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高知大学/2015年度/前期

高知大学 2015年 数学 第1問解答・解説

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1問題

高知大学2015年度第1問

次の問いに答えよ。

(1) ∣x+1∣<12\displaystyle \left|x+1\right|<\frac{1}{2},∣y−2∣<13\displaystyle \left|y-2\right|<\frac{1}{3} のとき ∣−8x3+12xy+3y2+4∣<10\left|-8x^3+12xy+3y^2+4\right|<10 を示せ。

(2) 次の3題(i)〜(iii)から1題選択して解答せよ。解答した問題番号を解答用紙の所定の箇所に記入すること。

(i) 12個のサイコロを同時に投げたとき,1の目がちょうど nn 個出る確率を PnP_n とする。PnP_n は n=2n=2 のとき最大になることを示せ。

(ii) aa を正の整数とし,p,qp,q を素数とする。このとき,2次方程式 ax2−px+q=0ax^2-px+q=0 の2解が整数となるような組 (a,p,q)(a,p,q) をすべて求めよ。

(iii) △ABC\triangle ABC の辺 BCBC 上に,異なる2点 X,YX,Y を,BXYCBXYC の順に並ぶように選ぶ。XX を通り ABAB に平行な直線と,YY を通り ACAC に平行な直線との交点を PP とし,直線 APAP と辺 BCBC との交点を ZZ とする。このとき CYBX=YZXZ\displaystyle \frac{\mathrm{CY}}{\mathrm{BX}}=\frac{\mathrm{YZ}}{\mathrm{XZ}} となることを示せ。

(100点)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 指定の絶対値は283\displaystyle \frac{28}{3}未満で10より小さい。(2)(i) n=2n=2で最大。(ii) (a,p,q)=(1,3,2)(a,p,q)=(1,3,2)のみ。(iii) CYBX=YZXZ\displaystyle \frac{\mathrm{CY}}{\mathrm{BX}}=\frac{\mathrm{YZ}}{\mathrm{XZ}}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) u=x+1,v=y−2u=x+1, v=y-2 とすると ∣u∣<1/2,∣v∣<1/3|u|<1/2, |v|<1/3 で、展開により −8x3+12xy+3y2+4=−8u3+24u2+12uv+3v2.-8x^3+12xy+3y^2+4=-8u^3+24u^2+12uv+3v^2. 従って三角不等式から ∣−8x3+12xy+3y2+4∣<8⋅18+24⋅14+12⋅16+3⋅19=283<10.\displaystyle |-8x^3+12xy+3y^2+4|<8\cdot\frac18+24\cdot\frac14+12\cdot\frac16+3\cdot\frac19=\frac{28}{3}<10. (2)(i) Pn=(12n)(1/6)n(5/6)12−n\displaystyle P_n=\binom{12}{n}(1/6)^n(5/6)^{12-n} とおくと Pn+1/Pn=(12−n)/(5(n+1))P_{n+1}/P_n=(12-n)/(5(n+1))。これは1より大きいのが整数 n=0,1n=0,1 のとき、1より小さいのが n≧2n\ge2 のときだから、唯一の最大は n=2n=2。

(2)(ii) 二整数根を α,β\alpha,\beta とする。解と係数から p=a(α+β),q=aαβp=a(\alpha+\beta), q=a\alpha\beta。p,q,a>0p,q,a>0 より根の積と和は正で、根はともに正。qq は素数で a,α,βa,\alpha,\beta は正整数なので {a,α,β}={1,1,q}\{a,\alpha,\beta\}=\{1,1,q\}。a=q,α=β=1a=q,\alpha=\beta=1 では p=2qp=2q は素数でない。a=1,{α,β}={1,q}a=1,\{\alpha,\beta\}=\{1,q\} なら p=q+1p=q+1。この値が素数となるには偶数素数 q=2q=2 の場合に限り、p=3p=3。ゆえに (a,p,q)=(1,3,2)(a,p,q)=(1,3,2)。

(2)(iii) BB を原点、BC→=u⃗,BA→=v⃗\overrightarrow{BC}=\vec u,\overrightarrow{BA}=\vec v とおき、BX=x BC,BY=y BCBX=x\,BC, BY=y\,BC とする。順序より 0<x<y<10<x<y<1。XX を通るAB平行線とYを通るAC平行線の交点は P=xu⃗+(y−x)v⃗P=x\vec u+(y-x)\vec v。直線AP上の点の v⃗\vec v 係数を0にすると、BCとの交点は Z=zu⃗Z=z\vec u、z=x/(1−y+x)z=x/(1-y+x)。このとき z−x=x(y−x)1−y+x,y−z=(1−y)(y−x)1−y+x,\displaystyle z-x=\frac{x(y-x)}{1-y+x},\qquad y-z=\frac{(1-y)(y-x)}{1-y+x}, なので YZ/XZ=(y−z)/(z−x)=(1−y)/x=CY/BXYZ/XZ=(y-z)/(z-x)=(1-y)/x=CY/BX。

Q1(1)はu=x+1,v=y−2u=x+1,v=y-2に移して絶対値を283\displaystyle \frac{28}{3}未満と評価。Q1(2)(i)二項分布の比から最頻値n=2n=2。(ii)素数積分解から唯一(a,p,q)=(1,3,2)(a,p,q)=(1,3,2)。(iii)座標比でCYBX=YZXZ\displaystyle \frac{\mathrm{CY}}{\mathrm{BX}}=\frac{\mathrm{YZ}}{\mathrm{XZ}}。

この問題で使う考え方

  • 平行移動と三角不等式
  • 二項確率の隣接確率比
  • 解と係数の関係
  • ベクトル/座標による相似比

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