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近畿大学/2011年度/一般前期

近畿大学 2011年 数学 第3問解答・解説

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1問題

近畿大学2011年度第3問

0≦a≦20\leq a\leq2 をみたす実数 aa に対して,xx の関数 f(x)f(x) を

f(x)=x2−(3a+1)x+2a2+2af(x)=x^2-(3a+1)x+2a^2+2a

とし,区間 0≦x≦40\leq x\leq4 における f(x)f(x) の絶対値 ∣f(x)∣\lvert f(x)\rvert の定積分を

S(a)=∫04∣f(x)∣ dx\displaystyle S(a)=\int_0^4\lvert f(x)\rvert\,dx

とする。

(1) f(x)f(x) を因数分解して,f(x)=0f(x)=0 をみたす xx の値を求めよ。

(2) f(x)=0f(x)=0 が区間 0<x<40<x<4 において異なる2つの解 α,β (α<β)\alpha,\beta\ (\alpha<\beta) をもつとき

∫04∣f(x)∣ dx=F(4)−F(0)+2{F(α)−F(β)}=F(4)−F(0)+(β−α)33\displaystyle \int_0^4\lvert f(x)\rvert\,dx=F(4)-F(0)+2\{F(\alpha)-F(\beta)\}=F(4)-F(0)+\frac{(\beta-\alpha)^3}{3}

がなりたつことを示せ。ただし,F(x)F(x) は関数 f(x)f(x) の原始関数(不定積分)である。

(3) 0<a<10<a<1 のとき,S(a)S(a) を求めよ。また,1<a<21<a<2 のとき,S(a)S(a) を求めよ。

(4) aa が区間 0≦a≦20\leq a\leq2 の値をとって変化するとき,S(a)S(a) は区間 0<a<10<a<1 では単調に減少し,区間 1<a<21<a<2 では単調に増加することを示せ。また,S(a)S(a) の最小値とそのときの aa の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • f(x)=(x−2a)(x−a−1);S(a)={−a33+9a2−17a+413(0<a<1),a33+7a2−15a+13(1<a<2);min⁡0≦a≦2S(a)=163 (a=1).\displaystyle f(x)=(x-2a)(x-a-1);\quad S(a)=\begin{cases}-\frac{a^3}{3}+9a^2-17a+\frac{41}{3}&(0<a<1),\\ \frac{a^3}{3}+7a^2-15a+13&(1<a<2);\end{cases}\quad \min\limits _{0\le a\le2}S(a)=\frac{16}{3}\space{}(a=1).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

3 (1) 展開すると (x−2a)(x−a−1)=x2−(3a+1)x+2a2+2a=f(x).(x-2a)(x-a-1)=x^2-(3a+1)x+2a^2+2a=f(x). 従って f(x)=0f(x)=0 の解は x=2ax=2a および x=a+1x=a+1(a=1a=1 では重解)である。

(2) 0<α<β<40<\alpha<\beta<4 で f(x)=(x−α)(x−β)f(x)=(x-\alpha)(x-\beta) だから、ff は 0≦x≦α0\le x\le\alpha または β≦x≦4\beta\le x\le4 で非負、α≦x≦β\alpha\le x\le\beta で非正である。F′=fF'=f より ∫04∣f(x)∣ dx=∫04f(x) dx−2∫αβf(x) dx=F(4)−F(0)+2{F(α)−F(β)}.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^4|f(x)|\,dx &=\int_0^4f(x)\,dx-2\int_\alpha^\beta f(x)\,dx\\ &=F(4)-F(0)+2\{F(\alpha)-F(\beta)\}. \end{aligned} h=β−αh=\beta-\alpha、x=α+ux=\alpha+u とおけば、α≦x≦β\alpha\le x\le\beta の範囲では f(x)=u(u−h)f(x)=u(u-h) なので ∫αβf(x) dx=∫0h(u2−hu) du=h33−h32=−h36.\displaystyle \int_\alpha^\beta f(x)\,dx =\int_0^h(u^2-hu)\,du =\frac{h^3}{3}-\frac{h^3}{2}=-\frac{h^3}{6}. ゆえに ∫04∣f(x)∣ dx=F(4)−F(0)+(β−α)33,\displaystyle \int_0^4|f(x)|\,dx=F(4)-F(0)+\frac{(\beta-\alpha)^3}{3}, 所望の等式を得る。

(3) 原始関数の一つは F(x)=x33−3a+12x2+(2a2+2a)x,\displaystyle F(x)=\frac{x^3}{3}-\frac{3a+1}{2}x^2+(2a^2+2a)x, よって F(4)−F(0)=8a2−16a+40/3F(4)-F(0)=8a^2-16a+40/3。0<a<10<a<1 では根の順序が 2a<a+12a<a+1 で、その差は 1−a1-a。1<a<21<a<2 では a+1<2aa+1<2a で、その差は a−1a-1。いずれも2根は 0<x<40<x<4 にあるから(2)を適用して S(a)={−a33+9a2−17a+413,0<a<1,a33+7a2−15a+13,1<a<2.\displaystyle S(a)=\begin{cases} -\dfrac{a^3}{3}+9a^2-17a+\dfrac{41}{3},&0<a<1,\\[2mm] \dfrac{a^3}{3}+7a^2-15a+13,&1<a<2. \end{cases}

(4) 上の式を平方・立方でまとめると S(a)={163+8(1−a)2+(1−a)33,0<a<1,163+8(a−1)2+(a−1)33,1<a<2.\displaystyle S(a)=\begin{cases} \dfrac{16}{3}+8(1-a)^2+\dfrac{(1-a)^3}{3},&0<a<1,\\[2mm] \dfrac{16}{3}+8(a-1)^2+\dfrac{(a-1)^3}{3},&1<a<2. \end{cases} 0<a<10<a<1 では 1−a1-a は aa とともに減少し、正の数 uu に対して 8u2+u3/38u^2+u^3/3 は uu とともに増加する。従って S(a)S(a) は単調減少する。1<a<21<a<2 では a−1a-1 が増加するので S(a)S(a) は単調増加する。 a=1a=1 では f(x)=(x−2)2f(x)=(x-2)^2 より S(1)=16/3S(1)=16/3。端点では f(x)=x(x−1)f(x)=x(x-1)(a=0a=0)、f(x)=(x−3)(x−4)f(x)=(x-3)(x-4)(a=2a=2)を直接積分して S(0)=S(2)=41/3S(0)=S(2)=41/3 となる。したがって全区間 0≦a≦20\le a\le2 での最小値は 163であり、そのとき a=1.\displaystyle \boxed{\frac{16}{3}}\quad\text{であり、そのとき }\boxed{a=1}.

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ
  • 二次不等式とグラフ
  • 不定積分
  • 定積分
  • 等式・不等式の証明

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