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熊本大学/2013年度/前期

熊本大学 2013年 数学 第2問解答・解説

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1問題

熊本大学2013年度第2問

OO を原点とする空間内の2点 A(−1,1,1),B(2,1,−2)A(-1,1,1),B(2,1,-2) に対して、OA→⋅OP→≧0\overrightarrow{OA}\cdot\overrightarrow{OP}\geq0 かつ OB→⋅OP→≧0\overrightarrow{OB}\cdot\overrightarrow{OP}\geq0 を満たす平面 OABOAB 上の点 PP からなる領域を DD とする。以下の問いに答えよ。

(問1) 実数 kk に対して、OQ→=kOA→+(1−k)OB→\overrightarrow{OQ}=k\overrightarrow{OA}+(1-k)\overrightarrow{OB} によって定まる点 QQ が領域 DD に含まれるとき、kk の値の範囲を求めよ。

(問2) 点 CC を中心とする半径 6\sqrt{6} の円が領域 DD に含まれるとき、∣OC→∣\lvert\overrightarrow{OC}\rvert が最小となる CC の座標を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (問1) 12≦k≦34\displaystyle \frac12\le k\le\frac34。(問2) C=(6−22, 22+6, 2−62)\displaystyle C=\left(\frac{\sqrt6-\sqrt2}{2},\ 2\sqrt2+\sqrt6,\ \frac{\sqrt2-\sqrt6}{2}\right)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

OA⃗=a, OB⃗=b\vec{OA}=\mathbf a,\ \vec{OB}=\mathbf b とおく。成分から a⋅a=3, b⋅b=9, a⋅b=−3\mathbf a\cdot\mathbf a=3,\ \mathbf b\cdot\mathbf b=9,\ \mathbf a\cdot\mathbf b=-3 である。平面 OABOAB 上の点 PP を OP⃗=xa+yb\vec{OP}=x\mathbf a+y\mathbf b と表すと、領域 DD の条件は 3x−3y≧0, −3x+9y≧03x-3y\geq0,\ -3x+9y\geq0 となる。

(問1) OQ⃗=ka+(1−k)b\vec{OQ}=k\mathbf a+(1-k)\mathbf b だから x=k, y=1−kx=k,\ y=1-k である。したがって OA⃗⋅OQ⃗=6k−3≧0\vec{OA}\cdot\vec{OQ}=6k-3\geq0 より k≧12\displaystyle k\geq\frac12、また OB⃗⋅OQ⃗=9−12k≧0\vec{OB}\cdot\vec{OQ}=9-12k\geq0 より k≦34\displaystyle k\leq\frac34。よって 12≦k≦34\displaystyle \frac12\leq k\leq\frac34。

(問2) CC の位置ベクトルを c\mathbf c とし、円周上の点の位置ベクトルを c+u\mathbf c+\mathbf u とする。このとき ∣u∣=6|\mathbf u|=\sqrt6 である。円周全体が DD に含まれるための条件は、内積の最小値を考えて a⋅c≧∣a∣6=32,b⋅c≧∣b∣6=36\mathbf a\cdot\mathbf c\geq|\mathbf a|\sqrt6=3\sqrt2,\quad \mathbf b\cdot\mathbf c\geq|\mathbf b|\sqrt6=3\sqrt6 である。実際、各内積はそれぞれ u\mathbf u が −a,−b-\mathbf a,-\mathbf b と同じ向きのとき最小になり、この条件は必要十分である。

α=32+62, β=2+62\displaystyle \alpha=\frac{3\sqrt2+\sqrt6}{2},\ \beta=\frac{\sqrt2+\sqrt6}{2} とおき、c0=αa+βb\mathbf c_0=\alpha\mathbf a+\beta\mathbf b とする。α,β>0\alpha,\beta>0、かつ α−β=2, −α+3β=6\alpha-\beta=\sqrt2,\ -\alpha+3\beta=\sqrt6 だから、a⋅c0=32, b⋅c0=36\mathbf a\cdot\mathbf c_0=3\sqrt2,\ \mathbf b\cdot\mathbf c_0=3\sqrt6 となり、c0\mathbf c_0 は条件を満たす。任意の条件を満たす c\mathbf c に対し、c0⋅(c−c0)=α(a⋅c−32)+β(b⋅c−36)≧0\mathbf c_0\cdot(\mathbf c-\mathbf c_0)=\alpha(\mathbf a\cdot\mathbf c-3\sqrt2)+\beta(\mathbf b\cdot\mathbf c-3\sqrt6)\geq0 であるから、∣c∣2=∣c0∣2+2c0⋅(c−c0)+∣c−c0∣2≧∣c0∣2|\mathbf c|^2=|\mathbf c_0|^2+2\mathbf c_0\cdot(\mathbf c-\mathbf c_0)+|\mathbf c-\mathbf c_0|^2\geq|\mathbf c_0|^2。等号は c=c0\mathbf c=\mathbf c_0 のときに限る。

a=(−1,1,1), b=(2,1,−2)\mathbf a=(-1,1,1),\ \mathbf b=(2,1,-2) を代入すると、c0=(6−22, 22+6, 2−62)\displaystyle \mathbf c_0=\left(\frac{\sqrt6-\sqrt2}{2},\ 2\sqrt2+\sqrt6,\ \frac{\sqrt2-\sqrt6}{2}\right)。これが求める点 CC の座標である。

この問題で使う考え方

  • 内積の成分計算
  • 線形不等式
  • 円周上の内積の最小値
  • ノルムの平方展開による最小性

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