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北里大学/2007年度/前期

北里大学 2007年 数学 第2問解答・解説

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1問題

北里大学2007年度第2問

行列 A=(2t−2−1),P=(2x−12)A=\begin{pmatrix}2&t\\-2&-1\end{pmatrix},\qquad P=\begin{pmatrix}2&x\\-1&2\end{pmatrix} について,以下の問に答えよ。

(1) PP が逆行列 P−1P^{-1} をもち,等式 AP=P(a00b)AP=P\begin{pmatrix}a&0\\0&b\end{pmatrix} が成り立つとき,定数 t,x,a,bt,x,a,b の値を求めよ。

(2) (1)の AA に対して,AnA^n を求めよ。ただし,nn は自然数とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

与えられた行列の等式を列ベクトルごとに比較し、行列の積と逆行列を用いて自然数乗を求めた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • t=−2,x=1,a=3,b=−2;An=15(4⋅3n+(−2)n−2⋅3n+2(−2)n−2⋅3n+2(−2)n3n+4(−2)n).\displaystyle t=-2,\quad x=1,\quad a=3,\quad b=-2;\qquad A^n=\frac15\begin{pmatrix} 4\cdot3^n+(-2)^n&-2\cdot3^n+2(-2)^n\\ -2\cdot3^n+2(-2)^n&3^n+4(-2)^n \end{pmatrix}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 行列の等式は、PPの第1列と第2列にAAを掛けると、それぞれ元の列のaa倍、bb倍になることを意味する。第1列(2,−1)T(2,-1)^Tについて A(2−1)=(4−t−3)=a(2−1)A\begin{pmatrix}2\\-1\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}4-t\\-3\end{pmatrix}=a\begin{pmatrix}2\\-1\end{pmatrix} だからa=3,t=−2a=3,t=-2。第2列(x,2)T(x,2)^Tについて A(x2)=(2x−4−2x−2)=b(x2).A\begin{pmatrix}x\\2\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}2x-4\\-2x-2\end{pmatrix}=b\begin{pmatrix}x\\2\end{pmatrix}. 下段からb=−x−1b=-x-1。上段に代入してx2+3x−4=0x^2+3x-4=0、従ってx=1x=1または−4-4。しかしdet⁡P=4+x≠0\det P=4+x\ne0なのでx=−4x=-4は除かれ、x=1,b=−2x=1,b=-2。確認するとAP=Pdiag⁡(3,−2)AP=P\operatorname{diag}(3,-2)かつdet⁡P=5\det P=5。

(2) A=PDP−1A=PDP^{-1}、ただしD=diag⁡(3,−2)D=\operatorname{diag}(3,-2)であり、 P−1=15(2−112).\displaystyle P^{-1}=\frac15\begin{pmatrix}2&-1\\1&2\end{pmatrix}. 従って自然数nnについて An=PDnP−1=15(21−12)(3n00(−2)n)(2−112)=15(4⋅3n+(−2)n−2⋅3n+2(−2)n−2⋅3n+2(−2)n3n+4(−2)n).\displaystyle A^n=PD^nP^{-1} =\frac15\begin{pmatrix}2&1\\-1&2\end{pmatrix} \begin{pmatrix}3^n&0\\0&(-2)^n\end{pmatrix} \begin{pmatrix}2&-1\\1&2\end{pmatrix} =\frac15\begin{pmatrix} 4\cdot3^n+(-2)^n&-2\cdot3^n+2(-2)^n\\ -2\cdot3^n+2(-2)^n&3^n+4(-2)^n \end{pmatrix}. n=1n=1を代入すると元のA=(2−2−2−1)A=\begin{pmatrix}2&-2\\-2&-1\end{pmatrix}に戻るため、積の順序と符号も確認できる。

この問題で使う考え方

  • 行列を用いた表現

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