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熊本大学/2007年度/前期

熊本大学 2007年 数学 第4問解答・解説

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1問題

熊本大学2007年度第4問

aa を定数とする。方程式 (log⁡x)2=ax(x>0)(\log x)^2=ax\quad(x>0) について,以下の問いに答えよ。

(1) 解の個数を調べよ。必要なら,lim⁡x→∞(log⁡x)2x=0\displaystyle\lim\limits _{x\to\infty}\dfrac{(\log x)^2}{x}=0 を用いよ。

(2) 解がちょうど2個のとき,これらの解を p2,q2 (0<p<q)p^2, q^2\ (0<p<q) とおく。qq の値を求めよ。また,pp は ee+1<p<1\displaystyle \dfrac{e}{e+1}<p<1 を満たすことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a<0a<0:0個、a=0a=0:1個、0<a<4e2\displaystyle 0<a<\frac4{e^2}:3個、a=4e2\displaystyle a=\frac4{e^2}:2個、a>4e2\displaystyle a>\frac4{e^2}:1個。(2) q=eq=e、ee+1<p<1\displaystyle \frac{e}{e+1}<p<1。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=(log⁡x)2x (x>0)\displaystyle f(x)=\dfrac{(\log x)^2}{x}\ (x>0) とおく。 f′(x)=log⁡x(2−log⁡x)x2.\displaystyle f'(x)=\frac{\log x(2-\log x)}{x^2}. したがって、0<x<10<x<1 では f′(x)<0f'(x)<0、1<x<e21<x<e^2 では f′(x)>0f'(x)>0、x>e2x>e^2 では f′(x)<0f'(x)<0。また f(1)=0f(1)=0、f(e2)=4/e2f(e^2)=4/e^2、問題文の極限より lim⁡x→∞f(x)=0\displaystyle \lim\limits _{x\to\infty}f(x)=0。さらに x→0+x\to0+ のとき t=−log⁡xt=-\log x とおけば t→∞t\to\infty で、f(x)=t2et→∞f(x)=t^2e^t\to\infty。

よって 0<x<10<x<1 では f(x)f(x) は ∞\infty から0へ減少し、1<x<e21<x<e^2 では0から 4/e24/e^2 へ増加し、x>e2x>e^2 では 4/e24/e^2 から0へ減少する。各区間で連続だから、f(x)=af(x)=a の解の個数は a<0:0,a=0:1,0<a<4e2:3,a=4e2:2,a>4e2:1.\displaystyle a<0:0,\quad a=0:1,\quad 0<a<\frac4{e^2}:3,\quad a=\frac4{e^2}:2,\quad a>\frac4{e^2}:1.

(2) 解がちょうど2個となるのは a=4/e2a=4/e^2 のときで、このとき大きい方の解は x=e2x=e^2。したがって q2=e2q^2=e^2 かつ q>0q>0 より q=eq=e。小さい方の解 p2p^2 は 0<p<10<p<1 で、方程式に代入すると 4(log⁡p)2=4p2e2.\displaystyle 4(\log p)^2=\frac{4p^2}{e^2}. log⁡p<0\log p<0 に注意して平方根をとると log⁡p=−p/e\log p=-p/e、すなわち g(p)=log⁡p+p/e=0g(p)=\log p+p/e=0。 g′(p)=1p+1e>0(p>0),g(1)=1e>0.\displaystyle g'(p)=\frac1p+\frac1e>0\quad(p>0),\qquad g(1)=\frac1e>0. 一方、u>0u>0 に対し H(u)=log⁡(1+u)−u/(1+u)H(u)=\log(1+u)-u/(1+u) とおくと H(0)=0H(0)=0、H′(u)=u/(1+u)2>0H'(u)=u/(1+u)^2>0 だから log⁡(1+u)>u/(1+u)\log(1+u)>u/(1+u)。これに u=1/eu=1/e を代入すると g ⁣(ee+1)=1−log⁡(e+1)+1e+1=−log⁡ ⁣(1+1e)+1e+1<0.\displaystyle g\!\left(\frac{e}{e+1}\right)=1-\log(e+1)+\frac1{e+1}=-\log\!\left(1+\frac1e\right)+\frac1{e+1}<0. gg は増加関数なので、g(p)=0g(p)=0 となる pp は ee+1<p<1.\displaystyle \frac{e}{e+1}<p<1.

この問題で使う考え方

  • 商の微分
  • 増減表と水平線の交点数
  • 置換による端点極限
  • 単調関数の符号比較

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