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北里大学/2007年度/前期

北里大学 2007年 数学 第1問解答・解説

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1問題

北里大学2007年度第1問

次の各文の□にあてはまる答を求めよ。   (1) a1=1, a2=12, an−1=(n+1)(an−an+1)(n≧2)\displaystyle a_1=1,\ a_2=\frac{1}{2},\ a_{n-1}=(n+1)(a_n-a_{n+1})\quad(n\geq 2) を満たす数列 {an}\{a_n\} がある。bn=(n+1)an+1−an(n≧1)b_n=(n+1)a_{n+1}-a_n\quad(n\geq 1) とおけば,bnb_n と bn+1b_{n+1} の間には関係式 (ア)\boxed{\text{(ア)}} が成り立つ。したがって,数列 {bn}\{b_n\} の一般項は bn=(イ)b_n=\boxed{\text{(イ)}} であり,数列 {an}\{a_n\} の一般項は an=(ウ)a_n=\boxed{\text{(ウ)}} である。   (2) 関数 f(x)=sin⁡2xf(x)=\sin 2x の第 nn 次導関数の x=0x=0 での値 f(n)(0)f^{(n)}(0) は正であるとする。ただし,nn は自然数で不等式 n2−57n+810≦0n^2-57n+810\leq 0 を満たしている。このとき,nn と log⁡4f(n)(0)\log_4 f^{(n)}(0) の値は n=(エ), log⁡4f(n)(0)=(オ)n=\boxed{\text{(エ)}},\ \log_4 f^{(n)}(0)=\boxed{\text{(オ)}} である。   (3) 赤球,白球,黄球がそれぞれ2個,3個,4個入っている袋A,3個,4個,2個入っている袋B,4個,2個,3個入っている袋Cがある。A,B,Cの袋から同時に1球ずつ取り出すとき,取り出された3球がすべて同じ色である確率は (カ)\boxed{\text{(カ)}} である。また取り出された3球がすべて異なる色である確率は (キ)\boxed{\text{(キ)}} である。   (4) 右の図において,直線 ABAB は円 O,O′O,O' にそれぞれ点 A,BA,B で接していて,直線 PQPQ は円 O,O′O,O' にそれぞれ点 P,QP,Q で接している。直線 ABAB と直線 PQPQ の交点を RR とする。円 O,O′O,O' の半径をそれぞれ r,r′r,r' とする。ただし,r>r′r>r' である。中心 O,O′O,O' 間の距離が7で,AB=5, PQ=3AB=5,\ PQ=3 であるとき,r,r′r,r' の大きさは r=(ク), r′=(ケ)r=\boxed{\text{(ク)}},\ r'=\boxed{\text{(ケ)}} であり,線分 ARAR の長さは AR=(コ)AR=\boxed{\text{(コ)}} である。

左の大きい円の中心Oと右の小さい円の中心O′に黒丸がある。右上がりの直線は大きい円の下側のAと小さい円の下側のBで接し、右下がりの直線は大きい円の右上のPと小さい円の左下のQで接している。2直線の交点はRで、A・B・P・Q・Rにも黒丸がある。

(5) 点 P(x,y)P(x,y) が円 x2+y2=1x^2+y^2=1 上を動くとき,2x2+xy−2y22x^2+xy-2y^2 のとる値の最大値 MM と最小値 mm は,M=(サ), m=(シ)M=\boxed{\text{(サ)}},\ m=\boxed{\text{(シ)}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

