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愛媛大学/2007年度/前期

愛媛大学 2007年 数学 第4問解答・解説

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1問題

愛媛大学2007年度第4問

1つのさいころを3回くり返し投げる試行において、出た目の数の最大値と最小値を観測する。たとえば、出た目が5、3、5のときは、最大値は5であり最小値は3である。このとき、事象 Ak,Bk,Ck,DkA_k,B_k,C_k,D_k を次のように定める。ただし、k=1,2,…,6k=1,2,\ldots,6 である。  AkA_k は最大値が kk 以下になる事象。  BkB_k は最大値がちょうど kk である事象。  CkC_k は最小値が kk 以上になる事象。  DkD_k は最小値がちょうど kk である事象。

(1) 確率 P(Ak)P(A_k) および P(Ck)P(C_k) を kk を用いて表せ。

(2) 確率 P(Bk)P(B_k) および P(Dk)P(D_k) を kk を用いて表せ。

(3) 最大値の期待値と最小値の期待値をそれぞれ求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • P(Ak)=k3216,P(Ck)=(7−k)3216;P(Bk)=k3−(k−1)3216,P(Dk)=(7−k)3−(6−k)3216;E(\displaystyle P(A_k)=\frac{k^3}{216},\quad P(C_k)=\frac{(7-k)^3}{216};\qquad P(B_k)=\frac{k^3-(k-1)^3}{216},\quad P(D_k)=\frac{(7-k)^3-(6-k)^3}{216};\qquad E(最大値)=11924,E(\displaystyle )=\frac{119}{24},\quad E(最小値)=4924.\displaystyle )=\frac{49}{24}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

3回の出目を順序を区別して考えると、全事象は 63=2166^3=216 通りであり、各結果は同様に確からしい。 (1) 最大値が kk 以下であるためには、3回とも 11 から kk までのいずれかが出ればよい。そのような結果は k3k^3 通りなので、P(Ak)=k3216\displaystyle P(A_k)=\dfrac{k^3}{216} である。また、最小値が kk 以上であるためには、3回とも kk から 66 までのいずれかが出ればよい。そのような結果は (7−k)3(7-k)^3 通りなので、P(Ck)=(7−k)3216\displaystyle P(C_k)=\dfrac{(7-k)^3}{216} である。 (2) A0A_0 を空事象とすれば、最大値がちょうど kk である事象は AkA_k から Ak−1A_{k-1} を除いた事象である。よって P(Bk)=P(Ak)−P(Ak−1)=k3−(k−1)3216\displaystyle P(B_k)=P(A_k)-P(A_{k-1})=\dfrac{k^3-(k-1)^3}{216} となる。同様に C7C_7 を空事象とすれば、最小値がちょうど kk である事象は CkC_k から Ck+1C_{k+1} を除いた事象であり、P(Dk)=P(Ck)−P(Ck+1)=(7−k)3−(6−k)3216\displaystyle P(D_k)=P(C_k)-P(C_{k+1})=\dfrac{(7-k)^3-(6-k)^3}{216} となる。これらは k=1,2,…,6k=1,2,\ldots,6 で成り立つ。 (3) 最大値を XX とすると、(2)よりE(X)=∑k=16kP(Bk)=1216∑k=16k{k3−(k−1)3}=1216∑k=16(3k3−3k2+k).\displaystyle E(X)=\sum\limits _{k=1}^{6} kP(B_k)=\frac{1}{216}\sum\limits _{k=1}^{6}k\{k^3-(k-1)^3\}=\frac{1}{216}\sum\limits _{k=1}^{6}(3k^3-3k^2+k).ここで ∑k=16k3=441,  ∑k=16k2=91,  ∑k=16k=21\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{6}k^3=441,\;\sum\limits _{k=1}^{6}k^2=91,\;\sum\limits _{k=1}^{6}k=21 だから、E(X)=3⋅441−3⋅91+21216=1071216=11924.\displaystyle E(X)=\frac{3\cdot441-3\cdot91+21}{216}=\frac{1071}{216}=\frac{119}{24}.最小値を YY とする。各結果 (a,b,c)(a,b,c) を (7−a,7−b,7−c)(7-a,7-b,7-c) に移す対応は全216通りの結果を重複や漏れなく対応させる一対一対応であり、移した後の3個の数の最大値は 7−Y7-Y である。したがって YY は 7−X7-X と同じ確率分布をもち、E(Y)=7−E(X)=7−11924=4924\displaystyle E(Y)=7-E(X)=7-\dfrac{119}{24}=\dfrac{49}{24} となる。

この問題で使う考え方

  • 積の法則
  • 確率の基本法則
  • 独立な試行
  • 期待値

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