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北里大学/2003年度/B方式

北里大学 2003年 数学 第1問解答・解説

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1問題

北里大学2003年度第1問

次の□\squareにあてはまる答を下の解答欄に記せ。

(1) 放物線 y=x2−4x+4y=x^{2}-4x+4 と xx 軸, yy 軸で囲まれる図形を DD とする。DD の面積は ア\boxed{\text{ア}}, DD を yy 軸のまわりに1回転してできる回転体の体積は イ\boxed{\text{イ}} である。

(2) 点 (1,0)(1,0) を通り傾き mm の直線と楕円 x2+4y2=4x^{2}+4y^{2}=4 の2つの共有点の中点を M(X,Y)M(X,Y) とおく。X,YX,Y を mm を用いて表すと X=ウ, Y=エX=\boxed{\text{ウ}},\ Y=\boxed{\text{エ}} である。mm が実数全体を動くとき, YY のとり得る値の範囲は オ\boxed{\text{オ}} である。

(3) 複素数平面上で, 方程式 (1−2i)z+(1+2i)zˉ=20(1-2i)z+(1+2i)\bar{z}=20 の表す直線を ℓ\ell とする。点 z=x+iyz=x+iy (x,yx,y は実数) が ℓ\ell 上にあるとき, yy を xx で表せば y=カy=\boxed{\text{カ}} である。原点を中心とする円が直線 ℓ\ell と点 α\alpha で接しているならば, α\alpha の表す複素数は, α=キ\alpha=\boxed{\text{キ}} である。また, このとき2次方程式 x2+px+q=0x^{2}+px+q=0 (p,qp,q は実数) が α\alpha を1つの解としてもつならば, p=ク, q=ケp=\boxed{\text{ク}},\ q=\boxed{\text{ケ}} である。

(4) 縦3列, 横3列, 合計9つのますの中に黒石3つ, 白石3つ, 計6つの石を置く。1つのますの中には, 石は1つしか置けない (右図参照)。

3行3列のマスに石を置いた例の図。上段は左から白石、黒石、空マス、中段は黒石、白石、空マス、下段は空マス、黒石、白石である。

(i) 6つの石の置き方は全部で コ\boxed{\text{コ}} 通りある。

(ii) 黒石が縦または横の1列に並ぶ場合の総数は サ\boxed{\text{サ}} である。

(iii) 縦のどの列にも黒石と白石が置いてあり, かつ横のどの列にも黒石と白石が置いてある場合の総数は シ\boxed{\text{シ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 放物線は y=(x−2)2y=(x-2)^2 と表せる。xx 軸との交点は (2,0)(2,0)、yy 軸との交点は (0,4)(0,4) なので、図形 DD は 0≦x≦20\leq x\leq2 で曲線の下側にある。したがって面積は ∫02(x−2)2 dx=[x33−2x2+4x]02=83.\displaystyle \int_0^2 (x-2)^2\,dx=\left[\frac{x^3}{3}-2x^2+4x\right]_0^2=\frac83. yy 軸のまわりに回転するとき、0≦y≦40\leq y\leq4 における断面は半径 2−y2-\sqrt y の円である。よって回転体の体積は π∫04(2−y)2 dy=π[4y−83y3/2+y22]04=π(24−643)=8π3.\displaystyle \pi\int_0^4(2-\sqrt y)^2\,dy =\pi\left[4y-\frac83y^{3/2}+\frac{y^2}{2}\right]_0^4 =\pi\left(24-\frac{64}{3}\right)=\frac{8\pi}{3}.

(2) 直線は y=m(x−1)y=m(x-1) である。楕円の式に代入すると (1+4m2)x2−8m2x+4m2−4=0.(1+4m^2)x^2-8m^2x+4m^2-4=0. この判別式は 16(1+3m2)>016(1+3m^2)>0 なので、すべての実数 mm について二つの交点をもつ。交点の xx 座標を x1,x2x_1,x_2 とすると、解と係数の関係より x1+x2=8m21+4m2.\displaystyle x_1+x_2=\frac{8m^2}{1+4m^2}. したがって中点の座標は X=x1+x22=4m21+4m2,Y=m(X−1)=−m1+4m2.\displaystyle X=\frac{x_1+x_2}{2}=\frac{4m^2}{1+4m^2},\qquad Y=m(X-1)=-\frac{m}{1+4m^2}. 分母は正であり、1+4m2≧4∣m∣1+4m^2\geq4|m|(差は (2∣m∣−1)2(2|m|-1)^2)だから ∣Y∣≦14\displaystyle |Y|\leq\frac14。等号は m=±12\displaystyle m=\pm\frac12 で実現する。さらに任意の y0≠0y_0\neq0 について Y=y0Y=y_0 は 4y0m2+m+y0=04y_0m^2+m+y_0=0 と同値であり、その判別式は 1−16y021-16y_0^2 である。∣y0∣≦14\displaystyle |y_0|\leq\frac14 なら実数解 mm が存在する。また y0=0y_0=0 は m=0m=0 で実現する。よって値の範囲は −14≦Y≦14\displaystyle -\frac14\leq Y\leq\frac14 である。

(3) z=x+iyz=x+iy を代入して実部・虚部を計算すると (1−2i)z+(1+2i)zˉ=2x+4y.(1-2i)z+(1+2i)\bar z=2x+4y. したがって直線 ℓ\ell は x+2y=10x+2y=10、すなわち y=5−x2\displaystyle y=5-\frac{x}{2} である。原点を中心とする円がこの直線に接するとき、接点への半径は直線に垂直である。直線の法線方向は (1,2)(1,2) なので、原点から接点へ向かう直線は y=2xy=2x。これと x+2y=10x+2y=10 を連立して接点は (2,4)(2,4)、よって α=2+4i\alpha=2+4i となる。実係数の二次方程式が非実数 α\alpha を解にもつとき、共役な αˉ=2−4i\bar\alpha=2-4i も解である。解と係数の関係から p=−(α+αˉ)=−4,q=ααˉ=22+42=20.p=-(\alpha+\bar\alpha)=-4,\qquad q=\alpha\bar\alpha=2^2+4^2=20.

(4)(i) まず9個のますから黒石を置く3個を選び、残り6個から白石を置く3個を選ぶので、置き方は (93)(63)=84⋅20=1680\displaystyle \binom93\binom63=84\cdot20=1680 通りである。

(ii) 黒石が並ぶ列は縦3列または横3列の計6通りである。3個の黒石が二つの列を同時にすべて埋めることはできない。列を一つ決めた後、残り6ますから白石の3ますを選ぶ方法は (63)=20\displaystyle \binom63=20 通りだから、総数は 6⋅20=1206\cdot20=120 通りである。

(iii) 3個の黒石がすべての横列・縦列に少なくとも一つずつあるには、各横列と各縦列に黒石がちょうど一つずつ必要である。黒石の配置は置換行列型の配置で 3!=63!=6 通り。白石についても各横列・縦列に少なくとも一つずつ置くので、3個の白石も各列に一つずつの配置となる。固定した黒石配置に対する白石の列番号の対応は、各行で黒石と別の列を選び、全3列を一度ずつ使う3行の完全不一致置換である。列番号を黒石配置に合わせて並べ替えると、この置換は (2,3,1) または (3,1,2) の2通りである。したがって総数は 6⋅2=126\cdot2=12 通りである。

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