まず一般項を整理する。すべての自然数 n に対して an2=4n+2n+1+29>0 であり,an>0 であるから,an は正の実数として一意に定まる。
(1) n=1:a12=41+22+29=4+4+29=37 であり,62=36<37<49=72 であるから 6<a1<7,[a1]=6. n=2:a22=42+23+29=16+8+29=53 であり,72=49<53<64=82 であるから 7<a2<8,[a2]=7. n=3:a32=43+24+29=64+16+29=109 であり,102=100<109<121=112 であるから 10<a3<11,[a3]=10.
(2) n≧4 を満たす整数 n を任意にとる。(2n+1)2 と an2 の差を計算すると (2n+1)2=4n+2⋅2n+1=4n+2n+1+1 より an2−(2n+1)2=(4n+2n+1+29)−(4n+2n+1+1)=28>0. an>0, 2n+1>0 であるから,これは an>2n+1(i) を意味する。
次に (2n+2)2 との差を計算すると (2n+2)2=4n+4⋅2n+4=4n+2n+2+4 より (2n+2)2−an2=(4n+2n+2+4)−(4n+2n+1+29)=2n+2−2n+1−25=2n+1−25. n≧4 のとき 2n+1≧25=32>25 であるから,2n+1−25>0,すなわち an<2n+2.(ii) (i),(ii) より,n≧4 を満たすすべての整数 n に対して 2n+1<an<2n+2 が成り立つ。2n+1 は整数であるから,これは an を超えない最大の整数が 2n+1 であることを示す。よって [an]=2n+1(n≧4). (注:n=1,2,3 では 2n+1−25≦0 となり (ii) が成り立たないため,この評価は n≧4 に限られる。実際 (1) の値 [a1]=6,[a2]=7,[a3]=10 は 2n+1(n=1,2,3 でそれぞれ 3,5,9)とは一致しない。)
(3) (2) より n≧4 のとき [an]=2n+1 であるから ⟨an⟩=an−[an]=an−(2n+1). 分子の有理化と同様の変形により ⟨an⟩=an−(2n+1)=an+(2n+1)an2−(2n+1)2=an+2n+128(n≧4). (2) の (i) より an>2n+1 であるから,分母について an+2n+1>2(2n+1)=2n+1+2 が成り立つ。ゆえに n≧4 のとき 0<⟨an⟩=an+2n+128<2n+1+228. n→∞ のとき 2n+1+2→∞ であるから 2n+1+228→0 となる。はさみうちの原理より n→∞lim⟨an⟩=0.
(4) (3) の計算より,n≧4 のとき ⟨an⟩=Dn28,Dn:=an+2n+1. (2) の (i),(ii) より 2n+1<an<2n+2 であるから 2n+1+2<Dn<2n+1+3.(iii) Dn>0 であるから ⟨an⟩≦81すなわちDn28≦81すなわちDn≧224. (iii) を用いて,n の値ごとに判定する。
(i) 4≦n≦6 のとき: 2n+1≦27=128 であるから,(iii) より Dn<2n+1+3≦128+3=131<224. したがって Dn<224 となり,⟨an⟩>81 である。すなわち n=4,5,6 は条件を満たさない。
(ii) n≧7 のとき: 2n+1≧28=256 であるから,(iii) より Dn>2n+1+2≧256+2=258>224. したがって Dn>224 となり,⟨an⟩<81 である。すなわち n≧7 を満たすすべての整数 n は条件 ⟨an⟩≦81 を満たす。
(i),(ii) で n≧4 の場合をすべて尽くしている(2n+1 は n=6 で 128,n=7 で 256 と単調に増加し,224 をまたぐ境目に一致する整数 n の抜けはない)ので,求める n は n=7,8,9,… すなわち n≧7 を満たすすべての整数である。
検算 (2):n=4 で a42=44+25+29=256+32+29=317,(24+1)2=172=289,(24+2)2=182=324。289<317<324 で [a4]=17=24+1 と一致。
(4):n=7 で a72=47+28+29=16384+256+29=16669,1292=16641<16669<16900=1302 より [a7]=129=27+1。D7=a7+129 で a7=16669≈129.11 より D7≈258.11,⟨a7⟩=28/D7≈0.1085≦0.125=81 で条件を満たす。
n=6 で a62=46+27+29=4096+128+29=4253,652=4225<4253<4356=662 より [a6]=65。a6=4253≈65.21,D6≈130.21,⟨a6⟩=28/D6≈0.215>0.125 で条件を満たさない。以上,境界 n=6,7 の直接計算は上の一般論と整合する。
a_n^2=4^n+2^{n+1}+29 を (2n+1)2, (2n+2)2 と比較して a_n を2つの整数の間に挟み、n≧4 で [an]=2n+1 を示す。この評価から ⟨ a_n⟩=28/(a_n+2^n+1) という有理化した式を得て、n→∞ での極限をはさみうちで求め、⟨ a_n⟩≦1/8 を分母の評価に帰着させて満たすnの範囲を決定した。