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岡山大学/2007年度/前期

岡山大学 2007年 数学 第3問解答・解説

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1問題

岡山大学2007年度第3問

方程式 y=x2y=x^{2} で与えられる座標平面上の放物線を CC とする。次の問いに答えよ。

(1) A=(abcd)A=\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix} とする。CC 上の点 PP をどのように選んでも,PP を行列 AA で表される移動によって移した点がまた CC 上の点であるとき,AA の成分 a,b,c,da,b,c,d がみたす条件を求めよ。

(2) 2点 Q(−1,1), Q′(1,−1)Q(-1,1),\ Q'(1,-1) をとり,Q′Q' を通り,線分 QQ′QQ' と直交する直線を ll とする。CC 上の点 PP を行列 B=(1−α1α)B=\begin{pmatrix}1&-\alpha\\1&\alpha\end{pmatrix} で表される移動によって移した点を P′P' とするとき,P′P' から QQ までの距離と P′P' から ll までの距離が等しくなるような α\alpha の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)b=0, c=0, d=a2 (a∈R);\quad b=0,\space{}c=0,\space{}d=a^2\space{}(a\in\mathbb{R});\qquad (2)α=14\displaystyle \quad \alpha=\frac14

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  P=(t,t2)P=(t,t^2) (t は実数) とおくと、 A による移動後の点は P'=(at+bt^2, ct+dt^2) である。 P' が C 上にある条件は、すべての実数 t について ct+dt2=(at+bt2)2=a2t2+2abt3+b2t4ct+dt^2=(at+bt^2)^2=a^2t^2+2abt^3+b^2t^4 が成り立つことである。係数を比較すると c=0, d=a^2, b^2=0 となるから、 b=0, c=0, d=a^2 である。逆にこれらの条件のもとでは P'=(at,a^2t^2) となり、 y'=(x')^2 だから、確かに任意の P は C 上に移る。よって a は任意の実数である。

(2)  QQ' の傾きは -1 であるから、 l の傾きは 1 であり、 Q'(1,-1) を通るので ℓ:y=x−2\ell:y=x-2 (すなわち x-y-2=0) である。 P=(t,t^2) とすると、 B による移動後の点は P′=(X,Y)=(t−αt2, t+αt2)P'=(X,Y)=(t-\alpha t^2,\ t+\alpha t^2) となる。距離は非負なので、その等しさは距離の二乗の等しさと同値である。 Q=(-1,1) までの距離と直線 l までの距離の二乗はそれぞれd(P′,Q)2=(X+1)2+(Y−1)2=(t+1−αt2)2+(t−1+αt2)2=2t2+2(1−αt2)2,d(P′,l)2=(X−Y−2)22=2(1+αt2)2.\displaystyle \begin{aligned}d(P',Q)^2&=(X+1)^2+(Y-1)^2\\&=(t+1-\alpha t^2)^2+(t-1+\alpha t^2)^2=2t^2+2(1-\alpha t^2)^2,\\d(P',l)^2&=\frac{(X-Y-2)^2}{2}=2(1+\alpha t^2)^2.\end{aligned} である。したがって、すべての t について2t2+2(1−αt2)2=2(1+αt2)2,2(1−4α)t2=0.\begin{aligned}2t^2+2(1-\alpha t^2)^2&=2(1+\alpha t^2)^2,\\2(1-4\alpha)t^2&=0.\end{aligned} t≠\neq0 の点も C 上にあるので、α=14\displaystyle \alpha=\frac14 が必要である。この値を代入すると上の距離の二乗はすべての t で等しくなるから、求める値はα=14\displaystyle \boxed{\alpha=\frac14} である。

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 直線の方程式
  • 放物線
  • 行列を用いた表現

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