本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

慶應義塾大学/2008年度

慶應義塾大学 2008年 数学 第IV問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

慶應義塾大学2008年度第IV問

設問(1)、(3)、(4)では、文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。(空欄に入れる適切な数または式が複数個ある場合は、それらをすべて答えなさい。)また、設問(2)に答えなさい。

xx の多項式 fn(x)f_n(x)(n=0,1,…n=0,1,\ldots)を f0(x)=1,f1(x)=x,fn+1(x)=2xfn(x)−fn−1(x)(n=1,2,…)f_0(x)=1,\qquad f_1(x)=x,\qquad f_{n+1}(x)=2xf_n(x)-f_{n-1}(x)\quad(n=1,2,\ldots) により順に定める。

(1) f5(x)f_5(x) を具体的に求めると f5(x)=あf_5(x)=\boxed{\text{あ}} であり、方程式 f5(x)=0f_5(x)=0 を解くと x=いx=\boxed{\text{い}} である。

(2) n=1,2,…n=1,2,\ldots に対して、fn(cos⁡θ)=cos⁡nθf_n(\cos\theta)=\cos n\theta であることを示しなさい。

(3) (1) と (2) を用いて cos⁡π10\displaystyle \cos\dfrac{\pi}{10} の値を求めると う\boxed{\text{う}} である。

(4) nn を3以上の奇数とする。関数 y=fn(x)y=f_n(x)(−1<x<1-1<x<1)は極大値 え\boxed{\text{え}} をとる。この極大値をとる xx の値すべてを nn を用いた式で表すと x=おx=\boxed{\text{お}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f5(x)=16x5−20x3+5xf_5(x)=16x^5-20x^3+5x; x=0, ±5+58, ±5−58\displaystyle x=0,\ \pm\sqrt{\frac{5+\sqrt5}{8}},\ \pm\sqrt{\frac{5-\sqrt5}{8}} / (2) fn(cos⁡θ)=cos⁡(nθ) (n=1,2,…)f_n(\cos\theta)=\cos(n\theta)\ (n=1,2,\ldots) / (3) cos⁡π10=10+254\displaystyle \cos\frac\pi{10}=\frac{\sqrt{10+2\sqrt5}}4 / (4) 極大値11; x=cos⁡2kπn (k=1,2,…,(n−1)/2)\displaystyle x=\cos\frac{2k\pi}{n}\ (k=1,2,\ldots,(n-1)/2)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 漸化式を順に用いると, f2(x)=2x2−1,f3(x)=2x(2x2−1)−x=4x3−3x,f4(x)=2x(4x3−3x)−(2x2−1)=8x4−8x2+1,f5(x)=2x(8x4−8x2+1)−(4x3−3x)=16x5−20x3+5x.\begin{aligned} f_2(x)&=2x^2-1,\\ f_3(x)&=2x(2x^2-1)-x=4x^3-3x,\\ f_4(x)&=2x(4x^3-3x)-(2x^2-1)=8x^4-8x^2+1,\\ f_5(x)&=2x(8x^4-8x^2+1)-(4x^3-3x)\\ &=16x^5-20x^3+5x. \end{aligned} したがって f5(x)=x(16x4−20x2+5).f_5(x)=x(16x^4-20x^2+5). u=x2u=x^2 とおくと,二次方程式 16u2−20u+5=016u^2-20u+5=0 の解は u=20±400−32032=5±58\displaystyle u=\frac{20\pm\sqrt{400-320}}{32}=\frac{5\pm\sqrt5}{8} である。いずれも正なので,f5(x)=0f_5(x)=0 の解は x=0,x=±5+58,x=±5−58.\displaystyle x=0,\quad x=\pm\sqrt{\frac{5+\sqrt5}{8}},\quad x=\pm\sqrt{\frac{5-\sqrt5}{8}}.

(2) f0(cos⁡θ)=1=cos⁡0f_0(\cos\theta)=1=\cos 0,f1(cos⁡θ)=cos⁡θf_1(\cos\theta)=\cos\theta である。n≧1n\geq1 について fn(cos⁡θ)=cos⁡nθf_n(\cos\theta)=\cos n\theta,fn−1(cos⁡θ)=cos⁡((n−1)θ)f_{n-1}(\cos\theta)=\cos((n-1)\theta) が成り立つと仮定すると,漸化式と加法定理より fn+1(cos⁡θ)=2cos⁡θ fn(cos⁡θ)−fn−1(cos⁡θ)=2cos⁡θcos⁡nθ−cos⁡((n−1)θ)=cos⁡((n+1)θ).\begin{aligned} f_{n+1}(\cos\theta) &=2\cos\theta\,f_n(\cos\theta)-f_{n-1}(\cos\theta)\\ &=2\cos\theta\cos n\theta-\cos((n-1)\theta)\\ &=\cos((n+1)\theta). \end{aligned} よって数学的帰納法により,すべての n=1,2,…n=1,2,\ldots について fn(cos⁡θ)=cos⁡nθf_n(\cos\theta)=\cos n\theta が成り立つ。

(3) (2)より f5 ⁣(cos⁡π10)=cos⁡5π10=0,f5 ⁣(cos⁡3π10)=cos⁡15π10=0.\displaystyle f_5\!\left(\cos\frac{\pi}{10}\right)=\cos\frac{5\pi}{10}=0, \qquad f_5\!\left(\cos\frac{3\pi}{10}\right)=\cos\frac{15\pi}{10}=0. 0<π/10<3π/10<π/20<\pi/10<3\pi/10<\pi/2 だから,両者は異なる正の根であり,余弦はこの区間で減少するので cos⁡(π/10)>cos⁡(3π/10)\cos(\pi/10)>\cos(3\pi/10) である。(1)で得た二つの正の根のうち大きい方が cos⁡(π/10)\cos(\pi/10) だから, cos⁡π10=5+58=10+254.\displaystyle \cos\frac{\pi}{10}=\sqrt{\frac{5+\sqrt5}{8}} =\frac{\sqrt{10+2\sqrt5}}{4}. 実際,u=(5+5)/8u=(5+\sqrt5)/8 は 16u2−20u+5=016u^2-20u+5=0 を満たすため,この値は(1)の五次式の根の一つである。

(4) −1<x<1-1<x<1 に対し,x=cos⁡θx=\cos\theta を満たす θ\theta は 0<θ<π0<\theta<\pi の範囲にただ一つ存在する。(2)から fn(x)=cos⁡(nθ).f_n(x)=\cos(n\theta). 余弦のグラフは引数が 2kπ2k\pi(整数 kk)のとき局所的に最大となり,その値は 11 である。したがって,この範囲で極大値をとるための条件は 0<θ<π,nθ=2kπ.0<\theta<\pi,\qquad n\theta=2k\pi. nn は3以上の奇数なので,これを満たす整数は k=1,2,…,(n−1)/2k=1,2,\ldots,(n-1)/2 である。よって極大値は 11,その極大値をとるすべての xx は x=cos⁡2kπn(k=1,2,…,n−12)\displaystyle x=\cos\frac{2k\pi}{n}\qquad\left(k=1,2,\ldots,\frac{n-1}{2}\right) である。k=0k=0 は x=1x=1 に当たり定義域から除かれ,列挙した各点は 0<2kπ/n<π0<2k\pi/n<\pi を満たすので,すべて定義域内にある。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の加法定理
  • 高次方程式
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 漸化式

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。