漸化式から作った差分列、三角関数の導関数周期、独立抽出の組合せ、接線の直角関係、二倍角公式をそれぞれ直接用いた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)bn=bn+1,bn=0,an=1n!;(2)n=29,log⁡4f(n)(0)=292;(3)P(全て同色)=881,P(全て異色)=1981;(4)r=10+6,r′=10−6,AR=4;(5)M=172,m=−172.\displaystyle \begin{aligned} \text{(1)}\quad &b_n=b_{n+1},\quad b_n=0,\quad a_n=\frac1{n!};\\ \text{(2)}\quad &n=29,\quad \log_4 f^{(n)}(0)=\frac{29}{2};\\ \text{(3)}\quad &P(\text{全て同色})=\frac8{81},\quad P(\text{全て異色})=\frac{19}{81};\\ \text{(4)}\quad &r=\sqrt{10}+\sqrt6,\quad r'=\sqrt{10}-\sqrt6,\quad AR=4;\\ \text{(5)}\quad &M=\frac{\sqrt{17}}2,\quad m=-\frac{\sqrt{17}}2. \end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 漸化式をn+1n+1に対して用いると an=(n+2)(an+1−an+2).a_n=(n+2)(a_{n+1}-a_{n+2}). これより bn+1=(n+2)an+2−an+1=(n+1)an+1−an=bn.b_{n+1}=(n+2)a_{n+2}-a_{n+1}=(n+1)a_{n+1}-a_n=b_n. またb1=2a2−a1=0b_1=2a_2-a_1=0だから、すべてのnnでbn=0b_n=0。従って(n+1)an+1=an(n+1)a_{n+1}=a_nであり、初項a1=1a_1=1から帰納的にan=1/n!a_n=1/n!。実際、この式はa2=1/2a_2=1/2を満たし、漸化式の右辺も(n+1)(1/n!−1/(n+1)!)=1/(n−1)!=an−1(n+1)(1/n!-1/(n+1)!)=1/(n-1)!=a_{n-1}となる。  (2) 不等式の左辺は(n−27)(n−30)(n-27)(n-30)なので、自然数nnは27≦n≦3027\le n\le30。f(x)=sin⁡2xf(x)=\sin2xの導関数はf(n)(0)=2nsin⁡(nπ/2)f^{(n)}(0)=2^n\sin(n\pi/2)であり、正となるにはn≡1(mod4)n\equiv1\pmod4が必要である。この範囲の候補はn=29n=29だけで、そのときf(29)(0)=229>0f^{(29)}(0)=2^{29}>0。よって log⁡4f(29)(0)=log⁡4229=292.\displaystyle \log_4 f^{(29)}(0)=\log_4 2^{29}=\frac{29}{2}.   (3) いずれの袋も合計9球で、各袋からの抽出は独立である。同色となる場合の組数は 2⋅3⋅4+3⋅4⋅2+4⋅2⋅3=72,2\cdot3\cdot4+3\cdot4\cdot2+4\cdot2\cdot3=72, よって確率は72/93=8/8172/9^3=8/81。全異色となる6通りの色の割当ての組数は 2⋅4⋅3+2⋅2⋅2+3⋅3⋅3+3⋅2⋅4+4⋅3⋅2+4⋅4⋅4=171,2\cdot4\cdot3+2\cdot2\cdot2+3\cdot3\cdot3+3\cdot2\cdot4+4\cdot3\cdot2+4\cdot4\cdot4=171, したがって確率は171/93=19/81171/9^3=19/81。  (4) 図のようにRRはA,BA,Bの間にあり、P,QP,Qは同じ側にある。1点から同一円に引いた接線の長さは等しいので、RA=RP=uRA=RP=u、RB=RQ=vRB=RQ=vとおける。従ってu+v=AB=5u+v=AB=5、u−v=PQ=3u-v=PQ=3よりu=4,v=1u=4,v=1、特にAR=4AR=4。外接線ABABへの中心の垂直距離の差はr−r′r-r'、内接線PQPQへの距離の和はr+r′r+r'である。接点間の線分を水平成分とする直角三角形をそれぞれ作ると OO′2=AB2+(r−r′)2=PQ2+(r+r′)2=49.OO'^2=AB^2+(r-r')^2=PQ^2+(r+r')^2=49. ゆえにr−r′=24=26r-r'=\sqrt{24}=2\sqrt6、r+r′=40=210r+r'=\sqrt{40}=2\sqrt{10}。r>r′r>r'と合わせてr=10+6r=\sqrt{10}+\sqrt6、r′=10−6r'=\sqrt{10}-\sqrt6。  (5) x=cos⁡θ,y=sin⁡θx=\cos\theta,y=\sin\thetaとおけば 2x2+xy−2y2=2cos⁡2θ+12sin⁡2θ.\displaystyle 2x^2+xy-2y^2=2\cos2\theta+\frac12\sin2\theta. 右辺は振幅22+(1/2)2=17/2\sqrt{2^2+(1/2)^2}=\sqrt{17}/2の正弦波であり、2θ2\thetaは一周分を動くため最大値と最小値はそれぞれ17/2,−17/2\sqrt{17}/2,-\sqrt{17}/2。

この問題で使う考え方

  • 漸化式
  • 三角関数の微分
  • 対数とその性質
  • 確率の基本法則
  • 円の性質
  • 三角関数の相互関係

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