left(\frac16\right)^2\left(\frac56\right)^{n-1};\qquad \lim\limits _{n\to\infty}s_n=\frac{35}{36}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

隣り合う2回の位置を i,i+1 (1≦\le i≦\le n-1) と決めると、その2回が6で、残り n-2 回がすべて6以外である確率は (16)2(56)n−2\displaystyle \left(\frac16\right)^2\left(\frac56\right)^{n-2} である。ちょうど2回だけ6が出るため、隣接位置 i は一意に定まり、これら n-1 個の事象は互いに排反である。したがって pn=(n−1)(16)2(56)n−2.\displaystyle p_n=(n-1)\left(\frac16\right)^2\left(\frac56\right)^{n-2}. よって p3=2⋅136⋅56=5108,p4=3⋅136⋅(56)2=25432.\displaystyle p_3=2\cdot\frac1{36}\cdot\frac56=\frac5{108},\qquad p_4=3\cdot\frac1{36}\cdot\left(\frac56\right)^2=\frac{25}{432}. また pn+1−56pn=136[n(56)n−1−(n−1)(56)n−1]=(16)2(56)n−1.\displaystyle \begin{aligned} p_{n+1}-\frac56p_n &=\frac1{36}\left[n\left(\frac56\right)^{n-1}-(n-1)\left(\frac56\right)^{n-1}\right]\\ &=\left(\frac16\right)^2\left(\frac56\right)^{n-1}. \end{aligned} r=5/6r=5/6 とおくと、m=n−2m=n-2 に対して sn=136∑k=1m(k+1)rk.\displaystyle s_n=\frac1{36}\sum\limits _{k=1}^{m}(k+1)r^k. 有限和の公式 ∑k=1mrk=r(1−rm)1−r,∑k=1mkrk=r{1−(m+1)rm+mrm+1}(1−r)2\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{m}r^k=\frac{r(1-r^m)}{1-r},\qquad \sum\limits _{k=1}^{m}kr^k=\frac{r\{1-(m+1)r^m+mr^{m+1}\}}{(1-r)^2} を用いる。∣r∣<1|r|<1 かつ mrm→0mr^m\to0 なので lim⁡n→∞sn=136(r(1−r)2+r1−r)=136(30+5)=3536.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}s_n =\frac1{36}\left(\frac{r}{(1-r)^2}+\frac{r}{1-r}\right) =\frac1{36}(30+5)=\frac{35}{36}.

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 等比数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和
  • 無限等比級数
  • 数列の極限

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