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高知大学/2015年度/前期

高知大学 2015年 数学 第3問解答・解説

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1問題

高知大学2015年度第3問

cc を実数として,次の条件(イ),(ロ)によって定められる数列 {an}\{a_n\} がある。

(イ)a1=0a_1=0

(ロ)n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots に対し an+1={an+c(an<5のとき)an−5(5≦an<10のとき)2an−c+1(an≧10のとき)a_{n+1}=\begin{cases} a_n+c & (a_n<5\text{のとき})\\ a_n-5 & (5\leq a_n<10\text{のとき})\\ 2a_n-c+1 & (a_n\geq10\text{のとき}) \end{cases} 次の問いに答えよ。

(1) c=5c=5 のとき,{an}\{a_n\} を求めよ。

(2) c=10c=10 のとき,{an}\{a_n\} を求めよ。

(3) c<5c<5 のとき,an<10a_n<10(n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots)を示せ。

(4) c=163\displaystyle c=\frac{16}{3} のとき,an>1000a_n>1000 をみたす最小の nn を求めよ。

(100点)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) an=0\quad a_n=0\quad (奇数 n\quad n\quad )、5\quad 5\quad (偶数 n\quad n\quad )。(2) a1=0\quad a_1=0\quad 、an=9+2n−2\quad a_n=9+2^{n-2}\quad (n≧2\quad n\ge2\quad )。(3) すべての正整数 n\quad n\quad で an<10\quad a_n<10\quad 。(4) 最小の n\quad n\quad は38。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

a1=0a_1=0 とし、条件の漸化式に従う。

(1) c=5c=5 のとき、a1=0a_1=0 から a2=5a_2=5、また an=5a_n=5 なら次の項は 00 になる。従って an={0(n が奇数),5(n が偶数).\boxed{a_n=\begin{cases}0&(n\text{ が奇数}),\\5&(n\text{ が偶数}).\end{cases}}

(2) c=10c=10 のとき a2=10a_2=10。an≧10a_n\ge10 なら an+1=2an−9≧11,a_{n+1}=2a_n-9\ge11, なので an≧10a_n\ge10 はすべての n≧2n\ge2 で成り立つ。bn=an−9b_n=a_n-9 とおけば b2=1b_2=1 かつ bn+1=2bnb_{n+1}=2b_n であるから a1=0,an=9+2n−2(n≧2).\boxed{a_1=0,\qquad a_n=9+2^{n-2}\quad(n\ge2).}

(3) a1=0<10a_1=0<10 である。an<10a_n<10 と仮定すると、an<5a_n<5 の場合は an+1=an+c<5+c<10,a_{n+1}=a_n+c<5+c<10, また 5≦an<105\le a_n<10 の場合は an+1=an−5<5<10.a_{n+1}=a_n-5<5<10. 仮定のもとでは第三枝は起こらないので、帰納法により an<10(n=1,2,3,…).\boxed{a_n<10\quad(n=1,2,3,\ldots).}

(4) c=16/3c=16/3 とする。帰納法で a2m+1=m3(0≦m≦14),a2m+2=m+163(0≦m≦13)\displaystyle a_{2m+1}=\frac m3\quad(0\le m\le14),\qquad a_{2m+2}=\frac{m+16}{3}\quad(0\le m\le13) を得る。実際、a2m+1=m/3<5a_{2m+1}=m/3<5 なら a2m+2=(m+16)/3a_{2m+2}=(m+16)/3 であり、m≦13m\le13 では a2m+2≦29/3<10a_{2m+2}\le29/3<10 だから a2m+3=(m+1)/3a_{2m+3}=(m+1)/3。これで次の mm へ進む。また a29=14/3<5a_{29}=14/3<5 より a30=10a_{30}=10。従って n<30n<30 の項はすべて 1010 未満である。

n≧30n\ge30 では第三枝が続く。実際、an≧10a_n\ge10 なら an+1=2an−13/3≧47/3>10a_{n+1}=2a_n-13/3\ge47/3>10 である。bn=an−13/3b_n=a_n-13/3 とおくと b30=17/3b_{30}=17/3、bn+1=2bnb_{n+1}=2b_n なので an=133+173 2n−30(n≧30).\displaystyle a_n=\frac{13}{3}+\frac{17}{3}\,2^{n-30}\quad(n\ge30). よって a37=21893<1000,a38=43653=1455>1000.\displaystyle a_{37}=\frac{2189}{3}<1000,\qquad a_{38}=\frac{4365}{3}=1455>1000. n≧30n\ge30 で数列は増加するから、求める最小の値は n=38.\boxed{n=38}.

(1)(2)は条件に対応する枝を追って一般項を求める。(3)は仮定 an<10a_n<10 のもとで第三枝が発生しないことを確認して帰納法を適用する。(4)は第三枝に入る最初の項までを二項周期で調べ、その後の一次漸化式を解いて最小性を比較する。

この問題で使う考え方

  • 場合分けを伴う漸化式
  • 数学的帰納法
  • 一次漸化式の定数項調整

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