本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

愛媛大学/2007年度/前期

愛媛大学 2007年 数学 第5問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

愛媛大学2007年度第5問

(1) 関数 f(x)f(x) を f(x)=1x2+2x+2\displaystyle f(x)=\frac{1}{x^2+2x+2}とする。すべての実数 xx について (x2+2x+2)f′′(x)+a(x+1)f′(x)+2f(x)=0(x^2+2x+2)f''(x)+a(x+1)f'(x)+2f(x)=0が成り立つように定数 aa の値を定めよ。

(2) mm が整数のとき、∫−ππcos⁡(mx)cos⁡(2x) dx\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi}\cos(mx)\cos(2x)\,dxの値を求めよ。

(3) nn が自然数のとき、∑k=0n−11(n+k)(2n−k−1)=23n−1∑k=0n−11n+k\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac{1}{(n+k)(2n-k-1)}=\frac{2}{3n-1}\sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac{1}{n+k}であることを示し、極限値 lim⁡n→∞n∑k=0n−11(n+k)(2n−k−1)\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}n\sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac{1}{(n+k)(2n-k-1)}を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

分母を平行移動して微分式を整理し、積和公式で定積分を評価する。有限和は部分分数分解と添字の反転で証明し、最後の極限は単調関数 1/x の積分評価で求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)a=4,\quad a=4,\qquad (2){π(∣m∣=2),0(∣m∣≠2),\quad \begin{cases}\pi&(|m|=2),\\0&(|m|\ne2),\end{cases}\qquad (3)lim⁡n→∞n∑k=0n−11(n+k)(2n−k−1)=23log⁡2.\displaystyle \quad \lim\limits _{n\to\infty}n\sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac{1}{(n+k)(2n-k-1)}=\frac{2}{3}\log 2.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) t=x+1, D=t2+1 (D>0)t=x+1,\ D=t^2+1\ (D>0) とおく。すると f(x)=D−1f(x)=D^{-1} であり、f′(x)=−2tD2,f′′(x)=6t2−2D3=2(3t2−1)D3.\displaystyle f^{\prime}(x)=-\frac{2t}{D^2},\qquad f^{\prime\prime}(x)=\frac{6t^2-2}{D^3}=\frac{2(3t^2-1)}{D^3}. したがって、問題の左辺は Df′′(x)+atf′(x)+2f(x)=2(3t2−1)−2at2+2(t2+1)D2=2(4−a)t2D2.\displaystyle Df^{\prime\prime}(x)+atf^{\prime}(x)+2f(x)=\frac{2(3t^2-1)-2at^2+2(t^2+1)}{D^2}=\frac{2(4-a)t^2}{D^2}. これがすべての実数 tt について0となるためには a=4a=4 である。 (2) 積和公式より cos⁡(mx)cos⁡2x=12{cos⁡((m−2)x)+cos⁡((m+2)x)}.\displaystyle \cos(mx)\cos2x=\frac12\{\cos((m-2)x)+\cos((m+2)x)\}. 整数 r≠0r\ne0 に対して ∫−ππcos⁡(rx) dx=[sin⁡(rx)r]−ππ=0,\displaystyle \int_{-\pi}^{\pi}\cos(rx)\,dx=\left[\frac{\sin(rx)}r\right]_{-\pi}^{\pi}=0, また r=0r=0 なら積分値は 2π2\pi である。よって m=2m=2 または m=−2m=-2 のとき一方の余弦の角の係数だけが0となり、積分値は π\pi である。それ以外では積分値は0である。 (3) n≧1n\ge1 とする。0≦k≦n−10\le k\le n-1 では n+k>0, 2n−k−1>0n+k>0,\ 2n-k-1>0 であり、その和は 3n−13n-1 だから、1(n+k)(2n−k−1)=13n−1(1n+k+12n−k−1).\displaystyle \frac1{(n+k)(2n-k-1)}=\frac1{3n-1}\left(\frac1{n+k}+\frac1{2n-k-1}\right). ここで r=n−1−kr=n-1-k とおくと、k=0,1,…,n−1k=0,1,\ldots,n-1 に対して rr は n−1,n−2,…,0n-1,n-2,\ldots,0 と動き、2n−k−1=n+r2n-k-1=n+r である。ゆえに ∑k=0n−112n−k−1=∑r=0n−11n+r=∑k=0n−11n+k.\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac1{2n-k-1}=\sum\limits _{r=0}^{n-1}\frac1{n+r}=\sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac1{n+k}. これを上の分解式に代入して和をとれば、∑k=0n−11(n+k)(2n−k−1)=23n−1∑k=0n−11n+k\displaystyle \sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac1{(n+k)(2n-k-1)}=\frac2{3n-1}\sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac1{n+k} を得る。さらに Tn=∑j=n2n−11j\displaystyle T_n=\sum\limits _{j=n}^{2n-1}\frac1j とおく。x↦1/xx\mapsto1/x は正の範囲で減少するので、各区間での大小を積分すると ∫n2ndxx≦Tn≦1n+∫n2n−1dxx≦log⁡2+1n.\displaystyle \int_n^{2n}\frac{dx}{x}\le T_n\le\frac1n+\int_n^{2n-1}\frac{dx}{x}\le\log2+\frac1n. 左端の積分は log⁡2\log2 であるから、はさみうちにより Tn→log⁡2T_n\to\log2(log⁡\log は自然対数)となる。したがって lim⁡n→∞n∑k=0n−11(n+k)(2n−k−1)=lim⁡n→∞2n3n−1Tn=23log⁡2.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}n\sum\limits _{k=0}^{n-1}\frac1{(n+k)(2n-k-1)}=\lim\limits _{n\to\infty}\frac{2n}{3n-1}T_n=\frac23\log2.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の加法定理
  • 総和記号と数列の和
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 商の微分
  • 第二次導関数
  • 数列の極限

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。