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近畿大学/2017年度/一般前期

近畿大学 2017年 数学 第1問解答・解説

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1問題

近畿大学2017年度第1問

(1) さいころの各面に A,B\mathrm{A},\mathrm{B} の2色を3面ずつ塗る塗り方は ア\boxed{\text{ア}} 通りある。また A,B,C\mathrm{A},\mathrm{B},\mathrm{C} の3色を2面ずつ塗る塗り方は イ\boxed{\text{イ}} 通りある。   (2) 正六面体の各面に色を塗る。ただし回転して同じになるものは同じ塗り方とする。2色を使う塗り方は ウ\boxed{\text{ウ}} 通りある。3色を使う塗り方は エ\boxed{\text{エ}} 通りある。   (3) 底面が正方形 AnBnCnDnA_nB_nC_nD_n で,辺の長さがすべて1である四角錐 OnAnBnCnDnO_nA_nB_nC_nD_n(n=1,…,6n=1,\ldots,6)がある。これら6個の四角錐の底面を,辺の長さが1の正六面体のすべての面の外側にはりあわせるとき,O1,O2,O3,O4,O5,O6O_1,O_2,O_3,O_4,O_5,O_6 を頂点とする正八面体を PP とする。PP の表面積は オ\boxed{\text{オ}} であり,体積は カ\boxed{\text{カ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) サイコロの6面は区別できる。Aを塗る面を選べば残りがBなので、塗り方は (63)=20\displaystyle \binom63=20 通りである。A、B、Cをそれぞれ2面ずつ塗る方法は、Aの面を選び、次にBの面を選ぶと残りがCとなるから (62)(42)=15⋅6=90\displaystyle \binom62\binom42=15\cdot6=90 通りである。

(2) 正六面体の回転は全部で24通りある。6面への作用を巡回の長さで分類すると次の表になる。面軸、頂点軸、辺軸はそれぞれ、対向する面の中心、頂点、辺の中点を結ぶ軸を表す。「固定される塗り方」は、回転後にも同じ色配置となる塗り方の数である。 回転型個数巡回長2色固定数3色全使用固定数恒等11,1,1,1,1,126=6436−3⋅26+3=540面軸 90∘64,1,123=83!=6面軸 180∘32,2,1,124=1634−3⋅24+3=36頂点軸 120∘83,322=40辺軸 180∘62,2,223=83!=6\begin{array}{c|c|c|c|c} \text{回転型}&\text{個数}&\text{巡回長}&\text{2色固定数}&\text{3色全使用固定数}\\\hline \text{恒等}&1&1,1,1,1,1,1&2^6=64&3^6-3\cdot2^6+3=540\\ \text{面軸 }90^\circ&6&4,1,1&2^3=8&3!=6\\ \text{面軸 }180^\circ&3&2,2,1,1&2^4=16&3^4-3\cdot2^4+3=36\\ \text{頂点軸 }120^\circ&8&3,3&2^2=4&0\\ \text{辺軸 }180^\circ&6&2,2,2&2^3=8&3!=6 \end{array} 同じ巡回に属する面は同じ色でなければ回転後に配置が変わる。したがって、例えば巡回が3個なら、2色では固定配置が232^3通り、3色をすべて使う場合は3巡回へ3色を1つずつ割り当てる6通りである。4巡回へ3色をすべて使う割り当ては、包除で34−3⋅24+3=363^4-3\cdot2^4+3=36通りとなる。

{}回転で同じになる配置を1つの組とする。配置を1つ固定し、それを別の回転配置へ移す回転の個数はどの配置先でも等しい。したがって、1つの同値類に属する配置数と、各配置を元に戻す回転数との積は24である。よって、全回転について固定配置数を足して24で割れば同値類数となる。2色では 64+6⋅8+3⋅16+8⋅4+6⋅824=10\displaystyle \frac{64+6\cdot8+3\cdot16+8\cdot4+6\cdot8}{24}=10 通りである。このうち単色配置が2通りあるため、2色をともに使う塗り方は10−2=810-2=8通り。

3色をすべて使う場合は 540+6⋅6+3⋅36+8⋅0+6⋅624=30\displaystyle \frac{540+6\cdot6+3\cdot36+8\cdot0+6\cdot6}{24}=30 通りである。

(3) 立方体の中心を原点とし、各面の中心を通る軸を座標軸にとる。正方形の底面の中心から頂点までの距離は1/21/\sqrt2である。頂点から四つの底面頂点までの距離がすべて1なので、四角錐の頂点の真下は正方形の中心であり、高さをhhとすると h2+(12)2=12,h=12.\displaystyle h^2+\left(\frac1{\sqrt2}\right)^2=1^2, \qquad h=\frac1{\sqrt2}. よって各頂点OnO_nは対応する面の外側へ中心から r=12+h=1+22\displaystyle r=\frac12+h=\frac{1+\sqrt2}{2} だけ離れた位置にある。6頂点は座標(±r,0,0),(0,±r,0),(0,0,±r)(\pm r,0,0),(0,\pm r,0),(0,0,\pm r)で表され、隣り合う頂点間の距離はs=2rs=\sqrt2r。したがってPPは辺長ssの正八面体である。

{}表面は辺長ssの正三角形8枚からなるので、 S=8⋅34s2=23s2=43r2=3(3+22)=33+26.\displaystyle S=8\cdot\frac{\sqrt3}{4}s^2=2\sqrt3s^2=4\sqrt3r^2 =\sqrt3(3+2\sqrt2)=3\sqrt3+2\sqrt6. 体積は中心から8面へ分けた合同な四角錐の和で求める。座標から各面までの高さはr/3r/\sqrt3、各面(三角形)の面積は3r2/2\sqrt3r^2/2だから V=8⋅13⋅3r22⋅r3=43r3=7+526.\displaystyle V=8\cdot\frac13\cdot\frac{\sqrt3r^2}{2}\cdot\frac{r}{\sqrt3} =\frac43r^3=\frac{7+5\sqrt2}{6}. 検算として、辺長s=2rs=\sqrt2rを用いると正八面体を8個の合同な四面体に分けた体積と一致し、表面積も8枚の正三角形の和に一致する。

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